-ゴスドラマ過去ログ:20601-20700-
ゴスペラーズ「ん??何?どしたの?」
安岡優「(↑は間違いだよね)平見!妹尾が黒い物を飲み込んだ!!ひょっとして・・・毒薬か?」
村上てつや「おい!!何やってんだよ!」
安岡優「村上!とりあえず救急車だ!電話してくれっ(自分の携帯を村上に投げ渡す)」
村上てつや「お、おう!(安岡の携帯で救急車を呼んだ)」
妹尾武「はぁ・・・はぁ・・・・(少しずつ苦しみ始めた)」
安岡優「大丈夫か!?おい!しっかりしろ!今救急車呼んだから!」
平見文生「妹尾!おい!何飲んだんだよ!!・・・・・安岡、お前じゃ何の毒かわかんねぇのか?それか、北山の奴と連絡とって何の毒か調べてもらえねぇのか?応急処置ぐらいやっとかねぇと、救急車待ってたら死んじまうよ。」
安岡優「分かった!(そう言うと安岡は携帯で酒井に電話をした)」
黒沢カオル「(こちらは病院)ん?酒井、お前の携帯鳴ってない?」
酒井雄二「え・・・あ、本当ですね。(携帯をとる)・・はい、もしもし酒井ですが?」
安岡優「あっ、酒井さん?俺、安岡です。・・・実は、妹尾が自殺しようとして今さっき毒飲んだんだ。でも、何の毒かわからなくて・・・・・。何とか応急処置ぐらいはやりたいんだけど、北山さん起きてる?」
酒井雄二「妹尾が毒を!?・・・一応北山さんは起きてますけど、代わればいいんですか?」
安岡優「うん、代わってくれる?」
北山陽一「(酒井から携帯を受け取り)安岡君?酒井さんの言葉から察すると、妹尾が毒を飲んだって事みたいだね。今の妹尾の状態を教えてくれる?」
安岡優「え〜と、少しずつ苦しんできてる。あとは・・あっ!胸を押さえて苦しんでるよ!あとはめちゃくちゃに動いて皆で押さえてる!」
平見文生「おい!妹尾!!しっかりしろ!!」
安岡優「それでね。飲んだのは、黒い物体だったよ。」
北山陽一「(そんな・・・黒い物体って・・・)いくら僕でも、それだけじゃわかりませんよ・・・妹尾は何か持ってませんか?ポケットの中とか・・・」
安岡優「ポケットの中…?(そう言って妹尾のポケットの中を探る)」
北山陽一「何かありませんか?妹尾が飲んだ毒物に繋がるような物は。」
安岡優「…瓶…だけど…すごい嗅ぎ慣れた…あっ!ニコチン!北山さん!妹尾が飲み込んだのはニコチンだよ!」
北山陽一「…ニコチンね…ニコチン事体、劇薬だけど。飲むと凄い吐き気がするんだよ。量にもよるけど、早く胃洗浄…沢山水飲ませて、何度も吐かせるんだ。胃の粘膜から吸収されるから、早く。…救急車は呼んだ?」
安岡優「呼んだ、呼んだ。解った。ありがと、北山さん。」
村上てつや「なんだって?どうすりゃいいって言ってた?」
安岡優「胃洗浄するんだって。早速水みずぅ〜!!」
平見文生「わかった!!」
ト書き「そう言うと、平見は水を取りにどこかへ行った。」
妹尾武「うっ・・・うぅ・・・・・・。」
村上てつや「おいしっかりしろ!ったくなんで自分で人生の幕を引こうとするんだよっ!」
妹尾武「うう・・・(苦しそうに)・・・村上・・・悪かったな・・・お前らをめんどうなことに・・・巻き込んで・・・うっ!・・・しまって・・・ごほっ!」
村上てつや「そんなこと・・・関係ねぇよ!」
平見文生「妹尾、水持ってきたぞ!!」
村上てつや「ヨシ!・・・でどーする?」
安岡優「早く妹尾さんに水のませなきゃ!」
村上てつや「おうよ!(妹尾に水を飲ませる)」
妹尾武「ごほっ!・・・ごほっ!・・・や、やめてくれ・・・・。」
村上てつや「やめてくれじゃねぇだろ。てめぇこのままマジで死ぬつもりか?」
妹尾武「最初から・・・ごほっ・・・そのつもり・・・だったんだよ・・ごほっ!・・・村上っ!放してくれっ!」
村上てつや「誰が放すか!!てめぇをここで死なせるわけにはいかねぇんだよ!黒沢にも、酒井にも、てめぇらが大怪我させた北山や、お前を今でも信じてる真里さんにだって、まだ何も言ってねぇじゃねぇかよ!!逝くんなら一言言ってから逝きやがれ!!」
安岡優「このまま死ぬなんて俺絶対許さない!!みんなに自分の口から謝って「死んでもいい」って了解とってから死ねよ!!こんな終わり方誰が認めるか!!」
妹尾武「・・・・・真里に・・・・ごほっ!」
安岡優「なに?!なんて言ったの?」
北山陽一「・・・真里に、何?・・・何か言いたいなら、生きて自分の口で直接言ったら?・・・僕は聞いても、伝えるつもりは無いから。」
安岡優「・・・・・(口ポカーン)」
酒井雄二「ごめんなさい、安岡君、村上さん。黒沢さんがこの場所教えたら、北山も真里さんも飛び出してきちゃって。北山、まだ両足完全に治ってないのに無理しちゃいかんだろ!」
北山陽一「すみません。」
