-ゴスドラマ過去ログ:12001-12100-
北山陽一「!無礼な!」
安岡優「殿の他にいったい誰の子だと言うんですっ!!失礼にもほどがあるっ!!」
佐々木真里「・・・(何かを隠しているように困った顔をしながら酒井とアイコンタクトを取る)」
北山陽一「(真里の視線の先を見る)酒井…? …お前、まさかあいつと…?! (酒井を見て)…おい、どうなんだ?怒らないから正直に言え、酒井。」
酒井雄二「わ、私は・・何もしておりません・・・!!(妙にうろたえていかにも怪しそうに否定しまくる)」
北山陽一「怪しいな。」
佐々木真里「ごめんなさい!!・・・一回だけだったんです!!」
北山陽一「えっ・・・!?」
安岡優「今、なんて・・・おっしゃいました・・・・??」
村上てつや「…嘘だろ…?」
北山陽一「…その子は…私の子ではないのか…?」
村上てつや「・・・・・・・・・・・・・・・」
佐々木真里「あの方の……忘れ形見です…」
黒沢カオル「ど、どういうことです?」
酒井雄二「ほ、ほんとに申し訳ない!!ホールインワンで・・・。」
北山陽一「ほんとに酒井なのか???」
酒井雄二「あの・・・真里殿・・北山殿に本当のことを言っても・・・よろしいでしょうか?」
佐々木真里「えぇ・・・。酒井殿・・・お願いするわ。」
酒井雄二「(北山をじっと見て)北山殿・・・私には兄がいました・・・。亡くなりましたが。」
村上てつや「(ひょっとしてさっきの姉貴と薫ちゃんの傷のことと関係があるのか・・・?)」
佐々木真里「(殿・・・本当にごめんなさい・・・嫌われても仕方ないわ・・・)私は1度だけ、小林に監禁されたことがありました・・・」
北山陽一「・・っ真里ィ!!?」
村上てつや「・・・それでなんなんだよ、酒井・・。ちゃんとキッチリ説明しろよ。オレの姉貴に手ェだしたんだろ?」
佐々木真里「てつや!!違うのよ・・・!私と酒井さんは何でもないの!お願いだから最後まで聞いてちょうだい・・・(泣)」
村上てつや「うっ、・・・・・・わかったよ。最後まで話し聞くから、泣くなよ。姉貴。で、なに?」
佐々木真里「その時・・・小林に…(絶句)」
酒井雄二「(真里殿!)私の兄は、小林の家臣でした。小林に監禁されてしまった真里殿を世話しているうちに私の兄と真里殿は結ばれたのですよ・・・」
黒沢カオル「だから坊やをあんなに愛おしそうに見てたのね」
酒井雄二「それを知った小林は・・・私の兄を殺した・・・」
村上てつや「そ、それじゃひどすぎるじゃねぇかよ!(怒りと悲しみを抑えきれぬ様子)」
北山陽一「そうだったのか・・・・。」
佐々木真里「ご・・・ごめんなさい殿・・・。でも私は本当にあなたのことを・・・(泣)(顔を隠すように北山に背をむけ、そこから走っていく)」
北山陽一「真里!!(真里をおって走り出す)」
黒沢カオル「私・・・とても失礼なことを・・・。だれが父親であれ、真里様が殿を愛していらっしゃったのは本当なのに・・・!どうしましょう村上様・・・・・。」
村上てつや「薫ちゃんは気にすんなよ。殿だってそのくらいわかってるはずだ。子供の親がどうであれ2人の愛はかはらないさ。ここではっきりしてよかったじゃねぇか。薫ちゃんは悪くねぇよ。(薫の頭にポンとやさしく手を載せる)」
ナレーション「酒井さん偽者なんですか?(笑)」
酒井雄二「はっっ?お主は何を言っておるのだ!?」
ト書き「場面は変わって真里に追いつく北山」
北山陽一「真里、まだ寝てなくちゃいけないじゃないか。」
村上てつや「北山まだ寝てなきゃだめじゃねーかよ(笑)あれ?何か似てるセリフ?(笑)」
酒井雄二「こら、リーダー!台本に書いてない事をしなーい!ではではお二人さん、続けてください。>村上氏の耳をひっぱって連れてゆく。」
村上てつや「イテテテテ… いてーよ!酒井ィ(泣)」
北山陽一「(まったく、あの2人は・・・)真里の気持はよくわかってるよ。辛い思いをしてきたんだね。」
佐々木真里「(後ろを向いてうつむいている)・・・・いいえ。いいんです、私は殿を裏切ったんです・・・・・。(涙)」
安岡優「(みんなしていなくなっちゃってぇ。おいてきぼりの赤ちゃんをだっこ。)誰が父親でも、赤ちゃんてのはホント可愛いね。ねぇ薫さん♪」
