-ゴスドラマ過去ログ:28701-28800-
北山陽一「ほらほら、二人とも。静かに。」
安岡優「ふぁ〜い。(ぱっと両手を黒沢から離す)さって、荷物の整理しよーかなー」
北山陽一「さぁて、俺も自分の部屋に戻ろうかな。雄二も気をつけてくださいね。いろいろ頼っていいんですからね。それじゃ。(部屋を出る)」
黒沢カオル「雄二、これおかゆね(近くのテーブルに置く)。無理しないで何でも言ってよ。一緒に住むんだから、家族みたいなものなんだし。それじゃ(部屋を出て行く)」
安岡優「(薫が出たのを確認し)…雄二、ゴメンッ!あの事、陽一さんに話して……。でも、いつかは言わないといけない、と思ってさ。…雄二の事が心配だったんだよぉ……。(泣くフリ)」
酒井雄二「泣くフリするなよ…。まぁ、いつ、またなるかわかんないし……。でも、薫君に話すとやっかいになりそうだな…。てつ君には……薫君にバラしそうだから言わないでくれ。」
安岡優「そだねぇ〜・・・ラジャ〜了解!ズビシっ!(酒井に向かって敬礼ポーズ)」
酒井雄二「頼んだよ」
安岡優「まっかしといてよ!!大丈夫大丈夫!!」
黒沢カオル「ねぇ〜A〜♪(ドアを開けて入ってくる)」
酒井雄二「(どきっ!)か、薫君!どうしたの?何か用事?」
黒沢カオル「何ビックリしてるの?夕飯できたよぉ〜!って言いに来ただけなのに(半泣)あ、雄二のは後で運びに行くから。じゃぁねぇ〜。(部屋を出ていく)」
酒井雄二「ふぅ〜。ちょっと敏感になりすぎたかな…。気をつけないと逆に感づかれるかも…。」
安岡優「まぁ、おちついて…。じゃぁ、僕は夕飯食べにいくから。何かあったらちゃんと知らせてねv(ヤングスマイル)じゃね!(部屋を出る)」
ナレーション「場所は変わって、食卓。薫君が作った料理がズラ〜リ。おいしそうですねぇ、ちょっと味見(つまみぐい)を……」
黒沢カオル「こらっ!ナレさん!つまみ食いはダメだよぉ!!(ナレの手をパシッと叩く)」
北山陽一「おっ、うまそうだなぁ。さすが薫だ。…あ、雄二の分、俺が運ぼうか?いつも薫にさせてるし…」
黒沢カオル「僕が運ぶよ!あっ…でも、さっき僕が行ったら驚いてたからぁ…(雄二ぼくのこと嫌いなのかなぁ…)やっぱりお兄ちゃんが運んでくらさい。」
村上てつや「「雄二、僕の事嫌いなのかなぁ」とか思ってんだろ、薫。心配すんな!勉強した時に雄二が「薫は可愛くて良い子だな」って言ってたからよ。(と言って黒沢の肩にポンと手を置く)」
北山陽一「大丈夫ですよ。こんなに良い子の薫を嫌う人なんかこの世に存在しませんよ。(意味ありげな微笑)」
黒沢カオル「うん…ありがと…」
村上てつや「くよくよすんなよ!お前は笑ってたほうが似合ってるぜ!」
黒沢カオル「でづ〜…(泣きながら抱きつく)」
村上てつや「こらこら(^^)」
黒沢カオル「てつと双子でよかったぁ〜。」
村上てつや「ったく。もぉ…はいはい。同じ腹から同時期に産まれて万々歳だな〜。っと(黒沢を剥がす)」
安岡優「二人ともラヴラヴゥ〜v薫君〜、夕飯何〜?お腹すいちゃったv(ヤングスマイル)」
黒沢カオル「えぇ〜とねぇ・・・なんだったっけ?」
村上てつや「この匂いは…カレーだな。本当に薫はカレー好きだなぁ。っていうか忘れんなよ!(恐る恐る)…俺の分、ある?ほら、昼……」
黒沢カオル「ない!!(キッパリ) ・・・って言うのは嘘で、ちゃんと用意してあるよ^^; 」
ナレーション「その頃酒井さんはというと・・・」
酒井雄二「聞いて良いものか迷ったのですが。薫とてつ君の…そして陽一さんの両親は?(食事を運んできた北山に尋ねる)」
北山陽一「両親の事ですか?いきなりどうしたんですか?・・・・なにかワケありのお話ですか?」
