-ゴスドラマ過去ログ:14901-15000-
一般人(男)「【医者】>んぅん、大丈夫ですね、呼吸も正常ですし。明日には退院できますが、どうしますか?」
村上てつや「お願いします!!!」
一般人(男)「【医者】>わかりました、良いですよ。しかし”喘息”の症状が出ているので、少しの間通院してもらいます。」
村上てつや「わかりました。」
黒沢カオル「あっ、先生。良かったらリンゴどうですか?」
ト書き「たくさんのリンゴが乗った皿を先生に勧める黒沢。」
一般人(男)「【医者】>リンゴですかぁ、頂きます。リンゴは体に良いですからねぇ。」
安岡優「美味しいですよね〜リンゴ♪」
一般人(女)「【看護婦】>先生!急患です!」
ト書き「行き酔いよく入ってきた貫禄のある看護婦に、医者も含め一同の背筋が伸びた。」
ナレーション「勢いですよ!」
一般人(男)「【医者】>では、失礼します。リンゴ美味しかったです、ありがとうございました。」
黒沢カオル「…てっちゃん、退院できるって。よかったね。」
村上てつや「おうっ!やっぱ部屋で閉じこもってるより外だよなぁ。」
安岡優「てっちゃんは少し部屋に居た方が良いよ。」
酒井雄二「安岡くん、ダメだよ〜喧嘩は。」
安岡優「別に、喧嘩しようと思って言ってるわけぢゃないも〜ん。」
黒沢カオル「まぁまぁ、ヤスも言い過ぎは良くないよ。村上は一応、病人なんだし…。」
村上てつや「やっぱりお前は良いやつだな、黒沢!!」
酒井雄二「[」
ナレーション「酒井さんは『村上のやつ”一応”って言われて喜んでるぞ』って言いたかったのよ!!うふ!」
酒井雄二「なんだよ突然!気持ち悪る〜。」
黒沢カオル「まぁまぁ。酒井もいい加減ナレーションさん認めてあげれば?フォローしてくれたんだし?(微笑)」
北山陽一「この世界でそれはマズ有り得ないでしょうな(ボソっと)」
ト書き「酒井は北山の肩を抱き、ガシっと固い握手を交わした」
黒沢カオル「んじゃ、俺帰るわ。村上も大丈夫そうだし。昨日、あんまり眠れなかったから眠くてさぁ。」
村上てつや「黒沢帰るの?眠いならここで寝ろ。」
黒沢カオル「う〜ん・・・そうしようかなぁ・・急激に眠くなってきたよzzz」
酒井雄二「スゴ技!早技!さすが黒沢薫!」
安岡優「本当に寝ちゃったのぉ、黒ぽん??」
ト書き「イスに座りながら村上のベットに上半身だけを乗せ、黒沢は静かに寝息を立てていた。」
北山陽一「心配で眠れなかったんでしょうね、黒沢さん。」
ト書き「黒沢の寝顔を見て微笑むと北山はそっと上着を掛けてあげた。」
一般人(女)「【看護婦】>すみませんが、退院の手続きをお願いしたいのですが…。」
北山陽一「あっ、はい。じゃ、俺行ってくるよ。」
酒井雄二「私も行きますよ!」
北山陽一「じゃあ、ヤス。社長に電話入れといて、”退院と休暇願い”の事。」
安岡優「わかったぁ!!」
ト書き「3人は部屋を後にした。 村上は黒沢の寝顔を見ている。」
村上てつや「本でも読もっと…(イタズラしたかったけど)グッスリ寝てるし悪いからな。」
ト書き「枕もとの台から本を取ると静かに読み始めた。」
村上てつや「ぐっすり寝ちゃって・・・」
ナレーション「そう呟くと黒沢の髪をやさしく撫でた」
安岡優「オッケーオッケー♪みんなで軽井沢だぁ〜♪」
村上てつや「なんだなんだ。えらくご機嫌だな(苦笑)」
ト書き「スキップさながら鼻歌まじりで病室に入ってくる安岡を呆れ顔で・・でも優しい目で見る村上」
酒井雄二「そうですね…っと。」
村上てつや「おう、御苦労。」
ト書き「部屋に戻って来たのは酒井一人、村上は訝しがった表情を浮かべる。」
