-ゴスドラマ過去ログ:10601-10800-
ト書き「真里は、薬を打とうとした竹内の手をピシャリと叩き壁際に逃げていった。」
マネージャー竹内「(真里の目を見据え)またその目・・・。おとなしいところは黒沢にそっくりだが・・・生意気であきらめを知らないところは、もう1人の兄貴にそっくりだな・・・。やはりお前も失敗作だったか・・・。」
佐々木真里「もう1人の・・・兄貴・・・?私が・・・失敗作・・・?」
黒沢カオル「(突然ドアが開き)真里っ!!」
村上てつや「竹内、ブラック、やっと見つけたぞ!!」
黒沢カオル「1つ言っておく!「お前も」ってなんだー!!俺は失敗作なんかじゃねー!!そう見えるかもしれないけど(自覚は少しあるらしい)・・・でもちがーう!!」
マネージャー竹内「ククク・・・ちょうどいい。せっかくだからお前等にも話してやるよ。黒沢、真里・・・そして北山の出生の秘密をな。」
ナレーション「竹内は、北山に話した事と同じ事を話した。」
黒沢カオル「そんな・・・北山が俺の弟・・・?俺と兄弟・・・?」
マネージャー竹内「研究員も研究員だったからな。お前らを暗殺部隊として育てるよう命じたが、その教育を一切せず普通の子供として育てやがった。とくに北山の母親は、生まれて間もない時にあいつを連れカプセルまで奪って逃げやがった。最悪の女だったよ。」
ゴスペラーズブラック「たしか黒沢と真里は、組織の中である程度育てられよく一緒にいたりもしてたな。その時点で、もうすでに北山は母親によって逃がされてたから、2人の記憶には無いって事か。」
マネージャー竹内「そういえば、お前にも詳しくは話してなかったな。・・・その後、黒沢を連れて逃げた奴がいて、結果的に組織に残ったのは真里だけになった。2人には、事情が合って分かれて住む事になったって話してたらしいけどな。北山はこの話しを聞いてがく然となっていたが・・・お前らはどうだ?(悪戯っぽく聞く)」
黒沢カオル「ふ〜ん。それがどーしたの??(薄笑い)」
ゴスペラーズブラック「えっっ・・・・・。」
マネージャー竹内「黒沢、驚かないのか?ショックじゃないのか?」
黒沢カオル「別にぃ〜なんとなく分かってたからね・・・」
マネージャー竹内「これは、絶えられるかな?(ゴスブラに合図を送る)」
佐々木真里「・・・?まだ何かあるの?」
黒沢カオル「もうしなくてイイじゃん。だるい・・・」
ト書き「目の力がなくなってゆく黒沢薫」
黒沢カオル「・・ん・・・ふぁ〜あ・・・・・Zzzzz・・・(立ったまま寝てしまう)」
佐々木真里「ちょっとお兄ちゃん!しっかりしてよ!」
酒井雄二「まさか・・・身体が元に戻った時の反動がいまさら・・・?村上さん、真里ちゃんをお願いします。何とか黒沢さんをいつもの調子に戻しますから。」
村上てつや「わかった。(真里の方に駆け寄る)竹内、いい加減にしろよ!そろそろ俺もマジでキレるぞ!!」
(ログ一部消失)
田辺恵二「く、くそお…!」
平見文生「ふざけるな!北山、安岡死ね!!(そう言うと銃を北山と安岡に向けた。平見が撃った弾は安岡のお腹に当たって安岡はその場に倒れ込む)」
北山陽一「死ぬのはあなたの方になりますね・・・」
効果音「ドンッ!!ドンッ!!(銃声)」
ト書き「北山は、田辺と平見の足に銃を打ちかました。ぐったりと膝をつく2人。」
安岡優「・・・・うっ・・・・・き・・・・・北山さん・・・・大・・丈夫・・・・・・?」
北山陽一「ヤス!僕は大丈夫!しっかりするんだ!!」
ナレーション「ゆっくり安岡を抱き起こす北山。安岡の腹部が赤く染まっていく・・・。」
北山陽一「ヤス!しっかりしろ!!そうだ、ナースコール・・・」
ナレーション「北山はナースコールを鳴らし、看護婦を呼んだ。安岡はすぐに手術室に運ばれ、手術を受けた。幸い処置が早かったので、安岡は助かった。」
北山陽一「(一緒の病室)ヤス・・・大丈夫ですか・・・?」
安岡優「うん、何とかね・・・。ちょっと血が足りなくて、頭がフラフラしてるけど・・・。北山さんの方こそ大丈夫だった?」
北山陽一「僕の方は大丈夫ですよ。(足が辛くなったのか、ベッドに座る)頼むから、あまり無茶をしないで下さい・・・。痛い目を見るのは自分だけで十分です・・・。」
安岡優「ハハハ・・・ごめんゴメン・・・。それよりさ、この2人どうしたらいいと思う?(足元に倒れている平見と田辺を指差す)」
北山陽一「そうですね・・・今は気絶してるみたいなので良いですけど、目が覚めたらまた襲って来るだろうし・・・。だからといってココで口を塞いでも、2人が帰ってこなかったらまた別なのが来るだろうし・・・。やっぱりボスの竹内を倒さない事には・・・・・」