酒井雄二「いやその・・・此処に来るって決まって、貴方達の事を知った時から気になってた・・・うん。」
北山陽一「そう・・・ですか。なんか、ちょっとだけ・・・以外ですね。雄二さんが、僕達の両親のことを、気になり、そして聞きたがるなんて・・・・」
酒井雄二「いや…きっと優も気になってると思いますよ。」
北山陽一「そうなんだ?全然そんな素振り見せないから・・・てっきり聞いてもいないのかと思いました。というか疑っていたのかな?ははっ。(苦笑)」
酒井雄二「・・・で・・・その・・・(「両親」という言葉を吐けずに、黙り込む)」
北山陽一「あはは。そんな気を使わなくても大丈夫ですよ。」
ト書き「北山は黒沢お手製の中華粥を器によそい、それに匙を添えて酒井へ渡す。」
北山陽一「両親は、アメリカに住んでるんです。うちの……曾祖父だか、曾々じいちゃんが向こうに家を持ってて。両親が居たのは僕が中学卒業するぐらいまで。面倒を見てくれた祖母が向こうに渡ってからは僕がこの下宿をまかされたんですよ。」
酒井雄二「そうなんですか…。大変ですね。」
北山陽一「そんなこんなで親もいないし、兄弟も似てないでしょう?てつと薫なんて双子なのに全然だし。だからどうも変に勘ぐられるんですよ、血が繋がってないんじゃないか・・・とかね(笑)3人とも母子手帳はあるし、へその緒もあるっつうの。見たいなら見せますよーって感じです(笑)」
酒井雄二「いやー、かなり訳ありな家庭かと思ってました。」
北山陽一「「俺達が本当の兄弟じゃない」とか「親に捨てられた」みたいな事ですか?そんな事はないですよ。こんなに顔やら性格やら体型やらが似て無くても家族です。(笑)」
酒井雄二「(優しく微笑む)・・・あっそういえば、このお粥美味しいですね。薫くんはいつから料理を始めたんですか?結構小さい頃からやってそうなカンジですよね。コレホント上手いし。(お粥を食べながら言う)」
北山陽一「そうですね。母は薫を特に可愛がっていまして。かなり小さい頃から家事一般を手伝わせていましたね。自分やてつは不器用だというのも見ぬかれていましたから(笑)」
酒井雄二「薫くんは男にしておくのはもったいないくらいですね。(笑)」
北山陽一「(苦笑)」
効果音「コンコン。(ドアをノックする音)」
安岡優「(がちゃっ)あのさぁ、薫君とてつ君がまたケンカしてるけど、どうしよぉ?」
北山陽一「またですか・・・(呆) しょうがないですね、行きましょうか。 酒井君はゆっくり休んでてくださいね。」
酒井雄二「はい。ありがとうございます。」
北山陽一「くぉら!!てめぇら!!ええ加減にせいやぁ!!!16(?)にもなって恥ずかしいと思わんのかいやぁぁっ!!!!」
村上てつや「んなこと言ったってよぉ兄貴…こいつ(薫)サッカーゲームやらせても弱くてさぁ…相手になんねぇんだもん。」
黒沢カオル「料理もできないてつに言われたくないよ〜だ。 こんなの出来なくたって生きていけるもんっ!!(といって、ゲームを足で踏みつける)」
村上てつや「あっ!なにすんだよ!!そんなんだからお前の友達はがり勉ばっかなんだよ!!!」
北山陽一「二人とも。・・・今日は、離れ(物置を兼ねている)に行って。こんなに騒ぐなら、お客さんにも迷惑だ。布団の置きはあるし、蛍光灯ついてるから宿題は出来る。食器は僕が片付けておくし、ここも片付けておくから。早く。」
黒沢カオル「は〜い………(離れに移動中)そっちが「サッカーやろうぜぃ♪」って言ったから付き合ってあげたのになにさ!!!優とやればいいじゃんか〜〜〜!!!!!!なんだよ!てつのグラサンば〜かっ!!!!!ば〜か!ば〜か!!!」
