-ゴスドラマ過去ログ:20801-20900-
酒井雄二「(妹尾の病室に駆け込んできた)はぁはぁはぁ!きっきたっやまさっん、ゲホッゲホッ!かっ勝手に逃げ出さないでっていいぃぃぃ・・・ゲホゲホ!(どうも当て身をくらっているようだ)」
安岡優「(こちらも同じく病室に駆け込んできた)はぁはぁはぁっ!北山さん、みぃつけたっ!」
北山陽一「あっ、・・・。ごめ〜ん・・。」
黒沢カオル「北山…。何かキャラ替わってない?」
北山陽一「いや、気にしないで(笑)。」
村上てつや「今大事な話をしようとしてるんだから、静かにしろ!(怒)」
黒沢カオル「村上怒っちゃだめぇ、スマイルスマイルぅ〜(顔をむぎゅぅ〜〜)」
安岡優「って言うか、妹尾まだ寝てるんだからみんな静かにしないとダメじゃん!北山も、無理はできない身体なんだからね?ほら、いす借りて座って。もう、おとなしくしててよ?今度勝手な行動したりしたら・・・有無を言わさずベットに縛り付けるからね?(ニッコリ)」
酒井雄二「怪我人の割には人に当て身をくらわせてるんですけど・・・。(かなり痛かったらしい)」
北山陽一「スミマセン・・。俺、夢中になると、どうも見境なくなる時があるらしくって・・・(汗)でも、どうしても聞いておきたかったんです。妹尾と真里との間に、昔一体何があったのか・・・・平見サン、教えてください。」
ト書き「『話の腰を折ったのはお前だろ…』一同、ノドまで出かかったその言葉を飲み込む。平見は小さく溜息をついて、ゆっくりと、静かに口を開いた。」
平見文生「多分・・お互い好きだったんだろなぁ・・・・・でもいとこだし、やっぱり・・って思ってたと思う。超えちゃいけない部分があるって。法律とかじゃなくてさ・・・それを守るために「真里の結婚式でピアノを弾く」って約束したんだろ、多分な・・・・・・」
北山陽一「好き・・・って、恋愛感情って事ですよね?真里・・・・真里も妹尾の事が好きだったんですか?それはいくつ位の頃の話ですか?」
平見文生「ああ、おそらく好きだったと思う。高校二年生・・・・くらいだったはずだ。」
黒沢カオル「真理さんと妹尾って、今何歳だっけ?(天然炸裂)」
酒井雄二「大学生(という設定)ですから、20歳(ぐらい)ですね。だから・・・・3,4年ぐらい前って事ですね。」
村上てつや「で・でもさ!昔の話だろ?今は真里ちゃんは北山と付き合ってる訳だし・・・妹尾もその事は知ってる訳だし・・な?(さすがリーダー、細やかな心遣い)」
平見文生「知ってたから、嫌だったんじゃないのか?祝福はしたい。でも、自分に劣る人間に真里は渡したくない。そんな葛藤…みたいなのがあったみたいだ。」
北山陽一「真理は今でも…」
平見文生「…真里の事を疑うのか?……でもな、お前がどう思うのかは知らない。理系の考える事なんて、さっぱりだしな(苦笑)。 結局、真里がお前を選んだと思ったから・・・あいつも踏ん切りがついたんじゃないのかなって俺は思うよ。」
安岡優「そうだよ、北山。昔は妹尾の事を好きだったかもしれない・・でも、真里さんは北山と出会って、北山に恋をしたはずだよ?彼女は北山と、幸せになりたいと思ったんじゃないか。」
北山陽一「そうか、やっぱりそうだよな・・・」
平見文生「なんだかなぁ・・・あいつらの家は複雑だったから・・・だから、何だ、俺も・・・あんまり詳しくないんだが・・・」
安岡優「なんだよ〜。なんかあったのか?」
平見文生「あいつの親・・・がさ・・・(小声で)妹尾ごめん。口止めされてたけど・・・この際言ってもいいよな?許せよな・・・」
黒沢カオル「なんだよー。早くいえよ。」
