-ゴスドラマ過去ログ:25501-25600-
酒井雄二「あー…これ、義眼メーカーの指輪ですね。」
村上てつや「はぁ?」
酒井雄二「このデザインに特徴が…ま、そんなこたぁどうでも良いんですけど。ここ、緑の光彩を象ってるでしょう?」
黒沢カオル「…男物だよな、どっちみち。」
安岡優「じゃあやっぱり…」
酒井雄二「因に値段は二十ン万円。」
黒沢カオル「一個で?」
酒井雄二「当たり前です。ヨーロッパの義眼メーカーですよ。」
北山陽一「俺そんなの買った憶えない。」
村上てつや「…20万あったらビール何缶買えるよ?ひーふーみー…」
黒沢カオル「てっちゃん、話それてるよ…」
村上てつや「とにかく女もんの指輪じゃなかったのかぁ。ぜってー女モンだと思ったのになぁ」
酒井雄二「いや、でも20万もするような指輪をなんで北山知らずに持ってたんでしょう…」
安岡優「…あれぇ?でもさっき北山せんせ指輪見て焦ってたよねぇ。あれはなんでぇ?」
北山陽一「あっそれはだな…」
ト書き「再びうろたえだす北山。」
酒井雄二「あっやしい。これは、あっやしーい。」
村上てつや「まぁだなんか隠してんじゃねぇのか?」
安岡優「グループ内で隠し事はなしだよぉ!」
小林社長「確かに。安岡君の言う事も一理あるね。まぁ言える所まででいいから…。」
村上てつや「(うおっ!社長どっから湧いたんだよ…)」
黒沢カオル「社長、突然出てこないでくださいよぉ!」
酒井雄二「神出鬼没だな、しゃちょー」
ナレーション「もちろん私も神出鬼没v酒井さんを探して三千里…v」
効果音「バコッ!!」
酒井雄二「オマエはいらねい!!」
ナレーション「し…しどい!!」
黒沢カオル「もぉ〜酒井ってば何でナレーションさんに冷たいんだよ!可哀想だろ!!」
酒井雄二「うぎゃあ〜」
ナレーション「どっどうしたの!?私の酒井さんっvvv」
酒井雄二「お〜ま〜え〜は〜…俺の視界に入るなぁーっ!」
ト書き「見事な飛び膝蹴りが披露された。 直撃を受けた方は頭から倒れる。」
北山陽一「これは致命傷ですね。」
酒井雄二「…殺られる前に、殺れ。の精神で立ち向かわないと。‥‥真面目に俺は殺されるかも知れん。」
黒沢カオル「ナレーション…お〜い…生きてるー?」
ト書き「右肩を叩き、意識の有無を確認してみる黒沢。」
酒井雄二「相性が最悪なのに、何でこうも好かれねばならん。」
北山陽一「相性が最悪かどうかなんて、判らないでしょうに。」
村上てつや「そーだよな。 俺もすっげぇ嫌いなやついてさー。仕方なーくそいつと一緒に居るのに傍から見たら『面白い』ッてことになってンの」
北山陽一「…もしかして、その『すっげぇ嫌いな奴』に好かれてたんですか?」
村上てつや「ま、まね・・・」
北山陽一「村上さんも大変だったんですね…」
酒井雄二「過去よりも、現行で苦労してる俺を助けてくれまいか。北山君。」
安岡優「ね〜、なんか話変わってない?」
黒沢カオル「北山の指輪の話、どうなったー?」
北山陽一「いえ、ですから。アレは俺のじゃないんですって…。」
村上てつや「じゃ誰のだって言うんだ?」
黒沢カオル「北山が持ってた、で。北山の私物じゃない。…てことは。北山の知人の預かり物ってコト?つ」
酒井雄二「はー、そういう考え方も『アリ』なんですねー。」
黒沢カオル「違うの?」
村上てつや「はっきり聞いた方がいいな。」
北山陽一「俺の汚名を晴らす為にも、聞いて下さい。」
酒井雄二「俺のことも助けてくださいよ。」
黒沢カオル「はいはい.順番にね.」
安岡優「で、先生どうなの?その指輪は・・・。」
