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海もの2


new!
カドジュン以外によるレポート第2弾!どうぞ!


こんにちは、北海道札幌市在住の餅(丁寧語でお餅)です。
この紀行文は2006年11月4・5日、僕が五島を訪れた際のドキュメントです。 よろしかったらお付き合い下さい。



こんなボード、もち
ろん初めて見る!
 五島へ…

11月4日、朝一の福岡空港。 福岡へは前日のうちに、札幌から飛んできた。
出発案内のボードには、九州各地の地名がズラリと並び、それだけで嬉しくなる。 なかなかない体験、初めて訪れた空港から更に初めての空港を目指すのだ。
この胸のときめき。ウー、待ってておくれ!五島!福江島!!
今回、五島に行く決め手となったのは、mixiで知り合ったカドジュン。彼に会いたい。 だから、五島に行く。
一体、どんなフィールドでどんな活動をしてるんだろう?…
男に会いに飛行機を乗り継いでいくなんて気持ち悪いな。 でもそうしたいのだからしょうがない。
気持ち悪い男だ。いいさなんとでも言え〜!

少し頼りないプロペラ機に乗り込み、福岡空港を後にした。
筑紫平野、筑後川、佐賀市を地図で確認する。
「佐賀はうれしーの故郷だな…奥さんは札幌からバイクであそこまで行ったのか…」
などとしょうもないことを思い出してみたり。
窓からは更に雲仙が見え、さかんにテレビで報道されていたあの噴火のことを思い出したり。
長崎は島の多い県だ。
僕は、島の景色だったり、風情だったり、そういったものが好きだ。いつか瀬戸内の島巡りもするつもりだ。飛行機から見下ろす長崎も、その『島』スピリットを駆り立てられる風景だった。
ほんのわずかな飛行時間。飛行機はいよいよ高度を落とし、福江島が視界に入ってきた。
 五島am8:30

我らが機長は五島福江空港に無事着陸をキメた。すぐに飛行機から外に出て、島の空気を一気に吸い込む。
ムヒョォーーーッ!!朝っぱらから興奮するぜ!
すぐそこに海があるわけでも、ビックリするような絶景があるわけでもないけど、深呼吸が猛烈に気持ちいい。 朝の福江島の空気感に目を細める。
ゲートを抜け、チョロチョロしていると、カドジュンが迎えにきてくれた!

 「おぉ!はじめまして!!」

僕は彼をDVDやら写真やらで見ているので、初めてのような気がしない。

 「よろしく!!」

ニッカニカで、ガッチリ握手を交わした。
空港には今回紹介してくれるカドジュンのパートナー”まんじー”の愛妻がいらっしゃったが、忙しそうなので挨拶もなしにクルマに乗り込んだ。 そのクルマも、DVDで見たジムニーだ。 シブいな!
いいぞいいぞ!旅が加速して面白くなる。 僕はひとりで、クルマの中でニヤニヤしていた。

カドジュンが「氷を買う」と言って立ち寄った漁協のサービス冷蔵庫みたいなところ。 地べたに置いた箱に、すさまじい勢いで氷が降ってくるのを目撃する。

 「!」

見る間に満タンになり、氷が溢れて出していた。
用足しも兼ねた、旧福江市街のかんたん紹介ドライブもいったん区切り、お楽しみにしていたシーカヤックツアーの準備のためカドジュンハウスへ向かう。
向かうと言っても車に乗せてもらってるだけなんだが…


見よ、このアン
バランスさを。
 カドジュンハウス

カドジュンハウスは、海の見える小高い岡地に建った、すばらしいロケーションにあった。
新築。
ウチのさぶい札幌のマンションよりずっと広くて快適そうだ。
4台ぐらいは軽く置けちゃいそうな駐車場には、すでに『まんじ丸』氏がおり、風邪でちょとツライけど愛想をふりまいてくれているその表情には独特なものがあって、初対面の挨拶前に、思わず笑っちゃったよ。 ごめんなさい、まんじー。m(_~_)m
この二人のコンビは面白い。
意外にもコンビ歴は短めなんだそうだが、某番組のヒゲとすず虫のようなお二人には、あうんの息があるようだ。僕は要領がわからずフラフラしていたが、ちゃきちゃきとお二人によって荷物がまとめられ、クルマに積み込まれた。
クルマに積まれたモノで最も驚き、笑い、心配したものは、カヤックそのもの。 後ろなんか写りきらずに切れちゃってるんだから。
(それはカメラマンの腕の問題だな)