平見文生「いや、これだけは言えないよ。すまん…」
北山陽一「話…振っておいて、そんな事言うなんて…気になるじゃないですか」
妹尾武「もういいよ、平見。ありがとな。話を続けてくれ。」
平見文生「妹尾!?お前起きてたのか?」
妹尾武「ああ、だいたい聞いていた。俺の口からは言えない。平見言ってくれ」
平見文生「・・・妹尾の家は・・・知ってると思うけど、金持ちでさぁ・・・。で、何かと金でことを進めようとする両親でさ。」
安岡優「うん・・。俺はうちの父から聞いていたよ。その事はね・・。」
平見文生「幼なじみの俺にまで金を渡すんだぜ?”武ちゃんのことよろしくね”って。」
村上てつや「は!?それだけで!?・・でも、金渡してどーなるとかそういう事じゃないのに渡す必要があったのか?」
北山陽一「おやじさんにしたらあるんでしょ?」
黒沢カオル「なんかやだな〜。」
酒井雄二「あたしが歌うーーーーー」
ナレーション「酒井さん言葉づかいおかしいですよ。」
酒井雄二「おっほん、お金渡された後なにかあったんですか?」
妹尾武「平見との件では、特にな・・・。ただ・・・俺が許せないのは・・・・俺と真里の間で親父達がやった仕打ちだけは、どうしても許せない・・・っ!」
ト書き「くやしそうな表情を浮かべる妹尾。」
黒沢カオル「何があったの?」
妹尾武「俺の親父は・・・・・・倒産しかかっていた真里の親父の会社を立て直す肩代わりをする変わりに、真里の事を佐々木家から買ってたんだよ!!」
ゴスペラーズ「買った!?」
妹尾武「そうさ・・・・・・俺達がその事を知ったのが、中学最後の夏休みだった・・・。真里の両親から親父宛てに送られてきたエアメールを偶然見ちまったんだよ・・・・・・真里と2人でな。」
安岡優「え・・・・・ひどい・・・ひどすぎるよ・・・」
妹尾武「俺は親父に問い詰めようとした・・どんな理由があったとしても、そんな汚いマネをした親父を許せない・・・しかも、・・・・俺の大切な人に対して、そんな恥ずべき事をしていたなんて・・・・。でも、真里が俺を止めた。手紙を見てしまった事は、2人だけの秘密にしようと・・その方がきっといいからって・・・」
ゴスペラーズ「・・・・・(一同沈黙)」
黒沢カオル「ところでさぁ、真里さん買ってどうするの?売るの?(またもや天然!)」
安岡優「…だから、買ったというか人質にとったようなもんだよ。そうすれば真里さんの両親は否応無しに妹尾グループのいいなりってことになる。…妹尾、あんたに言っても仕方が無いけど、どうかしてるよ、あんたの親父。」
妹尾武「・・うん・・。俺も納得いかないんだ・・・!許せない・・!」
黒沢カオル「そっか、そんなことがあって、そんなことを考えていたんだね。」
酒井雄二「(静かに)そういう酷いことをした親父さんの注意を引くために、爆発物騒ぎを起こしたのですか?!」
黒沢カオル「えっ!?そうなの?」
妹尾武「………(黙り込んで俯く)」
平見文生「正直今は、お前等に対して本当に悪かったと思ってる。とくに北山には酷い事し過ぎたよな。その足だって・・・・・」
北山陽一「いい加減に白ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
黒沢カオル「北山・・・・・・「いい加減にしろ――――だろ?」」
北山陽一「はい、すいません。・・・もういいですよ、平見さん。当分は満足に歩けないけど、気にしないでください。」
平見文生「ごめんな・・。北山・・・・。」
黒沢カオル「・・・」
北山陽一「そんな事よりも、真里は・・・・真里は一体どんな気持ちだったんだろう・・・・・・どんな気持ちで「2人の秘密にしよう」って言ったのだろう・・・・」
