-ゴスドラマ過去ログ:14201-14300-
08/05 18:58 ト書き「そう言って、水の石を取り出す黒沢。」
08/05 18:59 村上てつや「なんであんの?」
08/05 19:02 黒沢カオル「ん〜、さっき左のポケット探して、無かったんだけど。右のポケットに入ってた。」
08/05 19:03 北山陽一「なんて…なんて貴方はコントみたいなこおどうをぉ!」
08/05 19:05 村上てつや「…北山。こいつはこんな奴なんだって。……そう思わないと、俺も……どうなるか判らん。」
08/05 19:06 安岡優「ん、じゃあ…ね。……黒ぽん。石は可能性から外すとして、他に原因になるよーな事はある?よぉーく、石を見つけた時の事思い出して」
08/05 19:07 黒沢カオル「…まず、真里さんと散歩に行った。」
08/05 19:08 北山陽一「…違いますね。それから?」
08/05 19:09 黒沢カオル「真里さん、気分悪なって・・・。」
08/05 19:09 安岡優「それから?」
08/05 19:10 黒沢カオル「朝食…多分食べ過ぎか何かだと思うけど、気分が悪くなったから、ほうきで場所を変えよーと思って…」
08/05 19:10 ト書き「そこで、握りこぶしを手の平に打ち付けた。」
08/05 19:11 黒沢カオル「魚が居なかった泉の、水飲ませたんだ。」
08/05 19:12 北山陽一「…え、と。…黒沢さん…ある意味それは、やっちゃいけません」
08/05 19:13 黒沢カオル「なんで?病人に、水飲ませて、休ませる事が?」
08/05 19:14 北山陽一「魚が居ない。多分…周辺に、生物が居なかったと思うんですが。…それは、居なかったんじゃなくて、住めないからです。」
08/05 19:15 安岡優「…あのね。黒ぽん。…生物が住めない泉って事は。おそらくその水、何かしら害があるからだと思うんだけど」
08/05 19:17 北山陽一「『水の石』があったぐらいですからねー…魔力で、成分が変わってても…おかしくありません。」
08/05 19:18 黒沢カオル「・・・・。そっかぁ・・・。」
08/05 19:18 村上てつや「でもなんで、酒井だけを忘れちまうんだ?」
08/05 19:19 北山陽一「それは詳しく調べてみないと。」
08/05 19:22 ト書き「そう言って、北山は黒沢の肩を叩いた」
08/05 19:24 北山陽一「てゆーわけで。我々は泉の水質調査に乗り出しましょう。」
08/05 19:25 ナレーション「その頃真里は。」
08/05 19:26 佐々木真里「///////////////////」
08/05 19:26 ナレーション「.......」
08/05 19:27 黒沢カオル「はあ」
08/05 19:27 一般人(男)「医:なにか気分が悪いとか有りますか?」
08/05 19:28 佐々木真里「いいえ。大丈夫です!」
08/05 19:29 一般人(男)「じゃぁ何かあったら行ってくださいね。」
08/05 19:30 黒沢カオル「…佐々木さん嘘言っちゃ駄目だよ。」
08/05 19:31 佐々木真里「ほんとにだいじょうぶだもん。」
08/05 19:31 村上てつや「こりゃ駄目だな。俺は医者の方にドラゴンとかの話し聴いてくるわ。」
08/05 19:32 ト書き「そう言って、村上は部屋を出た」
08/05 19:33 佐々木真里「なぁ!薫ぅ〜。」
08/05 19:33 黒沢カオル「ん??どうかした??」
08/05 19:34 佐々木真里「ねぇ。あたし何か変なの?かおるぅ〜。」
08/05 19:35 黒沢カオル「う〜ん。変ていうか・・・。」
08/05 19:35 佐々木真里「さっきの酒井とかっていう男の人のこと?」
08/05 19:36 黒沢カオル「・・・・ほんとにわからないの??」
08/05 19:36 佐々木真里「ひっかかりもしない。箸にも棒にも」
08/05 19:37 黒沢カオル「ほんとに?」
08/05 19:37 佐々木真里「だって会ったこともないのにわかるわけないじゃん!」
08/05 19:38 黒沢カオル「じゃあ、深呼吸して。目を閉じて…呼吸はゆっくりと。」
08/05 19:38 佐々木真里「スゥ〜・・・ハァ〜・・・。」
08/05 19:39 黒沢カオル「佐々木さん。貴方は俺達のパーティーに、何をする為に入ったか、憶えてる?」
08/05 19:40 佐々木真里「薫に会うため〜!!」
08/05 19:41 黒沢カオル「違うよ。」
08/05 19:41 佐々木真里「じゃぁわかんな〜い。」
08/05 19:42 黒沢カオル「おいおい(;−;)」
08/05 19:42 佐々木真里「なんで!?」
08/05 19:44 黒沢カオル「村上が許可したから、君は最初パーティーに場所があった、意味は判る?」