北山陽一「えーっと、正直に言いますと指輪を持っていたことは持っていたんです。もらったというか、無理矢理渡されたというか・・・。誕生日のときにちょっと・・・。」
村上てつや「なんだよ。はっきりしねぇな。」
安岡優「とりあえずっ一番重要なのは『誰から』だよねぃ。」
酒井雄二「ですな」
黒沢カオル「誰から?」
村上てつや「お前、そんなにあからさまに聞くなよ…。一応、みんな遠慮してたんだからさぁ。」
安岡優「まあまあ、それが黒ぽんのいいところなんだからさあ。…って話逸れてるよ。」
北山陽一「いやぁ〜、妹からなんですよ!はははー。・・・なんて、信じてもらえる訳ないですよね・・・?」
黒沢カオル「へぇ〜、そうなんだ。」
安岡優「黒ぽん信じてるよ・・・。」
村上てつや「ま、黒沢らしいや!ま、それがお前のいいところなんだけどな!」
酒井雄二「で、信じるんですか?信じないんですか?」
黒沢カオル「え。嘘なの?」
北山陽一「だから、本当なんですけど…どうせ皆さんの事ですから信じないだろうなと。」
村上てつや「あっ、ナンダヨ北山〜今の言い方凄い失礼じゃないか?」
酒井雄二「人間性を根底から否定されたようだよ…。俺は悲しいねっ。」
北山陽一「す、すみませんちょっと言い過ぎました。」
安岡優「で、なんで妹からそんなに高価なものプレゼントされたの?」
黒沢カオル「幾ら誕生日プレゼントで妹からでも凄いよね…。」
北山陽一「最初俺も『いくら妹からでも受け取れない!』と断ったんですけど、妹が『どうしてもお兄ちゃんに着けてもらいたいの!!』って言うもんですか…。」
黒沢カオル「いい妹をもったねぇ〜、北山」
安岡優「北山さんの妹は良い子だよね〜お兄ちゃん想いでさ。」
酒井雄二「妹さんが誰かから頼まれたってことは?」
黒沢カオル「その可能性も否定できないよねぇ。偉い酒井!!!」
安岡優「だとしたらいったい、誰が・・・」
北山陽一「あっっっ!もしかしたら・・・。いやでも、そんなはずは・・・。」
村上てつや「1人で言って一人で解決すんな!!」
黒沢カオル「まあまあ、てっちゃん…。けどさ、そんなの買えるのって凄いお金貯めてたんだろうねぇ、俺感心するな。」
酒井雄二「確かに黒沢さんの言う通り、感心しますね。そういう大きな買い物を人の為にするってのも勇気がいりますし。」
安岡優「で、本当に妹からなの?それてももう1つの仮説の方なの?」
ト書き「その時、電話のベルが鳴った。」
北山陽一「あっ…都合よく妹からですね。」
安岡優「ホントに都合いいねぇ…まぁいいやっ早く電話にでてよ北山せんせっ!」
北山陽一「…向こうで、話してくるよ。 聴かれるって判って電話出来ない。」
効果音「…ぱたん。」
ト書き「北山はそう言って、部屋を出た。」
安岡優「はにゃうぅ…気になるなぁ…」
酒井雄二「落ち着きましょうよ、ヤス。」
ナレーション「そうそうっ私の酒井さん(はぁと)の言うとおりよねぇ〜v」
酒井雄二「…かかとおとしとアームクラッシャーとジャイアントスイングと…どれがいい?(怒)」
黒沢カオル「抑えろ、酒井…仮にも芸能人だからね、俺たち歌い手なんだし。」
安岡優「でもナレーターさんも懲りないよねぇ」
村上てつや「ストーカーって何処までも付き纏うからなぁ…コワイ怖い。」
ナレーション「村上さん、酷いですよぉ!私はストーカーなんかじゃなくて酒井さんvを想って想って…」
酒井雄二「それをストーカーって言うんですよ(怒々)」
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