黒沢カオル「ほんと、可愛いですね。・・・私もほしいな・・・」
酒井雄二「(戻ってきた)そうですねぇ赤ちゃんっていいものですね。」
安岡優「ほ〜ら、雄二おじちゃんでちゅよ〜。」
酒井雄二「ベロベロバ〜〜〜〜」
効果音「おぎゃおーぎゃーぎゃー(酒井の顔をキック&おしっこかけ)」
安岡優「ホント、無邪気でいいなぁ…。」
酒井雄二「・・・・・・・・・・・・よくない・・・」
北山陽一「真里、私はお前を愛してる。あの赤ん坊が私の子供ではなくとも、この気持ちは変わらないよ・・・。・・・・・・真里は私のことを好きではないのか?」
佐々木真里「そんなことっ・・・・。(涙があふれる)あのこを・・・・一緒に育ててくれるのですか・・・・。」
北山陽一「(にっこり微笑み)当たり前だろ。」
佐々木真里「殿・・・・・(感激)」
北山陽一「(やさしく抱きしめる)」
佐々木真里「殿・・・私・・・・私・・・・・・(北山の胸で泣きじゃくる)」
北山陽一「真里・・・もういいんだ・・・。みんなが心配してる・・・戻ろう・・・。」
佐々木真里「ゥ・はa」ゥ」
ナレーション「そんなふたりを、優しくみつめる4にんであった・・・・・。」
酒井雄二「青春ですなぁ・・・。」
効果音「おぎゃ。」
安岡優「にゃ〜〜(赤ちゃんに向かって)」
酒井雄二「赤ちゃんの扱いが上手いですね〜(感心)」
村上てつや「(ぼそっと)一番精神年齢が近いってことか?」
効果音「おぎゃ、おぎゃ。(同意しているらしい。)」
ゴスペラーズ「酒井&安岡)・・・・・・・・・・・この子可愛くない。」
村上てつや「(可愛い可愛いと抱っこしている薫に見とれている)やっぱいいなぁ。」
ナレーション「ところで、真里殿と薫殿の関係は?」
村上てつや「どういう関係だ?」
黒沢カオル「(村上に向かって)誰とお話してるの?」
村上てつや「ん?ああ、ゴメンゴメン(と振り向きざまにナレに裏拳)」
ナレーション「ひゃぁ。痛いですぅ・・・(涙)う、鼻血がぁぁぁぁぁ」
ト書き「(ナレかわいそうに・・・)たしか、小林に捕まっていたときに薫が「あなたはお姉さま?」と真里に言ったことがあるのを村上は忘れている様子。」
黒沢カオル「^^(天使の笑顔)」
村上てつや「薫ちゃん・・・・・・・・(抱きしめる)」
黒沢カオル「え・・・?村上さん・・・・?」
効果音「いぃ〜〜〜〜〜〜」
村上てつや「ぶっ!・・・このガキ、蹴りやがった・・・・・・」
酒井雄二「薫さんが好きみたいですね・・・・ぇ・・・」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・あ」
ト書き「呆然とした顔で、間の抜けた声を出す黒沢(←何気にヒドイ言い方・・・)」
村上てつや「どうかしたのか?」
黒沢カオル「(ト書きったらヒドイよぉ・・・気をとりなおして)村上さんこそどうしたんですか?」
ト書き「(ごめん・・・)黒沢は、不思議そうに村上の顔を覗き込んだ。」
村上てつや「いや、その…(恥ずかしそうに…)俺もいつか、欲しいな」
黒沢カオル「・・・え・・・(赤くなって俯く)」
村上てつや「やっぱ…薫ちゃんみたいに……かわいい女の子がいいよなぁ?(赤面)」
黒沢カオル「・・・・・え・・・・あ、ありがとうございます・・・・・・」
効果音「ほぎゃ?」
村上てつや「か、薫ちゃんの子なら……きっと…か、かわいいんだろうね………」
黒沢カオル「(///)・・・・そうですか?」
村上てつや「あの・・・薫ちゃん・・・・?」
酒井雄二「・・・完全に二人の世界いっちゃってるよ・・・」
黒沢カオル「(少し緊張)何ですか・・・・?」
村上てつや「あの・・さ・・・(恥ずかしそうに)実は・・・俺・・・・薫ちゃんの事・・・・・」
北山陽一「(いきなり入って来て)皆さん、すいません。ご心配をおかけしました。」
佐々木真里「・・・?てつ、あんた何やってんの?(場の雰囲気を読む)あ、もしかして・・・今、薫ちゃんに告白しようとしてたでしょ?(村上にからかい半分で尋ねる)」
村上てつや「(姉貴・・・気付いてやがる・・・)もういいだろ、そんな事。それより、これからどうすんだよ!?」
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