カドジュンはこのカヤックを運ぶのに、警察からわざわざ許可をもらったとの事で、すまんこってす。
このシーカヤック遊びで食べる昼飯もまた、楽しみにしていたひとつで、食材や調味料を見ているとほんとにワクワクしてしまう。
うぅぅ、うれしいぜ。(/_;)


 シーカヤックツアー開始!

再度ジムニーに乗り、まんじーも自家用車で目的地を目指す。 屋根に載せたシーカヤック2艘は大丈夫かな?
カヤックのラダーがカーブの度にパタパタ…まるで往復ビンタだ…笑

途中、カドジュンと五島の産業や島の問題についていろいろと教えてもらった。 この五島だけではなく、日本中のあちこちで過疎や不景気の風が吹き荒れている。
景気回復は大都市部だけの現象で、国土の大多数を占める山間や海辺の町や村では、実はなにひとつ良くなっていない。
長い下り坂のまだ途中なのだ。
この話はまた後で書こうと思うが、地元を活性化する産業というのを、持っていない自治体が多い。 ほぼ、皆無だろう。

長崎で一番長い直線道路を通り(なんと五島にあるのだ)、目的地へ。
丁度島を横断するように走りながら、七ツ岳、父ケ岳を教えてもらう。 標高400メートル程度と言うが、かなり高い印象を受ける。 海抜0メートル地点から見る400メートルは、こんなにも高いのか。
今年は登らなかったが、僕も山には興味を持っている。 特に低山を攻めるのが好きだ。
相当険しそうだが、この五島の山にも近い将来チャレンジすることになるだろう。 意外にも連山になり、小さな山脈といったところ。
美しい。

肝心のシーカヤックは。
出艇場所も決まり、艇を下ろし皆で荷物を詰め替えた。
  それにしても潮位って見る間に変わるものなんですね。 海であんまり遊んだことがない僕にとっては、これもまた珍しい体験になった。 出ようと思ってたら、あっという間に水深15センチぐらいのチョロチョロになって、出られなくなるんだもの。
しかし遊びなれてるGONの地元メンバーはさすがなものである。 軽々とカヤックの喫水を保てるところまでズリズリと艇ごと移動してしまった。


爽快そのもの!
 船出

初めてのシーカヤック。 海風が顔にあたり、ものすごい気持ちよさである。
2人艇の後部に座らせてもらった。前にはまんじーが乗り込んでいる、つまりエンジン(猿人!?)だ。
北海道に住む者としては、11月になってからフネ遊びができるとは思ってもみなかった。 そして天気は晴れ、気温も20度を超えている。 海はほとんど波立たず、ベタ凪。

 「極楽極楽・・・」

島の景色。
重なって島が見える。
小島も浮いている。
あたたかくきれいな水。 はるか向こうには外洋の景色。
心から来て良かったと思う、そんな瞬間だった。

ただ… 僕のケツでは、異常がおきつつあった。
僕には人と少し違う部分がある。 びてい骨だ。
普通の人より、長いというか突出しているというか。 硬い床では体育座りが痛く苦しい。
恥ずかしながら今回、初めてシーカヤックを見て、それが金属製であることを知った。 そのシートも薄い鋼板に三次元の曲面を持たせ、多少の弾力もあるとは言え、やはり金属であり…

ケツが痛い。 (と書くと間違いなく痔と思われる。でも違うぞ。)
帰りは首に巻いたタオルを敷いていこう。
その痛さもなんとかやりすごし、3人の腹もそろそろ昼飯を求める時間。 が、なかなか目的地が定まらない。

