-ゴスドラマ過去ログ:8901-9000-
北山陽一「村上さんや酒井さんのような、先輩の死神の方はいないんですか?」
村上てつや「ん〜〜いない事もないな〜」
安岡優「どんな人なの?」
酒井雄二「たしか・・・平見さんって言ったかな、死神やってる人。あと、その人の相棒が田辺って人だったかな?その人達が2人の先輩になると思うよ。」
黒沢カオル「そっか!(手をポンとたたく)死神は2人組で仕事しなきゃいけないんだよね。忘れてた。(天然爆発)」
安岡優「おいおい黒ポン・・・」
黒沢カオル「え?何?何か俺変なこと言った?」
安岡優「いいよ、もう・・・・・。」
村上てつや「まっ。人の言ったことをちゃんと覚えてろ。って意味だろ?黒沢に言うことは・・・。」
安岡優「そうそう」
黒沢カオル「ひどーい!!!」
村上てつや「おなえの天然が悪いからだろ?」
黒沢カオル「天然の何処が悪い!?別にいいだろう!天然だって!(涙目になる黒沢)」
酒井雄二「もうそのへんにしたらどうです?ねえ?北山さん?」
北山陽一「黒沢さん、天然は全然悪い事じゃないですよ。ただ、産まれた時から「黒沢薫」だったって事なんですから(にっこり)」
酒井雄二「(うまい!北山!さすが・・・。どうやったらうまく舌回るんだろ。(−3−))」
安岡優「(多分、酒井さんとおなんじで、頭が普通の人より余計に回転してるんだろうなぁ…)<感嘆」
ト書き「二人の視線を気にせず、黒沢と北山は向き合ってマニュアルを覗き込む。」
村上てつや「何やってんだ?…マニュアル読んで。」
黒沢カオル「・・・・よくわかんない・・・・・・」
酒井雄二「何がですか?」
黒沢カオル「勉強になるかなぁって思ったけどよくわかんないの→!!」
酒井雄二「試験だからと言って筆記に限る訳じゃないですよ。現に俺と村上の時は筆記じゃなかったし。望む仕事に適すか否かを見るんです。コンピュータでおざなりの人格判断とかはしませんよ。」
黒沢カオル「あ、そうなんだ・・・・」
北山陽一「じゃあ、どんな試験がでるんですか?」
安岡優「あっ、それ知りたい!!適応審査みたいなのもあるって言ってたよね?どうやって判断するの?閻魔大王様みたいな人が決めるのかなぁ?>ワクワク」
村上てつや「それ俺」
安岡優「えっ?そうなのーーー?」
酒井雄二「こらこら(苦笑)やす、本気にしないで下さい、冗談ですよ。てつもからかわないの。」
村上てつや「だってさぁ、内容についてはきつーく口止めされてるし。口止めされてるって事は試験内容も変わってないっつー事だろ?」
酒井雄二「まぁ…そりゃそうですけどね…。変えようって人がいないのか、それともあの試験に変わるものがないのか…どっちかは知りませんが。」
安岡優「じゃあ…試験に関しては、筆記じゃないってだけで他は何にも知らないまま受けるの?」
村上てつや「そういうことだ。」
北山陽一「なんか怖いですね。何も知らないまま受けるのって・・・。」
安岡優「うん、すっごおおおく怖いよね・・・・。」
黒沢カオル「だいじょうぶかなー」
北山陽一「心配ですねえ・・。」
ナレーション「その気持ちすごくわかりますよ、みなさん。」
ト書き「いつも、ふとでてくるナレーション。」
ナレーション「いいじゃないですか・・・駄目・・・?」
ト書き「いや、だってよぉ・・・。いいや、仕事しましょう。3人は不安そうに眉をしかめた。」
村上てつや「北山、黒沢、安岡そんなに心配か?」
ゴスペラーズ「(安岡&黒沢&北山)うん!すっごい心配!」
村上てつや「で、雄二はどうなの・・?こいつらと同じように心配なのか?」
酒井雄二「えーと、私はもう受けて村上さんと一緒に案内人やってますよ。」
安岡優「そうだよぉ〜村上さん・・・。(この人達と一緒に案内人をして大丈夫なのかなぁ)」
酒井雄二「でも、私も案内人の試験受けるときはすごく不安でしたね。「なにやらされるんだ・・・?」って本気で思ってましたから。」
北山陽一「酒井さんでも最初は不安だったんですね・・・。なんか少し安心しました。」
酒井雄二「北山、「酒井さんでも」っていうのはちょっと気になるんだが・・・私は化物扱いですか?」
北山陽一「いいえ。ただ、いつも落ち着いてて私達にいろいろと教えてくれている酒井さんでも、最初の時は、今の私達と同じように不安だったんだと思って。それで、何か安心したんです。今の自分と同じ経験を酒井さんもしたんだって。」
酒井雄二「それはそれは、お褒めいただき光栄です。(軽く会釈をする)」
北山陽一「いえいえ、こちらこそ。(にっこり微笑む)」
安岡優「ふ〜ん、そうだったんだね。」
村上てつや「コイツ(酒井)には冷静な判断力があるから、案内される方も安心できると思うぞ。」
黒沢カオル「そう言う村上さんはどうだったんですか?」
酒井雄二「・・・・・・・・。」
村上てつや「おい!酒井なんだよ!その黙りは!」
