-ゴスドラマ過去ログ:20901-21000-
酒井雄二「(モメているのを見て)・・・では、我が輩がしましょう!(これ以上モメると北山さんが”僕がしましょう!”って言い出しても困るので)」
安岡優「よっ!酒井しゃんかっこいい〜!」
村上てつや「じゃあ頼むぞ?酒井。」
北山陽一「・・・・酒井さん、あなたが嫌々なら僕がやってもいいんですよ?(酒井の心を見透かしてるかのように尋ねる)」
酒井雄二「嫌々とは失礼なっ(見透かされて心臓バクバク)」
北山陽一「(クスッ)僕を甘く見ないでくださいと言ってるでしょ?あなたは正直ですからね。顔に出てますよ。」
酒井雄二「えっっっ!?(顔をさする)」
北山陽一「ほら(微笑)。嫌ならいいんですよ、やらなくても。僕の事は気にしないでください。」
酒井雄二「いや、ぜひともやらせていただきますともっっ!!」
北山陽一「無理してませんか・・・?」
黒沢カオル「ひとりが嫌なら、二人でいけばぁ?」
北山陽一「そうしますか?酒井さん。」
酒井雄二「う〜ん(ま、いいか。) そうですね。そうしましょう。」
平見文生「北山、足大丈夫なのか?」
北山陽一「大丈夫ですよ。」
ト書き「その言葉を現わすように、デモンストレーションをする北山」
北山陽一「わっと!(まだ足に上手く力が入らないのか、バランスを崩して倒れそうになる)」
酒井雄二「危ない!(すぐさま北山を支える)・・・まったく、無理しないでください。やっぱりやめた方がいいんじゃないですか?北山さん。」
北山陽一「いえ、やります。」
村上てつや「やめとけ北山。無理しなくもいい場合は無理するな。無理するべき場合だけ無理をしろ。」
北山陽一「平気ですから、やりますよ。」
安岡優「じゃあ、北山の代わりに俺行っていい?」
北山陽一「えっ??」
安岡優「僕が行っちゃダメなの?」
村上てつや「そうだな、ヤスが行った方がいいな」
安岡優「僕に任せて…。で、どうすればいいんだっけ???」
村上てつや「え〜とだなぁ・・・・・」
北山陽一「「悪戯でした」って事で済ませようと作った爆弾を、前に爆弾騒ぎがあった場所に持って行く。場所は大学の廊下。・・・やっぱり僕が行った方がいいんじゃないですか?」
黒沢カオル「あ、あ、うん。そーかもね。」
村上てつや「賛成するなっつーの(黒沢の頭をペチッと叩く)。これ以上足がヤバくなったらどうすんだよ。」
黒沢カオル「痛い…(泣)…北山、やっぱり安岡に任せて安静にしてた方がイイよ…。(さっきと言ってる事が正反対)」
安岡優「大丈夫だって、北山。生まれ育った環境上、俺の口が達者なのはよくわかったでしょ?うまく丸め込んでみせるって(笑)」
北山陽一「わかりました。あなたの口の上手さを信じましょう。ところで、今爆弾はどこに置いてますか?」
村上てつや「安岡の家だよな?しかしさ、考えてみると俺達が疑われてる事に変わりはないだろ?この計画で「爆弾騒ぎは単なる悪戯」って印象だけをつけるんじゃ、俺等の疑いは晴れないぜ?ま、警察行きは免れるかも・・だけどな。オモチャを置いてくるだけじゃなく、上手く話をつくらにゃならないんじゃねーか?例えば・・・・・(悩む)」
北山陽一「なんですか?」
村上てつや「(少し考えた上・・・) そういうややこしい事を考えるのが得意なのが、北山くんでしょ?なんか、いい案だせよ〜。俺等があの場所から逃げ出したのは、犯人だからって訳じゃないって言う「うまい理由」をサ。」
北山陽一「得意って…(苦笑)それに、いきなり振られて簡単に話がまとまる訳ないじゃないですか(少し考え込む)」
酒井雄二「そうですね〜・・・「単なる悪戯だった」と言う事と「俺達がその場に居合わせたのは、単なる偶然だった」って事を納得させる言い訳・・・・ですか。」
黒沢カオル「大丈夫なの?ちゃんとできるの?」
安岡優「薫・・・・・・その「言い訳」を、今みんなで考えてるんだよ。薫も考えてよ。」
黒沢カオル「は〜い。」
ナレーション「みんなが考えている頃、真里は・・・・。」
佐々木真里「・・・・・・・お父さん・・・どうしてなの・・・・?どうして・・・・・・(眠りの中で、昔を思い出している様子)」
