こちらが温調器と組み合わせて使おうかと考えている被覆熱電対と言う物です。 こちらに乗せた物は自宅に有った物なので本番では違うタイプの物を使おうかと考えていますが寸法的にはこんな感じです。 熱電対にも色々と種類が有りまして-50℃のような低温を測定するのに向いている物が有ります。
左の写真はKタイプの物で絶縁体・被覆にフッ素樹脂(FEP)を使用しています。温度範囲も200〜-250℃と広く材質の特性上、薄く被覆できるので仕上がり外径を細く上げることが出来ます。
Kタイプは温度測定範囲が広く、機械的強度も強いため幅広く用いられています。 秋葉原で出に入るハンディータイプの測定器はKタイプ用の物が多いようです。
低温向としてTタイプがあります。こちらは被覆の色が茶色※で外観的には先ほどのKタイプと同じです。使用している導体が異なります。
熱電対とは...
2つの異なる材質の導線でつくる閉回路で、両端の接合部分の温度が異なると、この回路にゼーベック効果によす熱起電力が発生し、電流が流れます。この熱起電力を発生させる目的で2種類の導線(熱電対素線)の一端を電気的に接続した物を熱電対といいます。
※ANSI規格(アメリカ)の被覆熱電対は被覆色が全て茶色です。以前、秋月電子で販売していた熱電対キットに付属していた物はANSIカラーのKタイプで被覆材はガラスでした。現在販売されている物はJIS色の物です。
色については規格改正で変化しますので上に書いてあることはあまり当てにしないで下さい。
JISは95年に改正されていますが被覆熱電対についての規定は有りません。補償導線もこの時に改正されていますのでこちらの色に合わせることが多いようです。しかし、市場は旧JIS色が一般的なようです。実際移行期間として補償導線には区分1・区分2と言う形で新・旧のカラーが制定されています。
JIS C 1602 熱電対 ・ JIS C 1610 補償導線 ・ ANSI MC96.1 ANSI規格補償導線
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