-ゴスドラマ過去ログ:6001-6100-
北山陽一「すいません。ありがとうございます。…あ、そーだ。この前お願いした料理の方、研究室まで持ってきて貰えませんか?俺の方はちょっと出席出来るか判らないんで、学生の方に渡してもらえれば。明日の7時に、研究室の場所は…」
ト書き「黒沢が差し出したメモ紙に、北山はゆっくりと研究室の場所を書いた。その下に『後で3人にも説明しておきます。料理は本当に作って持ってきて下さい』とも書き込む。」
ゴスペラーズレディース「(そのやり取りを見て)ねぇ、ブラック。出前客もチェックするべきなのかしら?…その前に何か頼んで「普通の客」を装わないと、私たちのほうが不自然だわ。(まだバレていないと思っている。)」
ゴスペラーズブラック「そうだな・・・。念のために出前客もチェックしておくか。(黒沢に向かって)すいませ−ん」
黒沢カオル「はーい、なんでしょうか…?」
ゴスペラーズレディース「今日のランチ、なんですかあ?)(ニコッ)」
黒沢カオル「今日はハンバーグセットです。」
ゴスペラーズレディース「わっ!おいしそう、それをお願いしま〜す(笑顔)」
ゴスペラーズブラック「僕は苺ジュースをお願いします。」
黒沢カオル「はい。かしこまりました。」
北山陽一「それじゃオーナー、また来ます。料理、お願いしますね。」
黒沢カオル「はい。ありがとうございました!!」
ト書き「それからしばらくして、黒沢が二人の前に料理を持ってきた。」
黒沢カオル「お待たせしました!」
ゴスペラーズレディース「わぁ、はやーい!いただきまーす☆」
黒沢カオル「・・・早くて当然ですよ・・・今はお昼過ぎですし・・・もともと、あまり人が来ませんから・・・。」
ゴスペラーズブラック「すいません・・・。でも、さっき来ていた4人は、何か顔なじみのように見えましたけど・・・?」
黒沢カオル「(ヤバイ・・・)え、えーと、あの4人は仕事場が近くて、よくここを利用してくれるんです。(アセアセ)」
ゴスペラーズブラック「ふぅーん・・・(小声でゴスレディに向かって)オイ、念のため、さっき来てた4人の事調べておこう。何か気になる・・・。」
ゴスペラーズレディース「(小声で)了解!」
黒沢カオル「(ん〜・・・、なんだかあのお客さんおかしい・・・。僕の方をチラチラ見てくる・・・。(悩))」
北山陽一「おいどうかした?黒沢」
ト書き「北山さん出番じゃない」
ナレーション「では、気を取り直して・・・。結局この後も、黒沢とゴスブラ達が微妙な探り合いを繰り広げていました。そして、問題の次の日・・・。」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)おはようございま〜す。」
黒沢カオル「おはよう。みんな。」
村上てつや「どうかしたのか?オーナー。なんかおかしいぞ。」
黒沢カオル「うん。あのね、昨日、変な客いたじゃん。あの人たちさぁ、たぶんなんだけど、グラシアスの「裏」の人たちだと思う。それでね、なんか、うちら、怪しまれてるみたいで、調べられてるっぽいの・・・。でも、違うのかなぁ・・・。」
ゴスペラーズブラック「そうだよ。君たち、昨日から怪しいから調べさせてもらってる。君たち本当は刑事?」
北山陽一「(刑事じゃないけど・・・)だったらどうだって言うんですか?」
ゴスペラーズレディース「私達の秘密を知ったからには、生かしておく訳にはいかないわ!お前達には、死んでもらう!!」
ト書き「そう言うとポッケットから銃を取り出しゴスペラーズに向けた。」
黒沢カオル「そうはさせるか!!(薫はそう言うとかけていった)」
ゴスペラーズ「(薫以外)黒沢!!危ない!!やめろ!」
ト書き「ゴスペラーズの声はあいつには届かず薫はあいつに撃たれた・・・」
北山陽一「おい黒沢大丈夫か!?俺の声が聞こえたら俺の手握れ!」
黒沢カオル「北山・・・(北山の手をかすかに握りながら黒沢は北山に体を預け意識を失った)」
村上てつや「黒沢!?お前等・・・(激怒)」
安岡優「黒沢・・・しっかりしろよ・・・お前が死んだら俺・・・(そういって何処へいってしまう)」
北山陽一「安岡!村上安岡の事頼む。あ、救急車来た。」
一般人(男)「患者さんはどなたですか?あ、かなり出血している。かなり危険な状態だ。早く病院に運ばないと!」
北山陽一「危険な状態って・・・まさか!黒沢頑張れ!」
ト書き「黒沢と北山を乗せた救急車は病院へと向かった」
北山陽一「黒沢もう大丈夫だよ。病院ついたから!しっかり!」
一般人(男)「早く彼をオペ室に運んで!」
ト書き「黒沢を乗せたストレッチャーは救急隊員から看護婦に手渡され、手術室に消えていった。」
北山陽一「黒沢・・・」
ナレーション「そのころ、お店のほうでは安岡のことを酒井にまかせ、村上がゴスブラ達と一騎打ちをしていた。」
村上てつや「お前ら・・・よくも黒沢を・・・ぶっ殺してやる!!覚悟しろ!!」
ゴスペラーズブラック「お前一人でやろうって言うのか?良い度胸だな。・・・いくぞ!!」