 「あそこまで行こう思うとるんやけど」
 「あなたの”目標”は”目的地”じゃないからね!いっつもだけど!」
 「おぉー!そうだ、そうだ!初めて気がついた!目標は目的地じゃない!」

なんともいいやりとりに、一同思わず笑ってしまう。
実はこの時にやっとツアー先が決まったのである。
カドジュンを乗せたスカレー号、まんじーと僕を乗せたまんじ丸(当日命名)は、”目的地”昼寝ヶ浦(島山島)に到着した。


やってきたぜ〜
 at 昼寝ヶ浦

誰もいない美しい玉砂利の海岸である。
浜の少し奥は、小高くせりあがった堤のような場所がある。
早速その上に登ると、きれいな島並み、水道が見渡せる。 その堤の裏側は、海が美しいエメラルドグリーンの水を湛える湾になっていた。GONの記念すべき撮影会のあとは昼飯の準備だが、まずは一番搾り(ビール)でしょ。
みんなでカンパイ!!うめ〜っ! 皆、キリン派で良かった。(カドジュンとまんじーは運転なので、キリンのノンアルコールビール)
  福江のインチキ板前ことまんじーは、名高い五島アジとぶりをさばき刺身を作ってくれる。 五島一のたこ焼き似料理人ことカドジュンは五島うどんの地獄炊き。 平岸のオリエントエクスプレスことお餅は炭火熾し(一番簡単だ) 。
次々に料理が出来上がってくる。
五島アジもブリの刺身も、文字通りブリッブリの食感でメチャメチャうまい! まんじーは指を負傷しながらもこの魚たちをさばいてくれた。感謝!
続いてうどんが食べ頃である。
釜あげのうどんをカツオブシと醤油に煮汁を加えて頂く。 この五島うどん、極細麺でコシが強く、ツルツル。 稲庭うどんの原形にもなったとの事。 アウトドアでなかなか食えるもんじゃない。 文句なしのうまさ。

一番搾りグッ!

炭火でBBQ。 メインは豚スペアリブになる予定であったが、カドジュンは懸命に仕込んだこの肉を、すっかり忘れていたのだ!
しかしここで僕が北海道で手に入れてきたナマモノ(ホタテとホッキ貝)の登場。 加熱したコンロに貝まんま乗せ、バター醤油で味付け、食う。 北海の幸もうまい!
ついでにブリもバター醤油で焼いてみると、これもウマかった。 万能だな、バター醤油。 ひとつ勉強になったよ。。。
食後は浜でウダウダしながら過ごす。 アウトドアやってて、一番好きな時間はこういう時間だ。 くだらない話で笑っては盛り上がったり、海を眺めてはボーッとする…

突然、山のほうから「あwせdrftgyふじこlp!!!」と大きな奇声が。
「なんや学生が騒いどんな」と思わず口走ると、「餅さんあれは鹿ですぜ」とすかさずツッコミが!
ウム…あんな山ン中に学生が合コンしてるわけないか。 何かウルサイとすぐ「学生やろ!」とする中年くさい発想は、なんとかやめるようにしたい。
ついでに、お札を数える時に指をペロっとなめて数えるクセもやめたい。スーパーのレジ袋もそうだ。

そんな素敵な(?)時間はあっと言う間にすぎ、撤収。 キャンプしたいぐらい、名残惜しい場所だった。
帰りのフネでは、僕のケツ用クッションにと、まんじーもタオルを差し出してくれた。

ありがとう…(;。;)

多分、屁はこいてない。

 福江島を巡る

荷物をフネに積み込み、来た海路をまた戻る。 とてもリラックスした気分で過ぎ行く景色を眺めた。
荒川港が近づく。 一般の船舶も出入りする(当たり前か)港だ。
甲板に人が出ている舟に向かって、パドルをふって挨拶をする。 これは愛想でやっているわけではなく、こちらの存在を示し、また余計なトラブルを避けるための、ひとつのアクションだ。
僕もカヌーで川を下る時、釣師に声をかけながら下る。 楽しいツアーに人的なトラブルは特に避けたいものだ。

