-ゴスドラマ過去ログ:4301-4400-
ト書き「そう言うとケーキカット用のナイフを取り出す。」
効果音「シャキーン! 」
ナレーション「えー、と私と、ト書きさんと、効果音さんとBGMさんの4つで…。」
ト書き「4つにカットするナレーション。が、微妙に大きさが違う。」
ゴスペラーズブラック「……頂きます。」
村上てつや「さて、」
酒井雄二「ところは、かわってここは保健室。」
安岡優「にゃは?ト書きさんと、効果音さんとBGMさん…何してんだろ?」
村上てつや「ひとり忘れてるよなぁ。なぁ、酒井?(にやり)」
酒井雄二「……誰だっけ?」
安岡優「……何で旅館の中に保健室あるの?」
村上てつや「どうでもいいけどよぉ。なんとかなんねぇか、あの2人。」
黒沢カオル「き…北山、恥ずかしいよ…いつまで手ぇ握ってれば良いの?」
北山陽一「黒沢さんが寝るまでですよ。」
酒井雄二「……すんげー不敵に笑っとるよ。」
村上てつや「とりあえず、持ってきたケーキ食おうや、な?」
安岡優「あ、ト書きさんいないから自分たちで実況しなきゃだめなんだ。」
黒沢カオル「じゃ、オレが寝なかったら北山…ずっと…(真っ赤)」
安岡優「と、恥ずかしがって下を向く黒沢カオル。」
酒井雄二「(お、ト書きの代わりをちゃんとやってる・・・。)」
北山陽一「眠れませんか?どうしましょうかね……(ニヤリ)」
村上てつや「はい、お前らの分。」
酒井雄二「(おぉい、ケーキを持ってってどうするっ。」
ト書き「わたわたしている酒井雄二」
安岡優「あ、戻ってきた。」
北山陽一「……!」
ト書き「どうやら何かを思い付いたようだ。」
北山陽一「(こんなトコロじゃ言えない様なコトですけどね。)」
黒沢カオル「(ああああ、なにか考えてるよぉ……)」
北山陽一「(それはナイショです。)」
ト書き「何を思いついたのか、眼鏡の奥が妖しく光った。」
酒井雄二「俺、部屋に行ってるわ……もっかい寝直す。」
ト書き「何か諦めたように、酒井は医療室から出ていった。ケーキ片手に。」
安岡優「ねぇ、てつ。 俺達も行かない? ト書きさんも帰ってきたことだし。」
村上てつや「あ〜あぁ、そうだな…真理さん、んじゃね。」
佐々木真理「さよなら〜(手をひらひらと)」
ト書き「去っていく二人。後に残ったのは、、、。」
効果音「ゴロゴロゴロゴロ(雷がなる)」
ナレーション「そして突然の停電にカオルは驚いた。」
黒沢カオル「北山、近くにいる?」
北山陽一「居ますよ……ほら(と後ろからぎゅっ)」
黒沢カオル「うわっ!」
ト書き「突然予期せぬ方向から抱きしめられて驚いた黒沢は思わず北山を振り払った。」
北山陽一「うっ……。」
効果音「どす」
黒沢カオル「ご、ごめん!!」
ト書き「勢い余って、ベッドから北山は床に落ちてしまった。」
北山陽一「痛〜〜………。」
黒沢カオル「おい大丈夫か、北山?」
ト書き「あわてて暗闇に腕を差しのべた黒沢だったが、その手は空しく宙をつかむばかりである。」
黒沢カオル「北山・・・?返事ぐらいしろよ北山、北山ってば」
北山陽一「……………」
黒沢カオル「北山、いないの?……嘘だろ、な?」
北山陽一「……………」
黒沢カオル「北、山……?(泣きかけ)」
北山陽一「・・・・・・・・・・・・・・」
効果音「ぐぁばっ」
黒沢カオル「ぎゃ――――――っ!!あ"――――――――っ!!」
ト書き「性懲りも無く、北山は再び後ろから黒沢を抱いた。」
北山陽一「……静かにしなさい。」
黒沢カオル「オカピが来るっ、オカピが来るよっ<錯乱状態。」
北山陽一「何言ってんですか、まったく。」
ト書き「そう言って、黒沢の口元を塞ぐ。」
北山陽一「……落ち着きました?」
黒沢カオル「んう。<頷く」
北山陽一「俺も悪かったですけど、黒沢さんも黒沢さんですね。」
黒沢カオル「ごめん・・・。(目線を落として)」
北山陽一「…そんな声出されて、許さないわけにはいかないでしょう?」
ナレーション「そろそろ私の出番ですかね。」
ト書き「ジロッと、無言でナレーションを見やる、北山。」
効果音「ぎゅっ」
北山陽一「ケーキ作りで一日潰れちゃいましたね…。」
黒沢カオル「そう…だな。」
北山陽一「一杯」
ト書き「と、そこで北山は言葉を切る。」
黒沢カオル「え、なに?」
北山陽一「いっぱい…色々お話ししたかったですけど、もう明日しか無いんですね。」
黒沢カオル「戻ってからも話しは出来るだろ?」
北山陽一「........」
ト書き「更に力を込めて、黒沢を抱き締める北山。」
黒沢カオル「痛いよ…北山。」
北山陽一「・・・離したくない。」
黒沢カオル「(うあ、北山が可愛い。)……いいよ、明日までなら。俺も……北山に離されたくないし(赤面)。」
北山陽一「黒沢さん…。」
ト書き「ふと、何かに気付く北山。」
黒沢カオル「どうした。」
北山陽一「…なぁんか、ヨコシマな視線を感じるんですけど。気のせいか…。」
黒沢カオル「しっ、」
ト書き「左手の人指し指を北山の唇にあて、先程とは反対の状況になった。」
黒沢カオル「気のせいじゃなくて、本当に俺達見られてる。」
北山陽一「………<鼻で笑う。」
黒沢カオル「何がどうなってんだ?」
北山陽一「カメラ担当の一般人、どっか行けぇ―――っ!」
ト書き「手元にあった洗面器を掴むと、力一杯北山は明後日な方向に投げた」
効果音「ごーん。」
一般人(男)「あだぁっ。」
黒沢カオル「本当に居た…しかも洗面器当たった。」
北山陽一「あ、音声担当の方も居なくなって下さい。拒否するなら今度は『家庭の医学』投げますよ。」
ト書き「机の上から『家庭の医学』を手に取ると、北山はそう言った。」
一般人(男)「それはカンベン!」
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