黒沢カオル「酒井さんが黙ったって事は・・・・そうなんだ!!」
村上てつや「酒井!!なんかしゃベってくれよー(泣)」
酒井雄二「もう、うるさいですね。わかりましたよ。(うざそうにしていたが、1つ深呼吸をして)一緒にいると、良いこともあれば困ることもある人です。これで良いですか?黒沢さん。(少し楽しそうに)」
北山陽一「(薄笑いをうかべながら)酒井さんも大変なんですね。(小声で)黒沢さん、もうこの話はやめてあげましょう。村上さんがかわいそうですよ。(酒井に近づき小声で)酒井さん、村上さんがおかしくならないうちに、さっさと行きましょう。」
酒井雄二「そうしますか。」
黒沢カオル「え〜〜ここからが面白いのに〜〜!」
安岡優「ダメだよ、黒沢さん。(小声で)村上さんが怒るか泣くかしたら、僕等でも止めることが出来なくなるよ。」
酒井雄二「(同じく小声で)確かに。彼は暴走したら、歯止めがきかなくなりますし・・・。お酒が入ってないのが、せめてもの救いですけどね。(苦笑)」
村上てつや「お〜ま〜え〜ら〜(話している4人に、背後から近づき)小声で何をごちゃごちゃと話してるんだよ!!(怒)人を何だと思ってるんだー!!!(ちゃぶ台をひっくり返しそうな勢い)」
酒井雄二「うるさい!(村上の怒鳴り声に少々キレ気味)言わせてもらいますけど、(ここから一息で)大体あなたはいつもいつも私に任せっきりで仕事と言う仕事をほとんどやってないでしょう。(さらに一息で)そういういつもいつも人任せなところが一緒にいて困るところなんですよ。(激怒)」
北山陽一「(よくあれを一息で・・・。酒井さん・・・日頃のうっぷんが爆発したんだ・・・恐ろしい・・・)←冷汗」
ナレーション「さすがは肺活王選手権優勝者ですね。」
効果音「関係ねえだろうが!」
酒井雄二「(外野うるせー!!←激怒)皆さん、家に戻りますよ。明日は適性検査なんですから。」
ゴスペラーズ「(酒井・村上以外)はぁい!!」
ト書き「一同。居座っていた場所から移動し、それぞれ間借り・住んでいる場所へと帰った」
北山陽一「あの…酒井さん。試験は筆記じゃないそうですけど、じゃあ、面接ですか?それとも実地みたいな感じですか」
酒井雄二「ん〜?敢えて言うならどっちでもないかな。これくらいは教えても良いと思うから言うけど、どれも当て嵌まらない試験だね。」
北山陽一「どれも当てはまらない・・・・?それは一体・・・。」
ナレーション「なんなんでしょう・・・?」
酒井雄二「それは受けてからのお楽しみだよ♪」
北山陽一「・・・お楽しみ・・・ですか・・・。なんだかドキドキしますね。」
酒井雄二「まあ、そんなに緊張せず、リラックスして受けなさいな。」
北山陽一「…そうですね(微笑)」
酒井雄二「…じゃあ、おやすみ、北山。時間になったら起こすから、ゆっくり寝るといいよ。」
黒沢カオル「(村上の様子を見ながらびくびくしている。)」
ト書き「無言で室内の棚から「唯一口にする事が許されている」と初日に説明された果物を二つ、村上は取り出しその一つを黒沢に放った。」
黒沢カオル「うわっ!!(手ではとれずお腹でキャッチ・・・)・・・・いちゃい・・・・」
ト書き「村上は無言で果物を口にしていたが、思いもよらない黒沢の反応に生じた笑いをソファに座りながら必死で堪えている。」
黒沢カオル「え?これ食べていいの?(村上が堪えていることに気づいていない)わーい♪いただきまーっす!!」
村上てつや「ああ…。」
ト書き「笑いを堪えたまま、何とかそれだけを言い、食事の続きをしようとしたが。口を開くと笑ってしまいそうで、食べる手が止まる。」
黒沢カオル「村上さん、どうしたの?」
村上てつや「い…いや。……っ……くっ……ふっ…」
黒沢カオル「…あの、気にすんなー…とは言えないけど…煽った俺も悪かったし…。でもっ、酒井さんも悪気があってああ言ったんじゃないと思うよ?それに…」
村上てつや「それに?」
黒沢カオル「・・・(なんで村上さん僕のこと見て笑ってんの?)・・・」
村上てつや「(口に手をあてて咳払いをして笑いをのみこんだ)別に酒井のこと気にしてねぇよ?そんなこと言ってないでさっさと食えよ・・・。(咳き込むまねでこみ上げる笑いを隠した)」
ト書き「黒沢がお腹をさすっているのを見て、それまで堪えていた村上はこらえきれずに肩を震わせている。黒沢は村上が泣いていると思って村上の顔をのぞき込んだ。」
黒沢カオル「・・・どうしたの??何かあったの?」
村上てつや「・・・・いや・・・近づくなよ・・・ぷっ・・・くくくく・・・・」
黒沢カオル「どうして・・・?」
村上てつや「いや・・・もう・・・ぷっ・・・くははははは!!もうだめ!!お前運動神経・・・・しかもいくつだよ!!ぷはははは!お腹さすりさすり・・・(爆笑中)」
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