-ゴスドラマ過去ログ:15001-15100-
村上てつや「おっ、黒沢起きてたのか?まだ寝ててもいいぞぉ。」
黒沢カオル「[ おっ]じゃないよぉもう。どこ行ってたんだ?心配したぞ!」
村上てつや「うっ・・黒沢(。 。;)」
ト書き「涙目になる黒沢を見て村上はうろたえた」
村上てつや「ごめん。」
ト書き「そこへタイミング良く酒井が現れる」
酒井雄二「おはよう・・・っとぉ・・黒沢さん?!どしたんです?」
黒沢カオル「…う?おはよ、酒井。」
酒井雄二「はい、おはようさん!…ってそうじゃなくて!何で泣いてんですか?!」
黒沢カオル「な…な"いde」  (11/19 11:38) [ 202.216.98.59]
村上てつや「お前はまず落ち着け…ほら、顔洗ってこい。」
黒沢カオル「泣いでな"いよっ!俺ぇ…。」
ト書き「鼻声で、黒沢は言った。」
酒井雄二「はいはい、泣いてません泣いてません。水飲み場の場所は判りますね?」
ト書き「黒沢を送りだし、酒井はパイプ椅子を廊下から持って来た。」
酒井雄二「・・・・・・・黒沢さんのこともっといたわってあげて下さい。ね?」
ナレーション「しばらくの沈黙の後、酒井の方から喋りかけた。」
村上てつや「俺・・そんな黒沢に負担かけてたのかな。」
酒井雄二「え?」
村上てつや「突然あんな早技で寝てしまうほど疲れさせてたのは俺だろ?」
酒井雄二「・・・・・・」
ト書き「珍しく弱気な村上に多少戸惑いを感じる酒井。」
北山陽一「この場合それは負担とは言わないんじゃないですか?」
ト書き「突然背後に現れた北山に無言で驚く2人」
酒井雄二「あなたいつからそこに・・・?」
北山陽一「さっきソコで泣いてる黒沢さんとすれ違いましたよ。」
安岡優「おはよぉ〜。黒ぽん泣いてたけど…てっちゃんなんかしたぁ?」
酒井雄二「結局みんなに見られちゃったのか・・・(ボソッ)」
ト書き「ちょっとバツが悪そうな村上と酒井。」
北山陽一「もう一度言いますけど・・コレは負担とは違うと思います。まぁ。黒沢さんがどう感じ取ってるかまでは俺にもわかりませんけどね。」
村上てつや「でも。実際俺のせいで・・・・」
北山陽一「黒沢さんがあなたのことを嫌っていて、それでも仕方なく看病しなければいけない状態なら・・それは負担です。」
安岡優「黒ぽんどしちゃったの?」
村上てつや「朝早く目覚めたから、黒沢のこしてちょっと外でてたんだよ。戻ってみたら黒沢が涙うかべてて・・」
北山陽一「黒沢さんはあなたのことが大好きなんですよ。親友をゆうに超えた域でね。」
安岡優「だからあれほど真剣になれるんだよね。きっと・・。」
村上てつや「俺なんかのために黒沢が体壊しちゃ意味ねぇよ。」
酒井雄二「どうしたんですか。あなたらしくない。さぁ元気だしてっ!」
ト書き「あまりの重い雰囲気を見兼ねてか、酒井はわざと大きな声を出す。」
安岡優「そうだよ。てっちゃんがそんなんじゃぁ、黒ぽんますます不安になるよ。ねっ。」
北山陽一「そうですよ。ほら。黒沢さんが戻ってきますよ。」
ト書き「廊下の奥の方からこっちへ向かってくる黒沢の姿をドア半分から確認する北山。」
酒井雄二「とりあえず不安そうな顔はやめて、リーダー笑顔笑顔!!」
ナレーション「なんだかどっちが病人なのか分からない状態になってきている(汗)」
安岡優「僕そこまで黒ぽん迎えに行くよ。」
ト書き「そういうが早いか、安岡は黒沢を元気付けに走った」
ナレーション「一方こちらは廊下を歩く黒沢・安岡」
安岡優「黒ぽぉ〜ん♪」
黒沢カオル「あ。安岡。どしたの?村上はどう?」
安岡優「元気、元気、もうどこが病人だって感じ!」
黒沢カオル「そっか。うん。それなら良かったよ^^」
安岡優「黒ぽんは?元気?」
ナレーション「安岡は黒沢の顔を覗きこみながら尋ねる。」
黒沢カオル「当たり前だろ。ほらっ。このとおり♪」
安岡優「うわっ。黒ぽん腕ふりすぎだってば!!きゃぁ!」
ト書き「黒沢は腕をぶんぶん振ってみせ、元気な事をアピールした。二人の声が病室にも聞こえていたらしく、3人は顔を見合わせていた」
北山陽一「何やってんだぁ?」
酒井雄二「今日は退院なんですからねっ、リーダー!」
村上てつや「おうっ…。」
ト書き「まだ浮かない顔をしている村上。そこに安岡、黒沢が入ってくる。」
安岡優「ただいまぁ!」
北山陽一「おかえり…って家じゃないけどさ。」
村上てつや「黒沢……。」
黒沢カオル「…退院だね…村上。」
ト書き「何処かぎこちない村上と黒沢。」
黒沢カオル「俺…イヤ、うん…コーヒー買って来る…。」
ト書き「黒沢はそそくさと部屋を後にした。」
安岡優「どうしたのかなぁ?黒ぽん、さっきと全然違うよ・…。」
酒井雄二「変ですねぇ…村上さん、何があったんですか?」
北山陽一「何お互い変な意識してるんですか?」
村上てつや「変な意識なんかしてねぇよ…ただなぁ…。」
酒井雄二「ただ?」
北山陽一「さっき何か言おうとしたんじゃないんですか?黒沢さんに。」
村上てつや「イヤ…別に…。」
安岡優「てっちゃん!黒ぽんの所行きなよ!黒ぽんきっと、てっちゃんの事待ってるよ、自販機の前で…。」
村上てつや「………。」
安岡優「村上てつや!!」
ト書き「安岡の言葉で村上は急いで廊下に出た。」
酒井雄二「オォ〜〜!たまにはやりますな、安岡くん!」
北山陽一「エライぞ、ヤス!!」
ト書き「満面の笑みを浮かべる安岡。」
黒沢カオル「…はぁ…(村上に悪い事しちゃったなぁ…せっかくの退院なのに…)。」
ト書き「コーヒーを取り出すとイスに座り、溜息をつく黒沢。」
黒沢カオル「…(村上に何って言おう…どうして俺こんな事で悩んでんだよ…)…。」
村上てつや「…カレー…食いてぇな…。」
ト書き「いきなりの言葉に驚く黒沢。」
黒沢カオル「………。」
ト書き「小銭を自販機に入れ”ブラックコーヒー”のボタンを押す村上。」
村上てつや「鶏肉のソテーでも良いな……。」
黒沢カオル「……(言葉が出てこないよ…村上に…なんて言えば良いんだよ)…。」
村上てつや「やっと退院かぁ…久しぶりにレコードも聴けるな…。」
ト書き「下を向いたままの黒沢に視線を送ると、村上は歌い始めた。」
黒沢カオル「…無理するなよ…。」
村上てつや「喋れんじゃん!」
ト書き「黒沢と少し距離を置いて座る村上。」
黒沢カオル「……てつ。」
村上てつや「ん?」
ト書き「なかなか言葉の出てこない黒沢、村上は静かにコーヒーを飲んだ。」
村上てつや「…あるところに2人の仲の良い男の子がいました…。」
黒沢カオル「……?!」
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