効果音「ズキューン!!」
村上てつや「(銃弾をかわして)まったく、こんなところでぶっ放すなんて…。銃刀法違反だよ?(そう言って、ブラックの腕を蹴り上げ、銃を手放させる。)」
ゴスペラーズブラック「イテテテ!!くっそぉ・・・。離してくれ!!」
村上てつや「誰が離すかよ・・・」
ゴスペラーズレディース「(…この男、強い!)このぉ!!(ナイフを取り出して、村上に突進する)」
村上てつや「女には手を上げたくないが…。(ゴスペラ―ズレディのみぞおちを蹴って、気絶させる)」
安岡優「さ〜てどうしよっか?てっちゃん。」
村上てつや「とりあえず、ブラックの拳銃は預からしてもらったことだし。レディースは気絶。黒澤の仇でも討ちたいところだが、法律には触れたくないので、いっちょブラックにも眠っててもらおうか?なぁ〜ヤス。」
安岡優「オッケ〜!!」
酒井雄二「こらこらこらこら!ブラックに味方する訳じゃないけど、暴力はいかんよ?・・・っていいたいけど別にいっか?!それ相当のことをしちゃったんだし・・・自業自得だね。」
ト書き「酒井の言葉が終わると同時に村上と安岡の拳がブラックの腹部にヒットし、ブラックはその場に崩れた・・・。」
ナレーション「一方その頃病院では、北山が心配そうな顔で「手術中」の赤いランプを見ている。そして祈るように目を閉じた。」
一般人(女)「(手術室からでる)あ・・・っ!患者さんの連れのかたですね?手術は終わりました・・!ご心配ありませんよ。しばらく入院は必要ですが、命に別状はありません。(微笑)」
北山陽一「本当ですか?!…良かった…。どうもありがとうございました。(深々とお辞儀)」
黒沢カオル「・・・うん・・・・・・・・・北山・・・・・(早くも意識を回復する)・・・北山は・・大丈夫か?ケガとか・・してない?」
ト書き「ベットの中からにっこりと微笑む黒沢」
北山陽一「俺は…大丈夫ですから…。貴方の方が重傷なのに…。」
黒沢カオル「…他の…みんな…は…大丈夫?テツ…とか…無茶するからな…」
北山陽一「みんな大丈夫ですから、安静に寝ててください。」
黒沢カオル「・・・今度の・・・仕事・・・どうしよう・・・。早く・・・奴らの悪事を暴かないと・・・。(起き上がろうとする)」
北山陽一「!!駄目です、まだ起きちゃ!!(黒沢をベットに戻して)今度の仕事は、私達4人に任せて下さい。みんなも承知してくれると思います。」
黒沢カオル「でも・・・。」
北山陽一「ここに村上さんが居たら怒鳴られますよ。・・・では、私もお店のほうに戻ります。早く直してくださいね。じゃあ・・・。(部屋を出て行く)」
黒沢カオル「北山…ごめん……」
ト書き「黒沢は部屋を出る北山の背中に向かってつぶやいた。ベッドに横になり、空を見ながらため息をついている。」
黒沢カオル「はぁ・・・」
ナレーション「自分のふがいなさに落ち込む黒沢」
安岡優「ねぇ、コイツらどうする?(気絶しているブラックとレディースを指さして)」
酒井雄二「そうですね・・・とりあえず逃げられないように縛っときますか。」
効果音「ぎゅっぎゅっぎゅっぎゅ・・・(縄の音)」
村上てつや「よし、これで逃げられねーだろっ。・・・んで、どうする?コレ。」
北山陽一「おっす。」
村上てつや「「おっす」ってなんだよ・・・。そうだ。こいつらたたき起こして、「裏」の情報聞き出そうぜ。」
ゴスペラーズブラック「お前らなんかに話すか!バ〜カ」
村上てつや「・・・てめぇら自分の立場わかってんのか?こっちはなぁ、けが人だされてぶち切れてんだよ・・・。いいかげんにしろよな・・・。」
ト書き「その頃ベットに横になっている黒沢は?」
黒沢カオル「大丈夫かな〜?コンコン(ドアを叩く音)ハイ?どうぞ」
佐々木真里「黒沢君大丈夫?お腹痛くない?」
黒沢カオル「真里さん、ハイ大丈夫です。スイマセン心配かけて」
佐々木真里「も〜心配させないでよ〜(と黒沢に抱きつく)私はっきり言うけど黒沢君の事好きなの・・・」
黒沢カオル「え・・・僕のことが好き・・・?」
ト書き「(注意)真里は黒沢が義賊だという事を知らない。」
佐々木真里「うん・・・・。(黒沢の胸に顔を埋める)」
黒沢カオル「・・・真里さん・・・ゴメン・・・僕は・・・・」
佐々木真里「えっ・・・何、黒沢君・・・?」
黒沢カオル「・・・僕は・・・あなたとは付き合えない・・・。付き合っちゃいけないんだ・・・。僕と関わるとあなたに迷惑がかかってしまう。(真里さんを巻き込むわけにはいかないんだ・・・)だから、早く出てってくれ。」
佐々木真里「(眉をしかめて)・・・どういうこと?黒沢くん、なにか隠し事があるんじゃないの・・・?」
黒沢カオル「・・・いいからっ!早く出てけよ!!」
佐々木真里「黒沢君・・・・わかったわ・・・じゃあね・・・。」
黒沢カオル「(真里が出て行くのを見て)ゴメン、真里さん・・・。真里さんにはバレちゃいけない・・・・バレちゃいけないんだ・・・。」
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