-ゴスドラマ過去ログ:10801-10900-
黒沢カオル「忘れちゃダメじゃん!」
村上てつや「ToT」
北山陽一「たよりないなぁ・・・・。」
酒井雄二「一旦、署に戻って対策を練りましょう。車回しますので、先に行ってます。(病室を出て行く)」
DJバリ"K"〜ん「(医者)酒井さんですね?(銃を突き付けて)一緒に来てください。抵抗したら女の子の命はないですよ?」
酒井雄二「(…真里ちゃんを!)…わかった。一緒に行こう。」
安岡優「遅いっ遅いよゆーじ!!どこ行っちゃたんだよ〜。」
村上てつや「売店で、菓子パンでも買ってんでね〜の?」
安岡優「もぉ〜!ちょっと見てくるっ。」
酒井雄二「かっしパンっかっしパン♪」
安岡優「ゆ〜う〜じ〜!(怒)何してるのかな〜?(笑っているが目は笑っていない)」
ナレーション「安岡さん、あなたも一応怪我人ですよ。おとなしくしてください。あれ?手紙がありますよ。」
安岡優「はにゃ?」
ナレーション「どれどれ。え〜と、「カプセルを持って来い。さもなければ、警官と女の子はこの世から消える…。」大変ですよぉ。酒井さ〜ん!!」
酒井雄二「(こっちも今大変なんだって・・・!!)あなた医者のくせによくやりますね・・・。真里ちゃんはどこですか?!」
DJバリ"K"〜ん「「ついてくる」というのであれば、教えてあげましょう。」
酒井雄二「・・・カプセルを持ってるのは僕じゃない。だから、僕には何も・・・」
DJバリ"K"〜ん「別に良いですよ。あなたと女の子を人質にして、カプセルを持って来させる事はできますから。さあ、行きましょう。」
ナレーション「無言でバリについていく酒井。その頃病室では、私の見つけた手紙を安岡がみんなに見せていた。」
村上てつや「(手紙を読む)何だよこれ!!あいつら・・・次から次へと・・・(静かな怒り)黒沢、酒井を探すぞ!まだ遠くには行ってないはずだ!!」
黒沢カオル「よし、わかった!!ヤスと北山はじっとしてろよ!!」
北山陽一「待ってください!!僕とヤスも行きます!これ以上2人にばっか辛い思いをさせるのはイヤですし、やられっぱなしなのも腹が立ちます。それに・・・(表情が曇る)自分で母さんの仇も討ちたいですしね・・・。」
黒沢カオル「でも・・・その身体じゃ・・・」
村上てつや「良いじゃねぇか、黒沢。北山の気持ちもわかってやれよ。・・・ほらっ!(2人に向かってジャケットを投げる)いつまでもベッドに入ってないで行くぞ!!」
ナレーション「4人は急いで病室を出て、病院内をくまなく探し始める。北山は片足を引きずりながら、安岡は腹部を押さえながら懸命に酒井を探した。その時、北山の目に、バリと一緒にいる酒井が映った。」
北山陽一「雄二・・・!」
ナレーション「壁に隠れて様子をうかがう北山。酒井はバリに連れられて、「関係者立入禁止」と書かれた部屋に入っていった。」
北山陽一「(ナレさん!↑「関係者以外」でしょ!)病院内では携帯禁止・・・。という事は、みんなに知らせてる時間は無い・・・。(覚悟を決めた顔)こうなったら・・・」
ナレーション「(北山さん、ゴメンナサイ!)自分の携帯をドアノブに掛け目印を残し、そーっとドアを開ける北山。中は地下へ続く螺旋階段になっており、下の方から酒井の声がかすかに聞こえてくる。北山は音を立てないように、それでいて急いで階段を降りていった。」
ト書き「その時酒井は部屋の中で捕まっていた真里を見て絶句していた。真里の顔や体には殴られたような痕が無数にあった。」
マネージャー竹内「ふん、暴れるからこうなるんだ。おっと、酒井君だね。バリ、二人を縛っておけ。」
酒井雄二「…何てひどいことを!真里ちゃんは解放してくれ!」
マネージャー竹内「解放?・・・する訳ないだろ。ふふふ、、、こいつは生意気なんだよっ!!(真里を蹴り飛ばす)しょうがないだろ。・・・ふふ。。。。」
酒井雄二「貴様!女、子供に手を出していいと思っているのか!?まったく、親はどういう教育をしてきたんでしょうか。」
北山陽一「雄二!!!」
マネージャー竹内「…これはこれは北山君、今ごろはてっきり刺客にやられ頃だと思っていたよ。バリ、酒井を連れて来いと言ったが、北山のオマケ付きか。でかした。お前がこんなに使えるやつだとは思わなかったよ。ふふふ。北山は使えるな。我々に追い風が吹いているな。」
北山陽一「勝手な事を言うなっ!・・・・(真里を見つけて)真里っ!!!お前らっ!!殺してやるっ!!(怒り狂い、竹内とバリに銃を発砲する)」
ゴスペラーズブラック「いけませんねえ、弾の無駄遣いですよ(背後から近づいて、叩頭部を殴る)」
酒井雄二「陽一!!」
北山陽一「(酒井が駆け寄って抱き起こす)…雄二、俺より真里…を…(意識を失う)」
マネージャー竹内「あはははは!美しき兄妹愛だな!さて、酒井くん、北山のカプセルを取れ。言う事を聞けば、君は帰してやろう。」
酒井雄二「くっそ〜、北山は怪我をしているんだぞ!それに北山が今もカプセルを持ち歩いているとでも思っているのか?(はったりが効きますように!)」
マネージャー竹内「むっ!そうだな。よしっブラック他の3人を捕まえてこい!」
ナレーション「バカかもしれない。」
