-ゴスドラマ過去ログ:4201-4300- |
ナレーション「通訳>冷静に佐々木真理さんは呟いていた。」 ゴスペラーズブラック「これからどうするんだ?」 ト書き「なんやかんや、相談している。立場弱すぎ。」 村上てつや「酒井…。」 酒井雄二「んあ?何?」 村上てつや「北山と、ケーキ焼く機械調達して来い。」 酒井雄二「真理さん助ける為だよな?一応確認するけど。」 村上てつや「…当たり前だろ。」 ト書き「俺も食いたい、という台詞を必死で飲みこむリーダーだった。」 村上てつや「俺とヤスで材料調達してくるから、黒沢はここに残ってろ。」 黒沢カオル「えっ、俺だけ?」 北山陽一「成るべく…早く戻って来ますよ。オーブンレンジを造ってっ!」 酒井雄二「つ…造んのかい。」 ト書き「握りこぶしで言った北山に、酒井が呆れたふうに呟いた。」 村上てつや「ヤスッ、行くぞ。」 安岡優「おうっ」 ト書き「任務遂行開始、という言葉が何故か黒沢の脳裏をよぎった。」 黒沢カオル「今俺が楽してるって事は、重労働を一手に引き受けらざるをえないって事だよな…。」 ト書き「約20分程経過した後、4人が黒沢の元へと戻ってくる。」 酒井雄二「北山が早いのか、お前らが普通なのか良くわからんよ。」 黒沢カオル「あれ…エプロンもある。」 安岡優「黒ポン、手伝うよ。」 ト書き「と、エプロン姿の安岡優が言った。」 黒沢カオル「…頑張ります。」 ト書き「ある意味、肉体労働のケーキ作りを開始する3人。」 村上てつや「北山は手伝わねぇの?」 北山陽一「機械油入りますよ、それでも良いんならやりますが。」 ト書き「スポンジが焼き上がり、生クリームを立てている黒沢が4人に尋ねた。」 黒沢カオル「普通ので良いよねぇー?」 安岡優「"北山LOVE”ぐらい入れて上げたらよろこぶんじゃあ……。」 村上てつや「これであいつら釣るんだから良いんだよ、普通ので。」 安岡優「ちぇっ。せっかく「てつらぶ♪」って書いてみよっかなぁ?なんて思ったのに」 酒井雄二「おっほん。どうゆう状況か考えよう。」 村上てつや「いやいや!人間どんな時でも遊び心を忘れちゃ駄目だぞ!」 安岡優「ねえ、ホントに書いちゃダメ?「てつらぶ♪亅って(はあと)」 村上てつや「だぁめ。」 安岡優「「えー!・・・ちぇっ、つまんないの。(いじいじ)」」 黒沢カオル「……ヤース。ほらっ。(と、もう一つケーキ台を取り出す)」 安岡優「e」黒沢カオル「後から皆で一緒に食おうな?」 安岡優「黒ぽぉん♪(ごろごろ)」 ト書き「思わず黒沢に懐きまくる安岡優。その光景はまるで子猫がじゃれついたよう。」 北山陽一「…へぇ。そういうことしちゃうんだ?」 酒井雄二「・・・・・・。 え〜っと、イチゴ。 イチゴはどこいった?」 ナレーション「がんばって、酒井さん…。」 ト書き「影ながら余計な応援をするナレーション。」 安岡優「あ〜!買ってくるの忘れたぁ!」 村上てつや「だったらゴスペラーズブラックに買ってきてもらえ。な!」 ト書き「睨みをきかす、村上。」 ゴスペラーズブラック「う゛…わ、分かったよ…」 酒井雄二「すまない…ブラック」 安岡優「あっ、ほっぺにクリームっ♪(ぺろっ)」 酒井雄二「うっ・・・・・ (へなへな)」 村上てつや「ヤス、俺もついちゃった。(自分でクリームをつける村上)」 ト書き「じっと、上目使いで村上を見つめる、安岡優。」 安岡優「ヤダな。そんなてっちゃん嫌い!」 ト書き「ぷい、とそっぽを向いてしまう。」 黒沢カオル「真理さ〜ん、大丈夫ですかぁ〜?」 ト書き「拘束されていた佐々木真理女史を、冷静に黒沢は助け出した。」 村上てつや「ヤスぅ〜〜っ。」 酒井雄二「………(魂抜けかけ。)」 北山陽一「えっ…と洗剤は、これか?」 佐々木真理「貴方達、戯れてる場合じゃないでしょ?」 安岡優「(なんかかわいそうになってきちゃった。ゆるしてあげようかな。てっちゃん。かわいすぎだよ。)」 北山陽一「(ツルッ) あ"っ。」 黒沢カオル「あ"っ!」 ゴスペラーズブラック「お"っーーーーーーーーー!!」 ト書き「北山が手を滑らせた洗剤が、宙を舞っている。 落ちた先は・・・。」 効果音「ぐしゃっ」 ト書き「綺麗に」 ナレーション「放物線を描いて、生クリームの入ったボウルに入っちゃいました…。」 黒沢カオル「まだ、最後の仕上げが残ってたのに……。」 村上てつや「あぁ〜ああ、おいどうすんよ、北山。」 ゴスペラーズブラック「ケーキがぁああああああっっっ。」 ト書き「ケーキ本体が壊れたわけでもないのに、錯乱状態のゴスペラーズブラック。」 安岡優「こっそりと>もう一つ生クリームあるけど……見せないほうが良いよね。」 酒井雄二「すげぇ声出してるしな、あいつら。」 ト書き「魂が戻ってきた酒井雄二、復活。」 黒沢カオル「はぁ…はい、出来たよ。あとは上の飾り付けだけだから…。」 ト書き「よれよれになって、ケーキを作り上げると黒沢はバランスを崩し、倒れ掛けそうになる。」 北山陽一「すいません…大丈夫ですか。」 ト書き「背後から黒沢の身体を支える北山。」 効果音「びくんっ<黒沢の背中に電気が走った音」 酒井雄二「……恐るべし、低音ヴォイス……。」 黒沢カオル「あ…なんか、ぞくぞくする。」 北山陽一「そっ、それは大変だっ、風邪かもしれないから早く休んで下さいっ!」 ト書き「北山は、俗に言う『お姫様だっこ』で黒沢を調理場から連れ出した。」 酒井雄二「おーいっ、ちょっと待てぇーっ。それは何か違うぞー!?」 ト書き「二人の後を追い掛ける酒井。」 安岡優「どこ行くのー?」 村上てつや「ヤスッ、これ持ってこう」 佐々木真理「皆待ってよーっ」 ト書き「調理場に残されたのは、ブラック連中と一つのケーキ、そして洗剤入りの生クリーム。」 ゴスペラーズブラック「こ・これって、食べるべきなのか・・・?」 ナレーション「あなたが作れと言ったのでは??食べるべきでしょうね。」 ト書き「まあ、食に適しているかは知りませんがね。」 ゴスペラーズブラック「うーーーーーーーーーん」 ナレーション「料理長お手製ですからねぇ、さぞかし…」 ゴスペラーズブラック「男が作ったケーキなんて……。」 ナレーション「じゃあ、食べなくてもいいですよ。有名な職人さんは大概、男の人ですし。私もケーキ食べたいですから」 |
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