ナレーション「おやおや。まだケン力が続いてる様子」
村上てつや「!!(キレた!)うるせぇ!(バシッ!←薫を思いきり殴るてつや)」
ト書き「代理の人が演じて、それに合わせ、かおるがこける。」
黒沢カオル「ひでぶー………(あれ?台詞間違えた?)」
ナレーション「・・・黒沢さん「殴られて泣き出す。」って書いてありますけど・・・。」
黒沢カオル「あっ!あっ!!……え〜ん、ひどいよてつぅ(わざとらしい)」
北山陽一「てぇつぅやぁ!!!!いいかげんしなさい!!」
村上てつや「こいつがけんか売ってきたんだぜ!?(また薫を小突く)」
北山陽一「二人とも…そんなに喧嘩したいんなら道路の真ん中でやってこい。警察に保護されれば頭も冷えるだろうし。でも俺は迎えに行かないからな。…………どうした?外行かないのか?まぁ、喧嘩止めないなら追い出すまでだけど。」
ゴスペラーズ「黒&村)…………………………(石化)」
北山陽一「もうやらないかい?2人とも」
黒沢カオル「て、てつ、あれだ!今日ソウル特集だったよ!!き、ラジオ聴かなきゃ!(てつやを引っ張って部屋へ逃げていった)」
村上てつや「(兄貴恐ぇ〜〜)」
北山陽一「ふっ・・・こんな脅しで効くようじゃ、まだまだ子供ですね。僕の兄としての威厳もしばらくは安泰だな。」
安岡優「・・・・・。(あまりの怖さに冷や汗びっしょり)」
北山陽一「あぁ、見苦しいものを見せてしまいましたね。可愛い兄弟喧嘩ですよ。僕も本気を出していた訳じゃないので安心して下さい(微笑)」
ゴスペラーズ「安&酒)(可愛い!?てゆーか本気出したらどうなる!?)」
ト書き「酒井は一人、あの部屋に取り残されたまま」
酒井雄二「ふう・・・・だいぶ具合も良くなってきたしな・・・ヒマだ。(ごろごろごろ)」
効果音「ぴんぽ〜ん(お客さんのようです)」
黒沢カオル「あっ!誰か来たよてつぅ〜(村上の服の袖をひっぱる)」
村上てつや「ばかっ!部屋から出るな。兄貴まだ絶対怒ってるぞ。」
DJバリ"K"〜ん「お〜い…だれかぁ〜…いませんか〜…(寂し気)」
佐々木真里「出てきませんねぇ…………………………………………………………………………帰ります?」
マネージャー竹内「みんなでお出かけですかね」
ト書き「3人は名残惜しそうに帰っていった。」
安岡優「あ、あれ? 今誰か来なかった??」
北山陽一「えっ、ホントに!?は〜い!!」
ト書き「北山が慌てて出ると、少し遠ざかった三人の姿が目に入った。」
北山陽一「ああっ!ちょっと待って下さ〜い!!」
マネージャー竹内「ん?(声に気付いて振り返る) あっ!誰かがこっちに来ますよ。」
北山陽一「あ!うちに泊まりにきた人ですか?」
ト書き「北山がすごい形相で追いかけてくるので思わずダッシュで逃げる3人」
佐々木真里「何何何〜?!何なのよ〜!!あんた誰なのよ〜〜〜〜〜!!(走りながら、泣きながら。)」
北山陽一「ちょっと待ってください!!・・・あ〜もう!(いったん立ち止まる) すいませ〜ん!僕一応、あの下宿の管理人なんですけど〜!!皆さん、うちの下宿に何か用があったんじゃないですかぁ!?」
DJバリ"K"〜ん「(いつの間にやら北山の側に居る)えっ君が管理人?へ〜・・・ほ〜・・・む〜・・・は〜ん・・・(じろじろ)」
酒井雄二「(寂しい…)」
安岡優「ねぇ・・・ゆうじ・・・(酒井の居る部屋のドア越しに呟く)」
酒井雄二「ん?どした?」
安岡優「僕達、こっちの・・・その・・・・・」
酒井雄二「どうした?何かあったのか?(ドアに近づこうとゆっくり立ち上がる)」
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