『 週刊 Hanko 』 663号

◆今年の目標◆

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 新年明けましておめでとうございます。

 読者の皆様、昨年中は、大変お世話になりました。毎度お読みいただき、ありがとうございます。m(._.)m 中でも、折に触れコメントを下さった皆様、本当に嬉しく、何よりの励みです(ほんの一言でもとってもウレシイ!)。本年も、相変わらずのスタイルで生きてゆく予定です。どうぞよろしくお願い致します。(._.)

◆今年の目標◆
 最近、目標をたててなかったなぁ…と気がつき、調べてみたら、一昨年に目標をたてたまま、反省もせず、ほったらかしになっていました。
 原因は、私の再就職にあるらしい…。
 「今年はリフォームする」ってことで、「居心地のいい家造り」を目標に、建築士に相談も始めていたのに、現在の家の間取りと、リフォーム後の間取りが(柱の関係で)折り合いがつかず、どうしましょう、とストップしていたのです。ちょうどその時、突然私の再就職話が持ち上がり、そっちの準備に夢中になって、うやむや〜〜…と立ち消えになっていたのでした。(相談した一級建築士は私の同級生で、彼の方もかなり忙しいらしいから忘れてはいるだろうけど、きっと時々思い出して、おや〜?と不思議に思っているんだろうなぁ。(-_-;))

突然始めた仕事の方も、日々の授業の準備が精一杯で、自分はどうあるべきか、理科を通して何を子どもに教えたい(伝えたい)のか、定かでないまま夢中で2年たってしまいました。今年はもう3年目。私の目指す教師像ってものを、ちゃんと持たなきゃなぁ、と思う年頭。

 2年間、生徒達と接する中で感じたのは、「努力」とか「頑張る」とか「考える」のがキライな生徒がたくさんいるなぁってこと。頑張って悪い点とるくらいなら、頑張らない方がいいという生徒が、けっこうたくさん…!頑張って30点じゃ恥ずかしいけど、頑張らないで悪い点なら「やればできるのに、やらなかったから」って言い訳できるじゃん、みたいな。(何しに学校来てんだよ!「やればできる自分」をアピールするだけで全然やらないのって、「とらぬ狸の…」に似てません?まずは狸とれよ!と言いたい。)
 
 大人が点数で子どもを評価しようとする結果なのかもしれませんが、折しも、「私の好きな言葉」をアンケートした結果、昭和58年にはベスト10中の4位に入っていた「努力」という言葉が、昨年は28位?にダウンしたと、ニュースで言っていました。しかも、若い世代ほど「努力」が嫌いらしい、という結果も…。これは深く頷けます。

 教室で「よく考え、頑張る子」を育てるのはとても難しいけど(個人的には家庭の責任だと思う)、せめて「よく考え、頑張っている子」を正しく評価できる先生になりたい。一夜漬けの瞬発力でいい点を取る子より、そこそこの点数でも、コツコツ頑張っている子にエールを送りたい。そう思います。
 そのために、何をすべきか。
 興味のわく授業展開を考えるのはもちろん(2分野は実験が少なく、自然との絡みだから、実体験のない子には何もかも机上の空論…頭痛い)、生徒達とのかかわり方とか(週2時間の授業では年間60回くらい教室で会うだけ。休み時間にちょっとしゃべるとか、行事に顔を出すとか、けっこう大事)、色々あるけど、やっぱり自分の資質を向上させる(もっと理科の勉強する!!)ってのは不可欠だなぁ…(最優先かも??私の場合…(-_-))

 …などと、あれこれ思いながら、正月早々トイレで1時間も「自問清掃」しちゃいました。(子ども達が実家に行ってて、旦那が二日酔いで寝てて、絶好のチャンスだったので)

 ぴっかぴっかになったぜぃ!(^▽^)」

 と一人喜んでいたのに、次々とトイレに入る家族たち、まるで気づいてくれないっっ!
「ねぇ、なんか違うと思わない??」
「ん?カレンダー?」
「じゃなくて!!(▼_▼メ)」
「え、なになに!もう一回よく見る!……え、なに?ヒント!」

…もーえーわ、って感じ。その上、洗面所の棚もきれいにしたのに、一瞬にして荷物置き場と化し、やる気喪失。。

 やはり、努力に気づき、ほめてあげる(そして協力する)のは、大切なことだとつくづく実感したことでした。(-_-)
 で、一昨年の目標「居心地のいい家造り」は、今年も継続。実現するまで継続。友達にも気持ち良く遊びに来てもらえる家になりますように。

* * *

 お正月、親戚で不幸があり、ちょっとばたばたしてご挨拶が遅くなりました。
 92歳という長寿を全うされたので年齢に不足はありませんが、不幸というのは突然に来るものですから、逝く側になっても遺る側になっても、悔いなく生きたいものだな、と。
 「悔い=人生にやり残したことがある」ってことですが、究極の「悔い」というのは「愛する人に気持ちを伝えきれなかった」ということのように思います。
今年も、子どもたちを抱きしめて「大好き」を伝えながら過ごしたいと思います。
 皆様におかれましても、「親として、子として、配偶者として、家族と」、そして「隣人として、友達と、職場の人と、世界中の人と」、仲良く暮らせる1年でありますように。

2008. 1. 6  斎藤 範子(Hanko)



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