北山陽一「真里、真理真里」
黒沢カオル「な、なんだ??」
ナレーション「北山さんっ。あなた達は今、別の病室にいる設定なんですよ?もう、しっかりしてくださいよ〜(酒井さんじゃないからって厳しい・・)仕切りなおします! 別の病室を借りて、横になっていた真里は一人うなされていた。」
酒井雄二「あのですね…。もし、目立つものがあれば、まずそっちに目が向くのが人間だと思うんですね。…妹尾氏の父上をぎゃふんと言わせるなら、何かしらの状況を造って、それになにか目立つ証拠を造るってのはどうですか?」
安岡優「え?…あ、なる程。書類の表面上は『解決』させる訳だし誰かが死んでる訳でもない。騒乱罪は発生するかもだけど、…上手く、不自然にならない程度のヒントを向こう(警察)に与えれば、それで動いてくれますかぁ。妹尾、父親はなにか人身売買以外で法律にひっかかりそうな事はやってる?それと臭わせる事でも良いんだ」
黒沢カオル「えっ・・・?!警察?妹尾のお父さんの件、警察沙汰にしちゃうの?・・・・・って、それより、俺達の事件の方は??」
北山陽一「う〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
村上てつや「一緒に片付けるか、別個に片付けるかの問題なら。出来れば冤罪着せられてる俺としては、先に爆弾騒動を片付けたいんだけど。…あー…俺の理性と勝負師の理性が“つば迫り合い”してるわ…お前らの問題片付ける方が面白そうって…」
安岡優「ん〜、俺達の問題か・・・。」
北山陽一「何事も雑念が入ると良いアイディアは浮かびません。まずは、自分達にかけられた事件を先に片付けてしまいましょう。」
黒沢カオル「「どうすんのさ〜?」」
酒井雄二「・・・・すっとぼけるくらいしかないですかね。幸い、事件があった日からまだ丸一日しか経っていません。今日は日曜ですし・・・明日何事もなかったかのように登校するとして、当然のごとく先生方にとっつかまるでしょう。そしたら・・・・・」
黒沢カオル「そしたら??」
安岡優「・・・・そしたら、何?酒井さん。」
酒井雄二「『すいません。レポート出してません。ごめんなさい。』と謝ってやるんです。そうすれば、向こうだって今まで顔出さなかったのはレポートのせいかと、思うわけです。」
安岡優「ああ、そっか。それなら大丈夫だね。」
北山陽一「いや、それでも警察の目は誤魔化せませんよ?」
酒井雄二「いえ。よく考え直してみてください・・・俺達は深く考えすぎているのかも・・・・・・。確か、我々は妹尾達のグループに顔バレしていただけであって、先生方や警察には顔は割れていない・・疑われている程度の筈。そうそう深く追求される事はない、と思うのですが・・・みなさんの記憶はどうですか?」
北山陽一「確か・・・僕と酒井さんで爆弾見つけて・・・・そこに村上さん、黒沢さん、安岡が来て・・・・・・・」
村上てつや「解体やってたら、先生が「何やってんだ?」って来たから「今やめたらヤバイ」って安岡が言って・・・・俺が最後の1本を切って・・・・・・」
安岡優「「これからどうするか?」って話になって、「犯人呼ばわりも説教もヤダ」って事になったからその場を離れようとしたら警察が来て・・・逃げて・・・・・・・で、妹尾達を追いかけ始めた。」
黒沢カオル「なんとも言えないね・・・。顔は割れてるけど、爆弾に関係してたって事は知られてない。でも、警察から逃げた事で怪しいと疑われてる可能性が高い。でも×2、爆弾は俺達が持ち出したから、結局大学内から爆弾は見つかってないはず。・・・警察がどうやって処理したかだよなぁ、問題は。」
北山陽一「そこなんですよ。大学内に爆破の予告状が入って、大騒ぎになったまでが先生方の知ってる事実なんです。実際は俺達が爆弾を持ってきてしまったから、先生方も警察も爆弾を発見していない。と、言う事は普通に考えれば、警察がどんな答えを出すかと言うと・・・・・」
酒井雄二「構内に居て、逃げた奴らが居て、少し怪しいけど…犯人だとは思われない。」