出発した地点に帰着。
まんじーは夜に少林寺拳法の練習があるとの事でここでお別れになる。 ありがとうまんじー、おかげでケツも痛くなかったよ。
みんなでフネを車に乗せた後、2台の車は別な方向へと動き出した。


うっとりする
ような夕焼け

ジムニーは福江島の西側、美しい海岸線を走る。
着いた場所は高浜海水浴場。
傾いた日はすでに夕日となり、沖合いの小船がアクセントとなった大自然の美しいコントラストを生み出していた。


  こんな時は若い子の肩でも抱いてバカバカしい愛の言葉でも言うのが一番だが、となりにいるのは…

野に生きる男だった。


  更に車は走り、島の北側をまわり、東側へと出てきていた。 景色が美しい。
前にも書いたが、島々のおりなす島並みの景色は僕の大好物だ。
陸地を侵食して出来たエメラルドグリーンの湾には橋が架かり、見るものの心を癒す。
来て良かったなぁ…

途中、品揃え豊富なホームセンターに立ち寄り、買い物をして帰る。
その店で偶然居合わせた悪そうな若い子らが、カドジュンに丁寧に挨拶しているのが印象的だった…


 とっておきの夕食

丘の中腹の、カドジュンハウスに到着し、荷物をおろし、しばし休憩。 今日の宿はここカドジュンハウスだ。 自然素材を用いた和のエレメントが数多く揃えてある。 素材の自然な香り漂う、なかなか素敵な部屋だ。
あたりはすでに暗くなり、そろそろ夕飯時になっている。
今日の夕飯は『五島牛ステーキ』をリクエストしてあったが、まんじーおすすめの店があるというコトで、紹介された寿司屋に向かうことになった。 回転寿司以外の本物の寿司は、本当にひさしぶりで嬉しい。

タクシーを呼び、目的の寿司屋に向かった。
店は大将と奥さんが二人で切り盛りする、こじんまりとした玄人好みな感じの店だ。 本物の寿司(笑)とビールで乾杯する。 昼から酒を飲んでいたけど、あらためて飲む酒もうまい。
そして、なんとここでまんじーは、我々にとっておきの料理を予約していてくれたのだ! その名はカットッポ。
名産のハコフグ(とても貴重らしい)を上下さかさまにして盛り付け。 おなかをフタにして、胴体の中になにやら料理が入っている。
ふぐの身を味噌(だったと思う)で調理したもので、初めて食べる味だが非常にうまい料理で、ビールが進んだ。

カドジュンと二人、キリンのビールを飲みながらのんびり語らう。
店には長崎県の地図が貼ってあり、それをしみじみと眺めていると、五島に来たという単純な事実にあらためて感動してしまう。
そんな単純な感動を伝えようとカドジュンを振り向くと、笑っている。
僕もつい、顔がゆるみ、笑いあう。
いいなー、こういうの!


恋のお相手は…


カットッポ!
 五島に思う

しみじみ心に五島エキスを注入した寿司屋を後にし、カドジュンは福江の中心地を案内してくれた。
連休中日。
本当なら賑わっているはずの中心部は、僕もいろいろな地で見てきたような寂しげなシャッターストリートであった。 開いている店はほんのわずかである。
ここでも中央資本の侵食が始まっているとの事。