08/05 19:44 佐々木真里「ぜぇ〜んぜん」
08/05 19:45 ト書き「黒沢は、深々と溜め息を吐くと、佐々木真里を見つめて言った。」
08/05 19:48 黒沢カオル「…君は、最初俺達から疎んじられる立場で、今もそれは変わらないんだよ。足手まといになったら、捨てても良いと、前の君は言ったんだ。」
08/05 19:48 佐々木真里「そ・・・そうなの・・・」
08/05 19:49 黒沢カオル「そう、だから、俺は前の君の意見を尊重したい。……ここに捨てて行く。」
08/05 19:51 佐々木真里「うそでしょ?うそっていってよぉぉ(号泣)」
08/05 19:53 黒沢カオル「嘘じゃないよ。…君が、自分がどうして俺達と一緒に居るか。それを思い出せたら…置いて行かないけど。」
08/05 19:55 佐々木真里「………」
08/05 19:56 ト書き「黒沢は、泣きじゃくる佐々木真里を見る目に、鋭いものを紛れさせて、一瞥し部屋を出た。」
08/05 19:56 村上てつや「おいおい…中々色男の癖に酷いんじゃねぇの?」
08/05 19:58 黒沢カオル「なんだよ・・・びっくりした」
08/05 19:59 村上てつや「話し、聴かせてもらってた」
08/05 20:00 黒沢カオル「…そお。変だよ、彼女の記憶は。…酒井の事を忘れてるのかと思ったら、俺達の旅に同行してる事も忘れてた」
08/05 20:01 村上てつや「だんだん、記憶がなくなっていってるんじゃ・・・」
08/05 20:02 安岡優「しまいには、おれたちも・・・・か」
08/05 20:04 黒沢カオル「…俺、彼女に付き添うよ。酒井にもその事は、言っといて。…俺の魔法で、記憶が無くなるのを留められるかどうか、やってみる」
08/05 20:05 村上てつや「わかった。おまえもムリすんなよ」
08/05 20:07 黒沢カオル「うん。…俺の所為だしね…もし駄目だったら……酒井に蹴り殺される覚悟はしておくから。」
08/05 20:09 ト書き「冗談なのか、本気なのか。結局村上は笑えず、不自然な表情のままで頷いた」
08/05 20:10 黒沢カオル「じゃあ、しばらくはお別れだな…。」
08/05 20:23 村上てつや「ああ・・・・・。」
08/05 20:25 黒沢カオル「じゃ・・・」
08/05 20:26 ナレーション「そして、短いさよならをかわした」
08/05 20:29 北山陽一「(息を切らしながら)あ、あのっ・・・・記憶喪失の・・原因・・・・・分か・・ったんですっ!!」
08/05 20:32 村上てつや「何!?ホントか?!」
08/05 20:33 BGM「ドックン、ドックン・・・」
08/05 20:34 安岡優「すごいだろ?ヘヘッ」
08/05 20:39 村上てつや「それで!早くおしえろよ!!」
08/05 20:40 北山陽一「あの水を飲むと「大切なもの」から忘れていくそうなんです」
08/05 20:41 村上てつや「?じゃぁ、酒井は真理にとって「大切なひと」ってこと?」
08/05 20:42 北山陽一「そういう事・・・・ですね」
08/05 20:45 酒井雄二「元にもどすには?」
08/05 20:45 安岡優「さ、酒井・・・・?どうしてここに?」
08/05 20:47 酒井雄二「いいじゃないですか。」
08/05 20:50 北山陽一「元に戻すには・・・」
08/05 20:51 村上てつや「戻すには?」
08/05 20:54 安岡優「もう一度あの水を飲む事。」
08/05 20:55 村上てつや「……簡単だなぁ、おい…」
08/05 20:56 北山陽一「難しくたって、困るだけですってば。」
08/05 20:57 村上てつや「んで水取ってきた?」
08/05 20:58 北山陽一「ええ。先程、調査の分として、汲んできた分が」
08/05 20:59 酒井雄二「それじゃ、今すぐ!」
08/05 21:01 北山陽一「でも、失われた記憶が戻るかどーかは…保証出来ません。ただ、隠れただけなのか、失われたのかは判りませんので」
08/05 21:02 村上てつや「なんだそれ!?」
08/05 21:04 北山陽一「ですから。記憶が、所謂引き出しの中に入って『しまわれた』のか、それとも燃焼したみたいに消滅したのかって事ですよ。引き出しなら出せます。ですが…」
08/05 21:05 酒井雄二「なんですか?」
08/05 21:06 村上てつや「ハンプティダンプティみてーなもんか。…割れた卵はもう元には戻らないってやつ。」
08/05 21:08 北山陽一「村上さんの言う通りです。…元の彼女に戻るかどうか。判らないんですよ」
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