安岡優「そうだね。爆弾事件の証拠物がないんだから、「悪質な悪戯」程度で解決されてるかもしれないし、向こうも俺達を犯人と決めかかってはこれないよね?じゃあ、そこは俺等の腕の見せ所・・・・って事?」
酒井雄二「ま、そういう事ですな。」
北山陽一「じゃあ、レポートが無いと怪しまれますね?その作戦だと。」
黒沢カオル「・・・これからレポートやんなきゃいけないってこと?・・・・うぅ(涙)」
酒井雄二「それくらいはがんばってやっちゃいなさいよ。少しなら手伝ってあげますから。」
北山陽一「っていうか、終わってないんですか?レポート。僕、全部出しちゃってますよ?」
黒沢カオル「ひょっとして・・・みんなはレポートを仕上げてるのっ?!」
安岡優「だって、提出期限1週間前だよ。仕上げてるもなにも、もうレポートなんて提出しちゃってるから本当は無いはずなんだよ。」
酒井雄二「あっ、そう言えばそうですね。俺も出した記憶あります。・・・って事は、この作戦は使えませんね。」
黒沢カオル「まだ提出してないよぉ・・・どうしよう・・・(涙)」
安岡優「今思ったんだけどさ、警官が「そこの5人!!待ちなさい!!」って停止かけたじゃん。あれって避難しなさいの意味じゃなかったの?それなのに俺達どんどん教室の奥に逃げたから追っかけてきたと思うんだけど・・・。」
村上てつや「黒沢安心しろ、俺も出してねー。・・・停止を受けた時は、そういう意味で声かけたんだろうケド、俺等は結局逃げ切っただろ?特に酒井は爆弾を抱えてた訳だしな。後々爆弾もないって事に気付いた時に、疑われてもしょうがない立場に立たされてる訳だ。でも、あくまで疑われてるだけ。うまい言い訳さえ考えれば・・」
効果音「にゃ〜〜・・。」
酒井雄二「ね、猫!?・・・かわい〜!(猫を抱き上げる)」
黒沢カオル「レポートどうしよう…ねぇ、村上ぃ!!」
北山陽一「しかたないですね、今回だけレポート手伝ってあげましょう。話戻して安岡の言葉でいくなら方法が一つあります。村上さんのように疑うと方法がなくなりますが・・・・。村上さんどうしますか?あなたの勝負勘に賭けますよ。」
村上てつや「こればっかはな〜。俺の勝負運って、賭博とか…タイミングの見極めには強え〜けど…優先順位ってのもあるだろ?まだ、暗中模索みたいな状況だし。レポート手伝うっつったって、俺ら全員ばらばらの学科で、大教室で会った事もねぇのに…それ喋って信じて貰えんのかってのもまたなぁ…。」
酒井雄二「猫ねこ、にゃんにゃん♪」
黒沢カオル「んもう、猫に構ってる場合じゃないでしょー?俺のレポートどうにかしてよーっ(←それも違うゾ)」
ト書き「猫を取り上げて遊び始めた黒沢薫。」
北山陽一「そういう黒沢さん、あなたも遊んでないでください。レポート手伝うのやめますよ?」
黒沢カオル「いやー!北山俺のこと嫌い?」
北山陽一「好き嫌いの問題ではありません(キッパリ!)。酒井さんも今の状況を考えてください。猫と戯れてる場合じゃないんですよ。」
ト書き「少々キレ気味の北山。」
酒井雄二「す、すみません。はぁ、我々に大学の状況を教えてくれる親切な方はいないんですかねぇ。」
安岡優「あ、そうか〜。あ、ちょっとまってて。えっとぉ、竹内の携帯は・・・あ、これだ。ピポパ・・・(電話をかける)」
マネージャー竹内「はい、もしもし?竹内です。」
安岡優「もしもし、俺。優。」
マネージャー竹内「安岡!?お前なにサボってんだよ!先生部活の途中で帰りやがってって怒ってたぞ!大会近いんだろ!?」
安岡優「・・・・おい!ナレ&ト書き!先生と妹尾の友達が両方とも平見じゃないかよ!!俺も竹内の「先生」の言葉聞くまで忘れてたけどさ。」
北山陽一「台本見せてください!『酒井:工学科の大学生 北山:理系の学部生 安岡:心理学部所属&格闘家 村上:教育学部&賭け事が天才的黒沢:文学部史学科&美術部所属 妹尾:爆弾犯人 真里:北山の彼女 バリK〜ん:妹尾の友人 平見:先生にしよっかな〜』」
黒沢カオル「いい加減だねぇ〜・・・・・(まだ猫と戯れてる)」
北山陽一「あなたもね。」
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