酒井雄二「まったく、そんな足でよくここまで来られたものです。(と言って北山の足に目をやる。片方は腫れ上がり、もう片方は包帯に血が滲んでいる)」
佐々木真里「(妹尾に近寄り)武ちゃん!しっかりして!!武ちゃん!!」
妹尾武「真里・・・」
佐々木真里「なに?(妹尾の手を握る)」
ト書き「不謹慎な事を考えている場合ではない・・・・と、自分自身に言い聞かせながらも、居たたまれない想いで2人を見守る北山。」
妹尾武「ごほっ…ごほっ…ごめんな…約束守れなくて…」
佐々木真里「やだ、、これから守ってもらうんだから・・・。」
安岡優「約束・・・?(2人は親戚だから結婚の約束では無いし・・・・何の約束なんだ?)」
妹尾武「で・・・も・・・多分もう・・・無理。」
佐々木真里「・・・・なんで・・??」
妹尾武「こんな汚れた手でお前の結婚式のためのピアノ弾けるわけ無いだろ。」
佐々木真里「そんなこと・・・そんなことないから・・・武ちゃんの手汚れてないよ。綺麗だよ」
黒沢カオル「結婚式・・・?ピアノ・・・?」
佐々木真里「子供の時・・・約束したの・・・・・私が結婚する時にピアノを弾いてって・・・。」
北山陽一「tenn 」
村上てつや「(こんな時にNGだすなよっ!)おい妹尾!真里さんのためにピアノ弾こうぜ!だからこんなところでくたばるな!!」
BGM「ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜・・・・」
安岡優「あっ!救急車が来たみたい!僕、案内してくる!(どうして救急車よりも北山氏&真里女史が先に来たかというツッコミはナシ)」
一般人(男)「遅くなってすみません!」
ト書き「と、北山の方に近寄る。どうやら北山が病人&怪我人に見えたようだ。」
一般人(男)「大丈夫ですか?!」
北山陽一「あの・・・僕ではなくて・・・(妹尾を指して)あの人です。」
一般人(男)「君も具合よくなさそうだから、乗りなさい!」
北山陽一「は・・・はい。」
酒井雄二「(そう見えて当然ですよね・・・・)皆さん、俺達も一緒に行きますよ。(救急車に乗り込み)すいません、中央病院(先ほどいた病院)までお願いします。」
黒沢カオル「デモ・・・。救急車の中5人じゃ狭くない?(乗ってから言い出す)」
村上てつや「ちょっとくらい狭くたっていいんだよ!(妹尾氏に)妹尾!しっかりしろよ!?真里さんとの約束守りたいんだろ!?」
妹尾武「みんな・・・。すまないな・・・。」
一般人(男)「しゃべらないで!!」
佐々木真里「武ちゃん・・・(妹尾の手を握る)」
ナレーション「急いで中央病院へと向かう救急車。到着すると妹尾はすぐ手術室に運ばれた。北山もこれ以上の無理はという事で、酒井と共に病室へと戻る。」
北山陽一「大丈夫なんだけどな。」
酒井雄二「でも一応病人なんですから!早く戻りましょう!」
一般人(男)「(病院の先生)北山さんっ!困りますねぇ、病院を抜け出されちゃ!」
酒井雄二「ほら。(その場にかがみ)背中に乗ってください。その足であんな遠くまで行って・・・・このままじゃ本当に歩けなくなっちゃいますよ。」
北山陽一「すみません。ご迷惑かけて(酒井の背中に乗った)」
酒井雄二「・・・(か、軽いっ!)・・・。」
北山陽一「・・・?酒井さん、どうかしました?」
酒井雄二「なんでもない。ただ、久しぶりに人を背中に乗せるなと思ってな。(心の中の動揺を隠そうとする)」
ト書き「と・・・?」
安岡優「うひひー。うひひー。」
ト書き「なっ、なんだ!安岡!(こっちもかなり動揺)」
北山陽一「(何だかわからないけど無視して・・・)僕が刺されて気を失った時、背負ってここまで運んできたんじゃないんですか?」
酒井雄二「い、いや(汗)・・・あの時は背負ってじゃなくて抱えて運んだんだ。(そういえばあの時は切羽詰ってて気付かなかったな、こんな軽かったって事)」
北山陽一「(クスッ)背負って初めて気付きましたか?僕がこんなに軽いって。それともあの時は、僕を助ける事だけ考えてて気にも止めてなかったですか?(悪戯っ子のように微笑む)」
酒井雄二「あはは…北山さんは鋭いですね。…どちらも正解、ですね。あの時はそれどころじゃありませんでしたから…。」
ト書き「一方、村上・黒沢・妹尾は・・・。」
村上てつや「黒沢・・・寝るなって、黒沢・・・・こら、いい加減にしないと首しめっぞ?」
黒沢カオル「あ〜、ごめんごめん!」
安岡優「黒ぽん、ちょっとは今の状況考えてよ。ね、真里さん?」
佐々木真里「そうね…」
村上てつや「ほんとだよ、ったくよぅ…」
ト書き「そのとき、処置室から医師が出て来た。」
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