「徒然虫」 26号

里山だより24「自然と共に生きる」

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 かぶら里山保全会の3月の定例活動日、小野の蕨の里山では県環境森林部 林業振興課 による「里山竹林整備活動」が開催され、県内から多くの方々が集まりました。「地域保全活動のきっかけや成果をみながら、竹林整備を体験し、情報交換を行う。」というのが今回の趣旨でした。

参加者の多くは県内のボランティア団体の方でしたが、中に工務店の方がいました。話を伺うと「地球を大切にするエコ生活のために、冬は薪ストーブで暖まり、昼間は太陽光発電のできる家をつくっているが、薪の安定供給が難しい。情報を得たいので参加してみた。」とのことでした。

我が家でも床暖房や薪ストーブ、太陽光発電、エコ給湯などを検討しています。せっかく薪ストーブを導入しても薪を買い続けるのは出費がかさみます。里山の雑木林を活かしながら使う分の薪を自分たちで自給し、自然と共に生きていく。身近なところに放置されている雑木林がたくさんありますから、この資源を楽しみながら使っていきたいものです。

ガソリンに変わる安価なバイオエタノール供給のために休耕地の活用や転作による原料生産など、国を挙げての事業が本格化されるそうです。私たちも里山の活用につながるような活動を考え提案していきたいと思います。


 3月9日には「里山コンサート」と題して、弦楽アンサンブルを中心とした演奏会を礼拝堂で開催させていただきました。第一部は「春・秋の童謡メドレーとスライド投影」で、「春が来た」や「里の秋」などお馴染みの童謡をメドレーで聴きながら「里山の花や虫、保全活動や米麦作りの様子」を観ていただきました。第二部は織田修一先生のバリトンで「落葉、古里の秋、かわいいかわいい秋」の三曲のオリジナル歌曲を初演していただきました。第三部は子どもの朗読とピアノ・弦楽による「里山物語」を楽しんでいただき、最後に「ふるさと」を皆で歌いました。「夢は今もめぐりて・・・」「山は青き、水は清きふるさと」と歌いながら、第一部から第三部までの里山の情景や歌、物語などが回想されるよう演出したものです。

今回のコンサートは、これまで数年間続けてきた里山保全活動のそして二年間寄稿させていただいた「里山だより」の、さらには里山の中で生かされ育てられてきた私とその音楽たちの集大成でした。織田先生のご協力もあり、中には涙を流して聴き入って下さった方もおりました。

これからも子ども達と楽しめる里山、生き物たちと出会える里山、生きる糧を与えてくれる里山と共に歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。

2008. 3. 30 斎藤 靖明(abusaito)


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