村上てつや「あれ?北山はどうした?」
酒井雄二「まだ手続きしてるけど…。黒沢さん爆睡だねぇ。」
村上てつや「あぁ、うんともすんとも言わねぇよ。」
安岡優「てっちゃん、黒ぽんにイタズラしてないよねぇ?」
村上てつや「しようと思ったけどよ…悪いからやめといた…(寝顔見てるのが良いしな)…。」
安岡優「しようとは思ったんだ…。」
ト書き「顔に、縦線を入れて安岡が呟いた。」
酒井雄二「あんたって人は!12年来の親友に何をしようっていうんですか!まったく!」
村上てつや「ばか、声でけぇよ!黒沢が起きちまうだろ。」
黒沢カオル「う……ぅん…?」
ナレーション「うるさそうに眉を寄せながら寝返りをうった黒沢はまたスヤスヤと眠り込んだ。」
村上てつや「お前らが考えてるような変な事はしようとしてねぇよ…。」
酒井雄二「本当ですかねぇ〜??」
安岡優「前科アリだしなぁ…まぁ良いけどさぁ。」
ト書き「疑いの目で村上を見つづける酒井と安岡。」
北山陽一「結構面倒なんだなぁ…退院手続きって。」
村上てつや「おうっ!お疲れ、ご苦労さん!」
安岡優「聞いてよぉ〜北山ぁ〜てっちゃんたら、黒ぽんに変な事しようとしてたんだよぉ〜!」
酒井雄二「ったく、何考えているんですかねぇ。この29歳の男性は!」
北山陽一「マジかよ?…オチオチ2人にさせて置けませんなぁ…特に黒澤さんに隙のあるときは。」
ト書き「冷めた目で村上を見る3人。」
村上てつや「だから違うって言ってんだろっ?!お前らいい加減にしろよッ?!」
黒沢カオル「…んぅう〜ん…村…上…」
ト書き「大声を出した村上は黒沢が起きてしまったのかと思い、3人を睨む。」
黒沢カオル「…村上…早く…良く…なって…んうぅ……zzzz」
村上てつや「…なんだよ…寝言とかよ…。」
ト書き「再び寝息を立てた黒沢に微笑むと村上は3人を無視して、また本を読み始めた。」
酒井雄二「…不安は残りますけど、我々もう帰ります。」
安岡優「てっちゃん、黒ぽんに手ぇだしちゃだめだよぉ。」
村上てつや「手なんか出さねぇよぉ。ちぇっ。」
北山陽一「じゃぁ。お大事に。また来ますからね。」
ト書き「こうして3人は帰って行った。村上の横には子供のように眠るくろさわが残された」
効果音「gisi」
黒沢カオル「・・・・・んあぁ・・・むらかみぃ・・?あれ・・?」
村上てつや「あ。起しちゃったか?皆はもう帰ったよ」
黒沢カオル「・・・そっかぁ。俺・・今日このまま寝ていいかなぁ?」
村上てつや「あぁ。その体制じゃキツイだろ。俺の横に寝ろよ」
黒沢カオル「ありがとぉ・・・zzz」
村上てつや「オイオイ。ソッコーだな(汗)。よほどお疲れみたいだな・・黒沢」
ト書き「せまいベッドの上。村上は丸くうずくまる黒沢をそっと腕枕した。」
村上てつや「俺も寝るかな・・。おやすみ。黒沢」
ト書き「子供を見守るような・・愛しい人を抱くような・・なんともいえない気分。静かな病室で黒沢の寝息を子守唄に、村上もまた眠りにつくのだった。」
ナレーション「そして翌朝。」
黒沢カオル「ふぁ〜よく寝た〜!」
ト書き「スッキリした表情で伸びをする黒沢。」
黒沢カオル「あれ?村上が居ない!おぉ〜い村上ぃ〜!?」
一般人(女)「【看護婦】どうかしましたか?」
黒沢カオル「あ・・村上がまた消えちゃって・・・」
一般人(女)「【看護婦】村上さんならさっき外で見かけましたよ?」
黒沢カオル「え?外?!」
一般人(女)「【看護婦】ええ^^」
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