カドジュンとも話したが、『地元から出て大都市へ行くヤツ』『地元に残るヤツ』が、いる。
僕は例外でこれといった”地元”がない。 生まれた土地には実家もすでに無く、実家のある土地には愛着のカケラもない。
これは不幸なことではあるが、ある意味合いでは土地から束縛を受けない身軽な身でもある。 墓をどこにするかは困るトコロだが。
さて前出の2タイプの『ヤツ』にはどちらにもそうなるに至った根拠があるはずだ。
食って行くため、夢を追うため、大都市に出る。
地元を愛し、地元とともに生きていこうと思う。
どちらも立派なことだ。
どちらが正解という事はないが、カドジュンは後者だ。
中央資本の侵食には敏感にならざるを得ない。
大手の地方進出は、その土地に雇用という有益をもたらすが、事業が成功すると、結果その土地の民から金を吸い上げて中央が儲かる構図が背後に必ずある。 一見地元が活性化するかのように見えるが、後々そうではないことが明らかとなる。
花から蜜を吸い取った蜂は、巣に帰って王に捧げるが、彼らは自然のオキテを備えおり、枯渇するまで吸い取ったりしない。
しかし人間は、足ると言う事を知らない生き物だ。
養分を吸われきった後、この街から中央資本が去る時が来るのだろう…
そうなると復活は難しい。
その危機をわかっているカドジュンは、「この島がもっと元気にならんといかんですよ」と言う。 五島の産業についても教えてもらったが、正直起爆になるようなものは無さそうに思えた。
五島の海は非常にキレイだが、沖縄の華やかさは無い。
五島の山は威容を誇るが、直接見て登ってみないとその価値はわからない。
つまり、パンフレット上の観光資源としては力不足なのだ。
が、僕もそうなったように、そこには一度訪れると「また必ず行くぞ」という不思議な魅力がある。
それは今回、地元を良く知り活用法もよく練ったカドジュンが案内してくれたからこそ、そう感じたのだ。

彼は、その点を狙っていた。
アウトフィッターとして『五島のファンづくり』を彼はやっていくと言う。 一度来たらまた訪れる、そんな人を作って行きたいと。
だからこの島には華やかな水族館も、便利なロープウェーもいらない。 島自体を好きになってもらうのだ。
五島を観光地と呼ぶのであれば、そこは玄人好みの観光地と言える。
わかる人だけでいいのだ。 その人がまた、わかる人に伝えることだろう。
大ブレイクは無いが、自給自足ぐらいならできるようになって行くだろう。 成功のためには惜しみなく協力したい。

僕は五島が好きだ。

 二次会は

街を二人でフラフラと歩く。
飲み屋だけが爛々と輝いているのが、また淋しくなる。
コンビニに寄って酒のつまみを買う。 今夜はカドジュン家で宅飲みだ。
タクシーに乗って丘の中腹のカドジュンハウスへ。
振り返った海は月の光を映し、また僕の顔をゆるませた。
対馬(だったかな?)の焼酎で幕開けしたカドジュンハウスでの宅飲みは、わずか2杯であっけなく終了。
僕は日ごろの仕事と移動疲れ、前の日に”遠足前の子供”状態で寝不足といった悪因が重なりウトウト。
カドジュンもハードな日程が続いたらしくウトウト。
アジアのどこかの怪しい(笑)リゾートホテルのような部屋で寝床をお借りし、あっという間に寝てしまった。


 五島を詰め込もう!

翌朝、起きてみるとカドジュンはすでに外に出ていて薪割りをし(いや、うそです:なんとなく似合いそうだから書いてみたかっただけ)、前日の後片付けの続きをしていた。
周りを見渡すと、展望台のような所が見える。

 「ちょっとあそこまでトレッキングしてくる!」

と言い放ち、後片付けの手伝いもホッタラカし、タオルを首に、ジャージ姿(オッサンですな…)で歩き出した。 名も無い展望台らしい。
複雑に道があちこち分かれていて、なかなか着けなかったがおかげでパイナップルの栽培風景も見ることが出来たし、ひと汗かくことが出来た。
そしてたどりついた展望台からは、福江市街から外洋を見渡すパノラマが広がっていた。



吹き出した汗も吹き飛ぶ。

惚れ惚れしていると、展望台のすぐ下、停めた車の中でオッサンがエロ本を読んでいた。。。 家で読めないんだろうなぁ…(哀)
しかしなにもこんな場所で読まなくても…

堂崎教会

その後カドジュンは、軽く島内ドライブに連れ出してくれた。
着いた場所は堂崎教会。
ゴシックの『らしさ』満点の建物は、多少の補修はあるものの、当時まんまの建物との事。
五島の歴史は僕が言うに及ばないが、キリシタンが多かった事でも有名だ。
戦国期には、大変な弾圧にあっただろう、そしてこの島に逃れてきたのかもしれない。