村上てつや「妹尾・・・お前の事を思いやったんだろうな。お前をこれ以上傷つけまいと・・・彼女なりに精一杯・・・・彼女、強いよな・・・・自分がそんな境遇におかれてるにも関わらず、周りの気持ちを考えてやれるなんてさ。」
妹尾武「・・・・・ああ・・・。」
ナレーション「俺なんかには、勿体無い・・・・・と、顔を手で覆い、声を押さえて涙を流す妹尾。」
村上てつや「これからお前どうしたい?協力するぞ。」
妹尾武「……え?」
安岡優「爆弾事件うまく処理してからね。」
酒井雄二「そうですな。あの爆弾騒ぎをあなた達が上手く片付ければ、私達も協力しましょう。」
妹尾武「…協力してもらう…?いらない。これは…俺の身内の事なんだ。自分で片をつける」
村上てつや「意地張るなよ。…そうやって、一人で考えた挙げ句、また俺達の時みてーに他人に冤罪かぶせて自分は悪くないって思うつもりか?…勘弁してくれよなー。自分で片付けるってのは、そういう事を指すんじゃねーし。それに協力が嫌なら取り引きだ。俺らが無実だって事を証明する引き換えに俺らはお前に知恵を授けてやるさ。」
妹尾武「・・・・自首をしようと思っている。」
村上てつや「じゃあ、俺らはお前に協力すればいいんだな。北山いい案あるんだろ?」
北山陽一「いや、どうして僕なんですか?」
村上てつや「いや、おまえならいい案あるはずだと思ってよ。」
北山陽一「いきなり僕にふられても・・・。」
村上てつや「いいから考える!」
黒沢カオル「・・・・・うとうと」
酒井雄二「黒沢さん大切な話しているときに寝ないでください」
黒沢カオル「うぅ〜ン…(眠そう)」
村上てつや「寝るなバカ!(黒沢の頭をおもいっきり叩く)」
黒沢カオル「いった〜〜〜い((涙 てっちゃ〜ん・・・バカとは何だよぉ〜ぅ。。。」
安岡優「もともとの爆弾に手ぇ加えて、おもちゃにしちゃったじゃん。派手な音だけ鳴るようなやつ。あれ心臓悪い人に影響が出ない場所でがっつり爆破するってのを前とおんなじ方法で予告したら?」
ト書き「わたし安岡さんの言う意味よくわかりません(ごめんなさい)」
酒井雄二「それは、いい考えですなぁ。だが、どこで爆破音をさせるのが一番効果的か…。もともと、爆弾があった場所ではどうだろう?みんな警戒して神経質になっているから効果抜群だと思うが?」
ナレーション「さすが、酒井さんではさっそく・・・」
酒井雄二「え???俺なの〜〜(困)」
安岡優「いいじゃんか〜〜」
北山陽一「・・・僕は、別にどっちでもいいんですけど。でも・・・(ちらっと酒井を見ながら)誰かがやってくれるなら楽ですよねぇ。」
村上てつや「それは、いいだしっぺの安岡だろ?」
安岡優「え〜〜〜!!僕ぅ〜〜〜!!!」
酒井雄二「そっそうだぞ!!」
安岡優「俺やだよ!」
黒沢カオル「…あのね、訳判らないってー人に説明するとー。初期の段階で、このまんま犯人が判らなかったら悪戯でしたーって事で片付けようとしてー…同じ形態で、派手な音だけ鳴るやつ造ったのねー、酒井と北山が。…考えてみたら妹尾を助ける為には一つも…ああ、罪の重さは変わるかなーってぐらいしか…役に立たないねー」
村上てつや「お前にも『説明』ってものができたんだな。寝てたくせに。」
黒沢カオル「夢の中でも会話は出来るの!!(謎)」
酒井雄二「・・・(黒沢さんなら出来そうですね)・・・。」
村上てつや「というわけで、安岡!おまえやれ。」
安岡優「だからイヤだって!!」
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