-ゴスドラマ過去ログ:4501-4600-
黒沢カオル「てっちゃん・・・・・・・サスケ君・・・・・こわいよ・・・・・傍にいて・・・・・・」
村上てつや「・・・・・・・・・・・」
ト書き「脂汗をかき、うなされている薫の手に、自らの手を重ねる。村上はただ見守る事しか出来ない。」
黒沢カオル「はあ・・・・・・・はあ・・・・・・・・・。」
村上てつや「・・・・・・薫・・・大丈夫だぞ・・・俺が・・・俺が、そばに居るから・・・。」
黒沢カオル「う、うん・・・」
村上てつや「薫!?気がついたのか!!」
黒沢カオル「うん」
村上てつや「よかった・・・・目、痛くないか・・・?」
ト書き「村上の言葉に、猫が顔を洗う時のような動作で、顔に当てられた布の上から恐る恐る瞼へ触れてみる黒沢。」
黒沢カオル「…多分…大丈夫…だと思う。…痛くないけど…変な感じ…」
村上てつや「あんま触るなよ。今、北山呼んでくるから。」
北山陽一「どうしましたか?」
村上てつや「薫が目を覚ましたんだ。」
北山陽一「そうですか……落ち着いてます?」
村上てつや「ああ、だいぶ落ち着いてきたみたいだ。早く見てやってくれよ。」
北山陽一「…ええ、はい。」
ト書き「部屋へ向い、北山はベッドの横に立つと、薫の顔を覗き込んだ。」
北山陽一「…顔色は…まずまずってとこかな。薫?起きてる? …このガーゼ取るから、瞼閉じたままにしておいて。」
ト書き「こくっと頷く薫。手がさまよい村上の腕に触れるとそのまま握る。」
黒沢カオル「てっちゃん・・・・・・・」
村上てつや「心配すんな、大丈夫だからっ・・・・・(薫の手を優しく握る)」
黒沢カオル「うん……」
ト書き「北山は部屋中のカーテン全てを閉め、ゆっくりと薫の瞼からガーゼを取った。」
北山陽一「ゆっくり目を開けて。そう・・・・・・・ゆっくりね・・・・・・・・・・どう?見える?」
黒沢カオル「「う・・・ん、て・・っちゃ・・ん・・・」」
村上てつや「薫!見えるか?!」
黒沢カオル「見える〜!!赤ちゃんの時以来だぁ!前はね、石をね隠さなきゃいけなくてでしゅね、どうしてもそっちを重視してたんでしゅよ。だから殆どみえなかったんでしゅ!うれし〜」
村上てつや「そっか・・・良かったな、薫。(薫を軽く抱きしめる)」
黒沢カオル「うにゃぁ〜よかったでしゅ〜あっ!・・・でも石・・・がぁ・・・」
村上てつや「石?」
北山陽一「・・・まぁ、石のことはまた後から考えたらいいじゃないですか。・・あっ・・そうだ、さっきから心配してるだろうから真里さんと酒井さんと優を呼んできますね。」
安岡優「くっ・・・くっ・・・黒ポーーーーーーーーーンっ(号泣)」
北山陽一「…何気に早いっすね…」
ト書き「薫の傍らに座っているてつを突き飛ばし、ヤスは薫を抱きしめた。」
村上てつや「てめぇ痛てぇじゃねぇか!って真里も酒井も俺の事踏んでいくんじゃねぇ!」
佐々木真里「か・薫ぅ〜〜〜よかった・・・本当によかったわ・・・ありがとう北山君(号泣)」
酒井雄二「くっっ・・・・(男泣き)一時はどうなることかと・・・・・よかったな薫っ!!」
黒沢カオル「みんなぁ〜ありがと〜」
村上てつや「いってぇな〜・・・でも、本当に良かった!薫。」
北山陽一「…でも、まだあんまり無理しないでね。眼球ひっくり返ってて、白目剥かれると…ちょっと怖いからさ。」
村上てつや「北山・・・・それは考え過ぎだ(肩をぽんぽんとたたく)」
佐々木真里「・・・なんとも・・・。(北山の言葉を想像して鳥肌がたつ)」
黒沢カオル「えぇぇ〜〜〜?白目になるんでしゅかぁぁぁ〜〜〜? い〜や〜だ〜よ〜〜〜(大泣き)」
北山陽一「いや・・・ただ、無理しなければの話!・・・っそう・・しなければの話!俺、考え過ぎだったね・・・?(かなり動揺)あはは・・(俺・・・・どうかしてたな。)」
村上てつや「でもあんまり無理すんなよ、薫。」
黒沢カオル「はぁぁぁぁ〜〜〜いぃ。・・・白目・・・白目・・・(本気で怖いらしい)」
安岡優「黒ポン、大丈夫っ☆僕達がついてるよ。もう絶対、黒ポンを怖い目になんてあわせないからね!安心してっ」
ト書き「ふいに村上は、皆の様子をうかがい、誰にもばれないようそっと部屋の外へでた。」
黒沢カオル「あれ・・・?てっちゃん・・・?どこ?!(いないことに気づき、あせりだした)」
佐々木真里「(村上の後を追って外にでる真里)てっちゃん・・どうしたの?今、薫の側を離れたら、あの子淋しがるわよ?」
村上てつや「ん?…あぁ…。なぁ、真理…お前、薫のパートナー…降りるのか?」
佐々木真里「えぇ。・・・だけど、止めないでね。寂しくなるから・・・。」
村上てつや「お前は、それいいのか?」
佐々木真里「うん、薫のためにも、自分の為にもあなたの為にもそれが1番いいと思ってる。」
黒沢カオル「そんな事考えてたんだ・・・・・・」
佐々木真里「薫・・・・。薫は私の所よりてっちゃんの所にいる方がいいよ。わかってくれるよね??(今にも泣きそうな目)」