そしてこのあたりの海もまた美しい…

そして慈恵院へ。
いつかカドジュンが僕にくれた五島の絵はがき。
『日本のどこかで会いましょう』と書かれたその絵葉書の景色は、ここ慈恵院からのもの。
それを見た時、猛烈に感動して泣いてしまったっけ。。。

 「日本のどこかで会う」

それはその絵葉書通りの場所で実現することが出来た。
  赤ん坊を抱くマリア像、背景には島並、水道を行く船。
残念ながら工事中のためそれと同じ景色は見ることができなかったが、その建物が児童養護施設であることに思いをはせ、また敷地内にあるシスター達のお墓を見ると、何とも言えぬ感情が押し寄せてくる。


僕はこれに泣いた

 旅の終わりは


それにしても、そろそろ帰りの飛行機の時間。 ものすごい名残惜しさでここを発たねばならない。 荷物を取りに戻り、そして空港へ。
カドジュンに送ってもらうその道の途中、いつの間にかまんじーが!
ジムニーの後に付けて、ピースサインを出しているではないか!

 「おぉ、まんじー!!」

偶然とは言え、なんだよ帰りたくないぞ、なんだよココ!?
しかし明日は仕事に戻らねばならぬ。
愛する家族が千歳空港で待ってるはずだ。
福江空港で、五島うどん(超オススメ)を買い込み、カドジュン、まんじーとがっちり握手した。
またこの空港に下り立つ日が来ることだろう。

ペンシル型飛行機は、福岡空港を目指し離陸。

カドジュン、まんじー、五島の皆さん、ありがとう…

僕の五島の旅は、こうして幕を閉じた。
五島に惚れてしまった僕は、どうやら毎年通うことになるっぽい。。。


 あ と が き

ヘタクソな長文、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この旅で、カドジュン・まんじーと友達になることができ、くどいですけど『五島が好き』になりました。
僕の死ぬまで続く旅の中で、また五島を訪れることでしょう。
そしてまた、彼らとハメをはずすことでしょう。
そんな出来事を心から楽しみにしています。
皆さんとも「いつか日本のどこかで会いましょう」。

それにしても。本州をスパッと無視した北海道から五島への軌跡は、地図を見るだけでキモチイイもんです。(笑)


0410.福岡からこんにちは!歓迎カヌーツアー
実施(05/08/13) 場所 玉之浦湾弁天島 参加5名(カドジュン、くまも、かおりん、シゲさん、さいこさん)
岡からお客さんが来た。あいかわらずムリクリな注文とスケジュールで行動するくまも・かおりん夫婦!2人に誘われて、いや!ひっかかって福岡県大牟田からやって来た、気の毒なw シゲさん・さいこさん夫婦!とりあえずワシとしては数時間で満足してもらうプログラムを考えて、下ごしらえに奔走するのだった!

スタートはおなじみの小浦海水浴場です
デッ会の(くまも)のプランは思ったとおり希望的で…
遅れてやって来ました。。。
あいさつもそこそこにスタートと思いきや…
シゲさん(技術系)に救われるトラブルがカドジュンに発生した…


シゲさんは同じ大学の1学年先輩でした
この1ヵ月後の9月、さいこさんと結婚式・披露宴をあげました
おめでとうございま〜す!
くまもプロデュースの結婚映像作品もよかったです

今回1本目のヒット・冷製五島うどんアラカルト!
夏なので、いろんなトッピングを準備して楽しんでもらいました!
この後、2本目のタイムリーヒット!
久賀島でも好評だった焚き火ソーセージがサクレツします


おだやかで湖みたいな玉之浦湾
なんとなく真夏ってカンジじゃないですね
天気はよかったんですが、酷暑というほどじゃなかった
いやあ、いいツアーだったなあ。。。

目の前の島は、弁天島です
大潮の干潮時には陸がつながって歩いて渡れます
いやあ、しかし、やっぱり空は高いんだよなあ


超絶マシン・XJRで2人は大牟田から来たんです!
でも気合入ってたわけでなく3日前に五島行きを決めたため
お盆でレンタカーがなかったそうですw



玉之浦大橋をバックにスタート!
ベタなぎ・無風というグッドコンディション

0409.五島転覆隊カヌーツアー04

実施(04/09/26) 場所 玉之浦町島山島 参加20人以上?

