改造記録? 其ノ失敗談 [アルミロウ付けって難しいのね〜]

タイトルの通りアルミロウ付けに挑戦し見事に玉砕されました。 そんなわけでバカ話でも見てやってください。

99/04/xx
水枕2号の製作... けど失敗です(笑)
ここのところ色々とあって少し間が空いてしまいましたが一応製作はしていたんですよ。
ただ、溶接...テスト... と繰り返すこと3回以上、度重なる溶接で水枕が無惨な姿に...
おまけに相変わらず水漏れは直っていません。 もし次回直ったとしても 使う気になれないし...

そこで今回こそは自分の手で完成させようと思いアルミロウ付けに挑戦します。
前回1号製作時にも検討はしていたのですが... 試しにアルミ板同士をロウ付けしてみたのですが旨くいきませんでした。 しかし、最近同じようなアルミロウ付け棒を使って水枕の製作に成功した。Shin's徒然ページに水枕製作記事を投稿しているYKMさんにロウ付けのコツを色々と聞きまして何とか製作できそうな感じがしてきたので挑戦してみたいと思います。

それにしても素晴らしい出来です。 初めて写真を見た時にはアルミの固まりから削りだしてあるのかと思いましたよ。ロウ付けさえクリアー出来ればコストと安全性のバランスがとれた良い出来になっているのではないでしょうか。アドバイスどうもありがとうございました。

ポイントを上げてみたいと思います。まずは下準備です。 ロウ付け面の油分皮膜などをヤスリ等でしっかりと剥がしてやります。
前回試しにロウ付けを行ったときに旨くいかなかったのは剥がしが甘かったことが1つの原因と考えられます。次に実際の作業ですがやはり熱量でしょうか。 家にあるバーナーではちょっと火力が足らないようでフラックスがクリーム上から固化してさらにそこから液体にならなければいけないのですが液体になってくれません。 相手がアルミで大きいためってなかなか暖まりません。熱伝導が良いため熱が逃げてしまいます。コレを克服するためにガスコンロと網を利用し下部から熱を加えつつロウ付け箇所を加熱する方法を採ります。もちろん直火だとアルミが酸化してボロボロになるので直火は避けます。網ですが魚焼くのに使ってるのを流用するのはいやなので100円ショップで購入する予定です。
水枕が魚臭くなったらいやですからね(笑) アルミ味がする焼魚も嫌ですし...

色々と考えましたが考えてるだけではつまらないので実際にロウ付けしたくなってきました(笑)
いきなりではさすがに怖いので引き出しに入っていたアルミの切れ端にて練習してみます。
早速始めようと思ったのですが部屋の机の上で作業するには温度が高すぎるので台を用意しました。なぜか外にブロック塀が半分になったやつが!コレは良い(笑)部屋へ持って帰ってきました。

まず接合面の皮膜&油分などを取り除きます。皮膜を取り除くのに多少目の粗いヤスリを使います。多少の傷ならロウ付けの後で仕上げをするので問題ないでしょう。次にフラックスですがクリーム状ですが放置しておくと分離してきます。しっかり混ぜてから使いましょう。平面同士の接合なので適当にフラックスを盛り加熱していきます。

フラックスの水分が飛び残った個体がさらに液化したところにアルミ棒を差し込みます。今回は嘘のように簡単に隙間へ流れ込んでいきます。 半田付けと変わりません。おお! 使えるじゃんロウ付け棒(笑) 10分ほど放置し熱がとれるのを待ちます。フラックスのカスが残るので真鍮ブラシが有ると便利かもしれません。古くなった歯ブラシでも代用できるとおもいますが落ちが悪かったです<実験済み(笑)
試しに手で曲げてみたりしましたが取れる気配は有りません。 コレならかなり丈夫に出来そうです。

練習で旨くいったのに気をよくして今度は実際に水枕のロウ付けに挑戦です。
初めに水の取り出し口を付けます。 かなりぴっちりとした寸法で加工したのでパイプ表面の皮膜を剥がして穴にパイプを入れても落ちません。
この状態でフラックスを塗り加熱します。 しかし、今回はなかなか液化しません。家にあるトーチでは火力が弱いようです。 しばらく熱して何とか熔け始めましたがロウ付け棒が熔けません。 おまけにトーチのガスが切れてしまいました(笑)

やはりガスライターのガスを使用するタイプではこんなもんなんでしょうか... 説明書には20分ぐらい連続使用できると書いてあるのに10分も持ちません。火力全開で使ってるせいも有るのでしょうが...
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最近はこんな物まで売ってるんですね
やっと部品・道具が揃いました。いよいよ水枕のロウ付けに入りますが、その前に今回用意したロウ付け用の道具をちょっと紹介します...道具はこの先使うのかわからないので安く手軽に手に入る物で済ませました。すべて\100円ショップで購入です。

コレは水枕をロウ付けするときに熱量が足りないのを補うために保熱するのに使います。カセットガスコンロで下からあぶるわけです(笑)
摘むの...
正式にはなんて言うんでしょうか?熱くなった水枕を摘むのに使います。 こんな物まで打ってるんですね
真鍮ブラシ
コンロ回りの掃除用で売ってるみたいですが今回はロウ付け後の汚れ取りに使用します。
しっかりしたのを買ってくれば良いんだけどお手軽ってことで...
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良い感じに焼けてます(笑)

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カセットコンロのガスが使える便利品です

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熱電対式の温度計です
で、熱量が足りないなら増やそうと言うことでカセットコンロを利用して下から加熱しつつバーナーであおってみました。この方法ならいけるのではと期待しましたが... ダメです。この方法は...
コンロからの熱風で思うように作業が出来ないし、バーナーの火力まで落ちてしましました。
やはりバーナー自体の火力を上げるしか無いようです。

バーナーを火力の強い物にしてみました。 (秋葉原レポートで紹介した新富士バーナーの物)あまりの火力に怖くて室内では使え無いくらいです。しかし、外では風があり作業できないので風呂場にて作業をします。床もタイル張りなので熱もあまり気にしなくて良いし...

早速風呂場にてロウ付けを開始します。直タイルではまずいので半分になったブロックベイを使いました。前回と同じ手順で水枕の給排水口から取り付けます。フラックスを塗って準備OKです。 あと軍手をお忘れなく、素手でやると火傷する危険性がありますから... 前回、素手で作業して火傷しました(笑)

加熱を始める前にこんな物を用意してみました。熱電対式の温度計です、仕事場から借りてきました。こやつは最高1500℃まで測定が可能な物です。(今付いてるセンサーでは持ちませんが...) タイプはKタイプです。バーナーで加熱するので直火にさらされることが大いに考えられます。付属の保護官入りの物を壊してしまうとまずいので被服熱電対に交換しておきます。 被服はセラミックの繊維を編組した物なので短時間のバーナー直火(1300℃)程度なら耐えられるしろもんです。 (品名:0.32x1P K-CERAK) コレで加熱中の水枕温度を見ながらロウ付けに挑戦してみたいともいます。

99/06/10
かなり時間がたってしまって細かいところまで覚えていないのですが結局失敗です。水枕全体の温度は400℃を越えているのですが、やはりロウ材が流れません。まだ火力が足りないのでしょうか? もしかすると熱し方が悪いのかも知れませんが... 他にもロウ材の種類やフラックスにも問題が有るのかとかな?っと疑問は多いです。 この辺も見直して再度挑戦してみたいとは思います。

作業中の写真が無いのは撮ってる余裕が無かったからです(笑)