酒井雄二「(相手がバカで助かった・・・)」
ゴスペラーズブラック「はい!では行ってきます!!」
酒井雄二「「行ってきます」ってまるで小学生だな・・・」
マネージャー竹内「他の3人を捕まえて来るまでお前もここにいてもらうぞ」
北山陽一「っう・・さ・・かい?」
酒井雄二「大丈夫か?」
北山陽一「僕は大丈夫ですけど・・・真里が・・・」
佐々木真里「・・うっ・・・ん・・・北山さん・・・?酒井さん・・・?(意識を取り戻す)」
北山陽一「真里!(身体にむち打って近寄り、真里を抱き起こす)大丈夫か、真里!!」
佐々木真里「う・・・う・・・お兄ちゃーん!!(無意識のうちに北山をお兄ちゃんと呼び、泣き出してしまった)」
北山陽一「真里・・・怖かっただろ・・・。もう大丈夫だよ・・・。(真里を優しく抱きしめる)」
酒井雄二「・・・さて、真里ちゃんの意識も戻ったし・・・あとはこの状況をどうするかですね・・・(顔を上げると、竹内とバリが3人を見張っている)(小声で)陽一、あいつらにウソついて「カプセルは今は無い」と言っておきました。その首のカプセル、見つからないようにしてくださいね。」
北山陽一「(小声)それなら大丈夫だと思うよ。この服だし・・・。(今北山が着ているのはタートルネックの服。カプセルどころか、チェーンまで見えてない。)村上さんたち、大丈夫かな・・・。」
ナレーション「その頃村上、黒沢、安岡は、合流して、酒井を探しつつ姿の見えない北山も探していた。」
村上てつや「ったく!どこにいんだよ!!北山と酒井は!」
安岡優「!!ねぇねぇてっちゃん、黒ぽん!あそこのドアノブに掛かってる携帯、北山さんのじゃない!?(酒井と北山が入っていった「関係者以外立入禁止」のドアを指差して)」
村上てつや「なに!?(ドアに近付き)ホントだ。これはあいつの携帯・・・。という事は、2人ともこの中に・・・(ドアを開け、ゆっくり階段を降りていく)」
安岡優「黒ポン転ばないでね。」
黒沢カオル「転ばないよぉ!プンプン!」
村上てつや「ん?誰かの声が聞こえる。(ドアに耳を近づけて)!・・・竹内の声だ・・・。もしかして、あいつら竹内に捕まってんじゃねぇか?」
安岡優「まずいなぁ。てつ、どうする?」
村上てつや「とりあえず入って様子を見よう。」
ト書き「3人は銃を構えながら、息を殺して部屋に潜入し、物陰に隠れた。」
マネージャー竹内「(酒井と北山の銃と手錠を取り上げる)これでお前たちは何も出来ないな。ははは、俺たちを捕まえるはずなのに。(二人に手錠をかける)」
北山陽一「・・・!!!村上さん・・!!(超小声)」
村上てつや「お、気ずいたか!(こっちも超小声)」
黒沢カオル「真里・・・・・・・・」
村上てつや「向こうは身動き取れないしな。よし、黒沢は右の柱、ヤスはあのロッカーの影に気付かれないように移動してくれ。」
安岡優「うん、了解。行こっ黒ポン。(頷きながら指で方向確認)」
マネージャー竹内「村上たちはまだ見つけられないのかっ!ったく使えねぇなーブラックは。」
北山陽一「酒井・・村上たちが来てるんだ(超小声)」
酒井雄二「本当ですか!それなら話は簡単。竹内たちの注意をこちらに向けときましょう。」
北山陽一「そうだな(超小声)」
酒井雄二「・・・(でも、どうすれば・・・?)」
北山陽一「・・(提案がある。だが、それじゃあ・・・・)」
酒井雄二「(yorosike」
ナレーション「・・酒井さんは「よろしけレバー、俺が気を引こう」って言いたいんです。」
北山陽一「すいませんが宜しくお願いします。その隙に僕は・・・」
マネージャー竹内「(イライラしながら)そこ、何をしゃべってる?気に入らないな、お前たちの目も生意気な小娘も…村上たちも!」
北山陽一「よし!!」
酒井雄二「とりゃあ!!(と言って、竹内に体当たりをする)」
村上てつや「今だ!!(飛び出す)」
マネージャー竹内「この野郎!!(酒井を突き飛ばし村上に銃を向ける)」
ト書き「竹内が引き金をひくのより早く、影に隠れていた安岡が竹内の銃を持っている手に向かって発砲した。」
マネージャー竹内「うわっ!(銃がはじき飛ばされる。)くそっっ!!」
ト書き「その隙を突いて竹内に飛びかかる村上。」
マネージャー竹内「ぐはっ!」
黒沢カオル「真里、北山、酒井!大丈夫??(駆け寄る)」
佐々木真里「う・・・あ・・・おにいちゃん?」
黒沢カオル「真里!その顔と体どうしたの?傷跡だらけじゃないか!?」
マネージャー竹内「・・・・・(村上に押さえつけられていたが、そっと隠し持っていたもう一つの銃を取り出す。)お前らみんなあの世へ行けぇぇぇ!!」
黒沢カオル「・・・・!!真里、危ない!!(真里に覆い被さる。)・・・うっっ・・・・!!」
効果音「パーーーーン!!!!!」
佐々木真里「・・・・・おにいちゃん・・・・?おにいちゃん、どうしたのよ?!(動かない黒沢)おにいちゃん!!!」
酒井雄二「!!(流れる血を見て)黒沢さん!!(駆け寄って抱き起こす)黒沢さん、しっかりしてください!!」
村上てつや「くろさわぁーーー!」
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