五島転覆隊… その恥かしいネーミングは玉之浦商工会長が00年のBEPAL五島イベントのときに本家転覆隊本田隊長に認めさせたということなのだが、轟沈隊、沈没隊、つっぺり隊、バカチン隊、漂流隊、楽沈隊、遭難隊、へっぽこ隊、ぶくぶく隊というように、やっぱりひねってもらいたい。。。

今回、そのツアーの手伝いをするわけなのだが、同級生の先生達が来るのでなんとか少しモチベーションも上がった。あとは20年ぶりに玉之浦町島山島北部の昼寝ヶ浦(ひんねがうら)に行けるというので、ポジティブになれた。そうじゃなきゃ、またボヤキたらたらだったろうなあ。

しかし、商工会のシットオントップカヌーは、レクリエーションや海水浴、内海の釣りには抜群の威力を発揮するのだが、いかんせんツアーにはツライ!長距離に向いてない!シロウトはせいぜい1回で3〜4kmが限界だなあと思う。今回は約5km×2(往復)。キツそうなのをみてるのはオモシロイんだけど(スマン!)、カヌー嫌いにならないように、ワシはいつも体験的な参加者にはラクに漕げるように指導したり、コツ教えたりしてる。しかし、それでも必ず差はつくんだよなあ。。。


島山島の北部 昼寝ヶ浦(ひんねがうら)に到着
漁業がもっと盛んなころ
人が住んでいた跡がある


富江小の先生方もお手伝いです
転覆隊もそうだけど女性がいると
ハリキリ出すんだよなあ


やっぱカヌー漕いだらビールですよね!

念のため
この先生はドライバーじゃありませんよぉ

海をはさんで対岸は荒川になります
注目は右側の黒い人 長崎新聞にも載った
商工会青年部の部長です(04年当時)


玉之浦町 島山島 最北端 黒瀬崎灯台
よくわからんね…
スタートして、やっぱり差がついてくるんだけど、スゴイ親子が1組いた。先頭きって二人艇で進むお父さんと娘さんだ!とくにすごいのは娘さん(小5?)のほう。パドリングが抜群にうまい!マジで?っていうようなフォワードストロークなんだよ。しかもカヌー初体験!おどろいた。。。

昼寝ヶ浦に着いたら、釣りしたり、昼メシつくったりになった。人が住んでいる跡が玉之浦の隆盛を想像させる。ワシは部長にお願いしてちょっと1人で遠征することにした。数百m先の島山島最北端・黒瀬崎灯台を目ざすのだ。先々、島山島1周デイツアーというのもやってみたいんだ。ちょっとその下見に、というつもりだったが、灯台近辺はほぼ外海になる。漕ぐにつれて玉之浦湾内とは比較にならない波がおきていて結構きつかった。灯台の手前で画像撮ってひきかえす。未練を残して絶対次は来ようという次につなげるいつもの動機づけの方法だ。こうなるとワシはだいたい行くんだよなあ。。。

昼メシは魚だ!イカだ!肉だ!とにかくゴーカだ!そこはスゴイ。ゴンも一点集中でゴーカだが、質量ともに考えず、ドーッン!と準備するところが商工会青年部の尊敬するところだ。ゴーカイだ!バブルだ!

ワシは、ツアーでお客さんを案内するときにはイスやタープがあるといいかなと思う。自分が仕組むときはそうしよう。いらないときは使わなきゃいいし。。。ワシの仲間は知ってるけど、ワシャ休憩のときにはまったりとしたいんだよね。

富江小学校のみなさん、本当にありがとうございました!


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