ユーシン沢


9月18日(土)くもりのち雨。
天気予報は晴れのち曇りだったが、空全体が雲に覆われている。
今日は、かねてから行って見たかった、ユーシン沢を訪ねてみた。
時間がかかり、夏場の日が長い一日でないと行けないため、少しのびのびになっていた。
玄倉林道を歩くのは久しぶりだ。 ゲート前に車を止め、ドン曇りの空を眺めつつ、林道を歩いて行く。
ダムの滝は音を立てて落ちていた。 天気が良ければ、ブルーの湖面に映えるのだが、あいにくの雲天、帰りに流れていれば、撮ろうかなと思う。
ユーシンの橋を渡る前で、クリが幾つか路面に落ちていた。 少し、周りを探しながら、クリ拾いをしていく。

やっと、県立ユーシン山の家に到着、いつもながら、林道歩きが長いなあと感じる。
山道を発電所取水口へと歩き、桧洞に入る。 ここをパスすると、最初の面白いところが抜けてしまうのだ。
どっちにしても、登山道はすぐに崩壊し、沢に降りてこなければならないのだが。
小滝を、残置ロープ補助にへつる。 小さなCSの滝は、滝の裏側から抜ける。
以外と滑が多く、桧洞ってこんなに綺麗だったっけ、とあらためて思う。
桧洞とユーシン沢の分岐手前の滑滝もいい感じだ、ミニ吹割の滝というイメージだ。
ここまできて、ザンザ洞のF1を見ていかないてはない、と思って、そのまま桧洞を辿っていく。 思ってた以上にザンザ洞の出会いは遠かった。
やっとF1が見えてきた、やはり、かなりの迫力があり、二ノ沢の滝を含め、インパクトがある。
この風景を見ると、前によく登ったものだと思う。 もはや、ここを登る体力、気力はないだろう。

雲がいそがしく、動いている、少し雨が降ってきた。 にわか雨だ、急いで撮影を済ませ、少し下ったところで、ザーと大粒の雨が降り注いできた。
しばらく、岩影で雨やどりだ。 15分ほど休み、小降ぶりになったところで、ゆっくり下る。
釣人が2名、雨宿りをしていた。 二俣まで戻り、今日目的のユーシン沢に入る。
この沢に入ると魚影が濃い、近づくと、すぐにサァーと逃げていく。 雨は小雨ながら降り続いている。
ゴルジュ風になり、4Mの滝が見えてきた。 沢は左に曲がり、滝が続いているようだが、岩の陰に隠れ流れが見えない。
滝下に行こうと思うんだが、シャワーを浴びて登らないと、見えそうなところに行けない。
右岸は滑りそうな岩に囲まれている。 その壁の端にトラロープが垂れていた。 ロープを補助にして登り、滝の上にでる。

トイ状の二段滝で、滝下からでないと写真にならない。 もう一度、トラロープを伝い、下に降り、滝近くの壁をよじのぼって、滝下に出た。
10Mくらいの落差だろうか、ユーシン沢で目立つ滝は、これしかないらしい。
なんとか写真におさめ、滑り落ちないように注意しながら、登り、またトラロープを使って降りる。
これで、一応目標が達成できた。 雨がまた一段と激しく降ってきた。 小さな、岩屋で雨宿り。
また、15分くらいで小降りなってきたところで、沢を下り出す。 木の下でおにぎりを食べながら、ビールを飲む。
ユーシンに着く頃には、すっかり、雨があがっていた。
長い、林道の下りだ、疲れたのでマイペースで歩く。 玄倉ダムの水は、発電に使われ、しっかり涸れていた。
ゲートが見えた、やっと着いたという感じ、服を全部着替えると、身も心もすっきりした。
準備をしないと食べないので、皮をむき、渋をとり、半強制的にクリごはんと決めて、その日のうちに美味しくいただきました。

車――ユーシン山の家――桧洞分岐――ザンザ洞F1―ユーシン沢の滝―――車

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