-ゴスドラマ過去ログ:24601-24700-
安岡優「ま、気にしないで…。 皆のとこ、戻るか。」
ト書き「振り返ってみると、既に3人の姿は遠いものになっている。」
安岡優「置いていくなよ…。」
北山陽一「まぁまぁ、ほら追いかけましょ。『スプラッシュマウンテン』っていってたよね?」
安岡優「うん。……っていうか、大丈夫なのか薫は?そんなの乗って?」
北山陽一「言われてみれば…。ものすご〜く苦手そうだよな…。」
ト書き「安岡と北山は不安げに『スプラッシュマウンテン』の方をみやった。」
村上てつや「スプラッシュマウンテン、俺初めてなんだよな……」
酒井雄二「そう言えば俺も……」
黒沢カオル「僕もなんだけど・・・怖いかなぁ・・・?」
村上てつや「大丈夫だっ、てつ兄がついてるぞ!」
酒井雄二「そう言うてつ兄も怖いんでしょ?」
黒沢カオル「写真買おうね。」
安岡優「ちょ〜っと待ってよ置いてかなくても良いんじゃないの?」
北山陽一「そうですよ。せっかく5人で来たというのに…」
黒沢カオル「5人で乗ろうよ。で、写真買ってね。」
村上てつや「ou!」
安岡優「なに?『何枚でも買ってやるからまかせとけ!』って言いたかった?もしかして(笑)」
酒井雄二「あ〜5人と言う事は…、1人余りますな。」
北山陽一「あぁ、コースター系って大体2人で横並びだよね。」
ゴスペラーズ「……ってことは?」
黒沢カオル「……あ〜じゃあ僕、1人で…。」
村上てつや「スプラッシュって6人乗りじゃないのか?」
安岡優「そうだっけ?」
酒井雄二「いち、にぃ…あ、8人乗ってます。」
北山陽一「見えるの?すごい視力だね。」
安岡優「8人ね。じゃあ大丈夫だな。行こっか!」
黒沢カオル「行こう!行こう!!」
村上てつや「よ〜し!みんな、薫るにつづけよ!」
酒井雄二「水平OK!!」
ナレーション「楽しそうに走っていく黒沢」
黒沢カオル「ぅ、わっ!!」
ナレーション「お約束で派手に転ぶ黒沢。」
北山陽一「あ〜あ!大丈夫?」
安岡優「薫はホントによく転ぶよなぁ…。痛いトコないか?」
黒沢カオル「うん。平気…。」
酒井雄二「よいしょ!」
黒沢カオル「う、うわぁっ!な、なに?雄二兄ちゃん?!」
ナレーション「おもむろに黒沢を抱き上げる酒井。」
酒井雄二「平気なわけないでしょう?膝から血がでてるぞ!救護室で手当てしてもらわなくては!」
黒沢カオル「だ、大丈夫だよぅ。恥ずかしいからおろしてよ。自分で歩けるから・・・。」
北山陽一「ダメだよ。応急処置だけでもしてもらえばいいだろ?」
村上てつや「そうだ!!破傷風にでもなったらどうする!!?」
ナレーション「破傷風だなんてよく知ってますねえ村上さん!」
酒井雄二「くぬやらう!!!」
黒沢カオル「分かったから降ろしてよ〜恥ずかしいよ」
北山陽一「でも歩けないんでしょ?」
安岡優「歩けないんだったら…走ってみる?」
黒沢カオル「む。馬鹿にしてるんだろー。」
酒井雄二「やっぱ、重いから自分で歩いて。」
黒沢カオル「「そういわれるとちょっとショック」」
酒井雄二「うっそ!薫ひとりの重さくらいどうってことないよ。じゃ、俺救護室に連れて行くから、てつ兄達は「スプラッシュマウンテン」に乗ってきたら?」
村上てつや「えー、薫がいないとおもしろくない」
安岡優「あんまり意味無いよね、この3人で乗っても…。」
北山陽一「……俺はちょっと乗ってみたい…かも…。」
ゴスペラーズ「(北山以外)え?」
黒沢カオル「あ、じゃあ…乗ってきたら?俺のことは気にしないでいいよ。」
北山陽一「でも、やっぱり一番楽しみにしてたカオルがいないと意味ないんだよねぇ・・・」
黒沢カオル「待っててくれるの?」
村上てつや「大丈夫。ちゃんと待っててやるから早く見てもらってこい。」
安岡優「とにかく…、怪しいやつには気を付けて。早く行ってこい。 な?」
黒沢カオル「うん。雄二兄ちゃんお願いします。」
酒井雄二「おぅ!まかしとけ!可愛い薫のためなら、どんなとこへでもひとっ飛びさ!」
北山陽一「気をつけてね。薫、痛ーいお薬塗られても、泣いちゃダメだぞー。」
黒沢カオル「むぅ、やっぱり僕のこと馬鹿にしてるぅ。大丈夫だもんっ。自分で歩く!!!」
安岡優「こらこら、暴れるな。雄二が大変だろ。せっかく来たんだから、はやく治療してもらってたくさん遊ぼうよ。」
村上てつや「そうそう。薫ちゃんが元気になってくんないと、お兄ちゃん達はさみしいのよーんっと。」
北山陽一「早く行って来て遊ぼうね」
ナレーション「笑顔で見送る村上と安岡と北山。」
酒井雄二「よし、薫行くぞ!」
黒沢カオル「レッツゴー雄二兄!!!」
ト書き「ここは救護室・・」
一般人(女)「(係員)どうされました?」
黒沢カオル「ちょっとこけちゃって、見てもらえますか?」
一般人(女)「(係員)あらら…。結構派手に擦りむいちゃってますねぇ。消毒するからすこ〜し我慢してね?」
黒沢カオル「う…はい…。」
効果音「しゅぅぅぅぅ〜!」
黒沢カオル「うっ!い、いたたた…。」
ナレーション「あまりの痛さに思わず酒井の手をぎゅっと握る黒沢。」
酒井雄二「薫、もう少しだから我慢しなさい、ね。」
黒沢カオル「うん…。」
一般人(女)「(係員)くすくす。優しいお兄さんで良いわね。」
酒井雄二「心配そうに黒沢の手を握り返す酒井。その様子のほほえましさに係員のお姉さんはにこり笑った。」
ナレーション「私のセリフなんですけど…。」
酒井雄二「ま、いいじゃないですか。」
黒沢カオル「ゆ、雄二兄・・・?」
酒井雄二「あっ、気にしないで」
黒沢カオル「もう大丈夫!!」
酒井雄二「そうか?じゃあてつ兄たちのところへ戻るとするか。ほら、薫、お姉さんにお礼言って。」
黒沢カオル「ありがとうございましたぁ!」
一般人(女)「(係員)どういたしまして。もう転ばないようにね!」
ナレーション「にっこりと微笑みながら手を振るお姉さん。」
黒沢カオル「ねぇねぇ雄二兄ちゃん、あのお姉さん綺麗だったねぇ。」
酒井雄二「そうか?うーん、そうだなー。俺はもうちょっとその・・・。」
黒沢カオル「雄二兄って…」
村上てつや「なになに?どのお姉さんが綺麗だって??」
酒井雄二「……どっから沸いて出たんですか、あんたは?」
村上てつや「う〜るせっ!お前らが遅いから迎えにきたんだよ!薫、ちゃんと手当てしてもらったのか?」
黒沢カオル「うん。薬塗ってもらったし、もう大丈夫。ゆた兄と陽一兄ちゃんは?」
村上てつや「ああ、あそこに……って、何やってんだあいつら?」
[TOP|NEXT|BACK]