安岡優「そっか・・・。(一つため息をする。その顔には悔しさがはっきりと表れていた。)」
北山陽一「(安岡の悔しそうな表情を見て)ヤス・・・あなたが大丈夫なら、村上さん達のところへ行っても良いんですけど・・・」
安岡優「えっ・・・・・?(驚いて北山の方を見る)」
ト書き「その時、廊下から誰かが走ってくる気配がした。」
北山陽一「(身構えて)また敵ですか・・・?(銃を取り、いつでも撃てる状態にする)」
安岡優「・・・顔に落書きとかやりたいかも・・・いい具合にここにマッ○ーペンがあるし・・・」
黒沢カオル「(勢いよくドアを開けて)ヤスっ!北山っ!大丈夫?」
安岡優「えっ!く・黒ポンどうしてここに!?」
北山陽一「なんだ・・・黒ぽんか・・・」
黒沢カオル「なんか俺の所に風の便りが来てさぁ、北山とヤスの所に行ったほうがいい気がしてきてさぁ。」
安岡優「黒ぽん・・・、エスパーみたいだ・・・(笑)」
黒沢カオル「誉められてる俺?」
酒井雄二「黒ポン、さすが天然ですなぁ。さっきこっちにも刺客を送ったと言われた」
北山陽一「あれ、雄二も来てる。と言うことは・・・」
村上てつや「当然俺もいるわな。」
北山陽一「なんで・・・2人とも・・・(驚いている)」
黒沢カオル「つーかさ、さっきなんかさ、北山「なんだ、黒ポンか」とか言ってんだぜ!?なんだよ、俺じゃ不満なのかよ!?みたいなさー(ぷんぷん)」
北山陽一「そんなことはない。 ただ・・・・・。」
黒沢カオル「ただ?」
安岡優「ところでさ、竹内とブラックはどうしたの?」
酒井雄二「ちょーと待った!話がややこしくなるんで先に北山の話を聞きましょう。」
北山陽一「ありがとう、雄二。俺らの所にも刺客が来まして・・安岡が腹部を撃たれました。処置が早かったお陰で無事だったんですがね。」
黒沢カオル「なんだよー俺の話はどうでもいいのか,んぐ・・んーんー(うるさいので村上に口をふさがれた)」
村上てつや「ちょっとは黙って話し聞けっつーの」
黒沢カオル「はぁい・・・。」
村上てつや「それで、よし!」
酒井雄二「はい、飴はいりますか?黒沢さん。落ち着きますよ?」
黒沢カオル「いいの?」
村上てつや「とにかくお前は静かに話しを聞け。北山、その刺客はどこいったんだ?逃げられちまったのか?」
黒沢カオル「(もらった飴をうれしそうに、おいしそうに舐めている)」
北山陽一「(黒ポン子供みたい)」
村上てつや「北山、そうなったんだよ??」
北山陽一「え?」
ト書き「黒沢のことを見ていたので、全然聞いてませんでした。」
村上てつや「刺客はどこいったんだ?」
北山陽一「あ、はい。ヤスのベッドの横で気絶してますけど・・・。」
黒沢カオル「(安岡のベッドの横を覗き込む)あっ、ホントだ。(まじまじと見つめ)この2人が送られて来た刺客か・・・。」
安岡優「僕が撃たれた時に、北山さんがそいつらの足を撃って・・・さっきからずっとその状態。起こした方が良いかな?」
酒井雄二「いや。やっかいな事になりかねませんから、起こさなくて結構です。」
北山陽一「確かにね・・・(苦笑)それより、どうしてみんながココにいるんですか?竹内とブラックは?真里は?僕等がココにいる間に、そっちでは一体何があったんですか?(質問攻め)」
村上てつや「ま、まぁまぁおちつけって。一つずつ話してやるから。」
黒沢カオル「まずはどこから・・・?(ガリッ)あ、飴、噛んじゃった・・・。」
酒井雄二「まだありますから。どれくらいいります?(袋ごと出す)」
黒沢カオル「えっとねえ・・。」
ト書き「といいつつ両手いっぱい広げる黒沢。」
酒井雄二「…虫歯になりますよ。」
村上てつや「でぶるぞ、余計に(ぼそ)」
黒沢カオル「・・・じゃあ・・あと10個ちょうだい。」
北山陽一「より一層、子供っぽくなりましたね…(ぼそ)」
黒沢カオル「これおいしいよ。はい(と言って横にいる村上に2個渡した)」
村上てつや「まだ頭ん中ガキのまんまかよ。」
黒沢カオル「・・・・やっぱりあげなぁい。」
村上てつや「なんだよ・・・(-_-;)」
ナレーション「なんか、どんどんと話がズレてる気がするんですが・・・。竹内さんたちは、どうなったの?」
北山陽一「話しを戻しましょう。竹内とブラックはどうなったんですか?」
村上てつや「どうなったんだっけ!?」
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