富士見ファンタジア文庫 <卵王子>カイルロッドの苦難 H 思い出はいつまでも
著:冴木 忍氏 挿絵イラスト:田中 久仁彦氏
■ あらすじ ■ |
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疲労困憊しながらも、イルダーナフに率いられた人々は≪第二の神殿≫にたどり着いた。 世界の行く末は、カイルロッドに委ねられたのだ----。 |
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■ 登場人物 ■ |
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苦しさに喘ぎながら、カイルロッドはレイブンのことを思った。ジュディやパメラ、シャオロンのことを思った。
風を全身に受け、カイルロッドは最後の力を振り絞って封印を解く言葉を、かつての英雄の名を口にした。 |
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8巻・ やさしさは風の調べ ヘ FIN . |
9巻「思い出はいつまでも」より抜粋させて頂きました。
9巻表紙と同じにならない様にと思って描いたのですが、やはりこの場面を選んだ時点で
ある程度の要素が似たものとなってしまいました…;でも以前出た人物にリトライしたり
構図を変化させたりしながら、私なりのクライマックスを描いたつもりです。
カイルロッドの多くの苦難を通して感じた感情や、答えの出せない選択は
何年も経った今でも時々自分を振り返らせてくれます。
同じ文章で同じような感じ方をするというのは、良くも悪くも変わっていないという証拠…でしょうか。(笑)
また時々王子と旅し、自分の目線が変わったかを確かめるのもこの作品の一つの楽しみ方かもしれません。
末長く読んでいきたい本に会えて本当に良かった。
このページを楽しみにして下さった方や興味を持って下さった方もいて、それも大きな喜びです。
お陰様で最終巻までこぎつけられ、勝手なファンアートながら一つ肩の荷が降りた心地です。
また描く機会はあるとは思いますが「卵王子」、ひとまず終了です。
長らくお付き合い頂きまして ありがとうございました!