黒沢カオル「・・・僕も・・・新しいご主人しゃま見付けなきゃって・・・思ってたし・・・でも・・・でも・・・えっぐ・・・真里しゃんとはにゃれるの・・・しゃびしいよう・・・」
村上てつや「・・・真理。お前俺が薫とまえのパートナーを重ねてるとおもってんだろ?だったらそれはちがう。俺がパートナーをなくしたのはもうずっと前だし」
佐々木真里「だから引き受けられないって?・・・でも私なら「重ねていない」っていう答えの方が嬉しいわ。薫を薫として見てくれるんだもの。それに最初は「前のパートナーと重ねてしまう部分もあるかもしれない」ぐらいの気持ちで見ていなきゃって思ってたから、よけいにそう思うわ。」
黒沢カオル「僕・・・これからず〜っと・・・てっちゃんと・・一緒にいたい・・・」
村上てつや「真理…。離れた奴の事も、亡くした奴の事も…思い出しちゃいけない理由は無い筈だ。重ねた挙げ句、前のパートナーの事を押し付けるのは…やっちゃイケナイ事だけど、さ。…いつか、別れるんだって……頭の片隅にその事があって…お前も辛かったな。」
佐々木真里「大丈夫、離れるんじゃないの・・・てっちゃんのパートナーとして、預けるの!勘違いしないで!・・・」
ト書き「大事な弟だからねと泣き笑いのような表情を作る真里。」
村上てつや「…勘違いは…してねぇよ。良かったな…俺が預け先でさ(含笑)。こんな良いヤツが俺のパートナーなんて…身に余るぐらいだよ。」
黒沢カオル「(うにゃ?・・・あの含み笑い・・・怖いにゃ・・・・・ましゃかあの今日みたいなシャワーじゃばーが毎日?・・・・・・人選間違ったかにゃ・・・・・・・(汗))」
村上てつや「ホントは…仕事で組まねぇ限り、前のパートナーに会っちゃいけねぇってアッタマ堅てー規則があるんだけど、この仕事終わってからも、時々で良いから会いに来てくれよな。…お前の『弟』なんだろ?弟に会いに来るのに、規則なんかねぇもんな。」
ト書き「そう言うと、ひょい、と薫の身体を持ち上げ、北山達がいる部屋へと足を向ける。」
黒沢カオル「うにゃ〜僕は今人間にゃの〜担がにゃいで〜」
村上てつや「お前なー、ちょっと前まで重傷だったんだから、安静にしてろっつぅの。」
北山陽一「(本を読んでいる)百年に一匹の猫・・・石に選ばれし人の片腕なれば、人に・空に・海に・土に・木々に・精霊が舞い降りる・・・つまり石に選ばれた人間のパートナーになったならば、自由に人間になれ、様々な魔法もつかえるようになるって事か・・・薫が・・・」
佐々木真里「早く寝ないと体に毒よ?」
村上てつや「はいはい。ったく、言い方が年寄り臭ぇぞ真里(笑) なぁ?お前も思うだろ、薫?」
黒沢カオル「うん・・・(真里の視線を感じる)って、そっそんなわけにゃいでしょっ!もぉ、てっちゃんはスグそーゆうこというんだからぁ!」
佐々木真里「てっちゃんは覚悟しておいた方が良さそうね。」
ナレーション「一方 お気楽コンビ(酒井・安岡)は・・・・」
安岡優「ご主人〜♪」
酒井雄二「ヤス〜♪なんだぁ〜?」
安岡優「ん〜、呼んだだけ〜。」
酒井雄二「なんだとッ!呼ぶなら用があるときに呼べ!!(と言いつつちょっと嬉しそう)」
安岡優「うにゃ〜!!くすぐらないでぇ〜!!(と言いながら場所を移動して)ところで、ご主人は僕のことどう思うニャ〜??」
酒井雄二「ん?ヤスが先に言ったら言ってやるよ。」
安岡優「えぇ〜?でも、恥ずかしいにゃ〜。」
ナレーション「馬鹿なコンビ(ボソ)」
酒井雄二「そこっっ!何か言ったか!??」
安岡優「困ったにゃーまだ爪磨いでないよぅ〜(ひっかく気満々)」
ナレーション「な・・・何も言ってないですよ・・・なんて緊張感のないコンビだなんて・・・ゴニョゴニョ・・(逃亡)」
酒井雄二「今人間なんだから切っちゃえば?爪(ナレに何か投げつけたが届かず)」
安岡優「うーん、人間のときに爪切っちゃっても、猫の姿に戻ったら元に戻るのかなぁ(と言いつつ、爪切り探してキョロキョロ)」
酒井雄二「あ〜、はいはい ここにあるよ!」
安岡優「ありがと!!」
ナレーション「しかも切ってやってるよ・・・あほくさ・・・というわけで朝になり、薫も優もご主人様の腕の中(薫は村上の腹の上・・・)で猫の姿に戻り目を覚ました。」
黒沢カオル「・・・んにゃ〜、おはようにゃ〜〜・・・。」
村上てつや「ん?・・・・おっ・・・おはよ・・・・・・Zz・・・・」
ナレーション「寝起きが悪いコンビですね〜!!」
黒沢カオル「起きてよ〜、てっちゃん!僕、猫に戻ってるよ!!」
村上てつや「う〜ん…あぁ…そぉ……って、あぁ!?」
黒沢カオル「にゃ〜!!!なに?」
村上てつや「…なんか…すっげぇ勿体ない気がしてきた…。はぁあ…」
黒沢カオル「そう言われても・・・(と言いながら、肉球で村上の顔をぷにぷにしてみる)」
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