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| 第3回 高庄小学校 |
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2日目、カメラマンの王さんは別の撮影に出かけ、私と2人の大学生は、再びジープに乗り、郷役場のある街か ら高庄村の高庄小学校に向かった。教育担当の村の職員が案内をしてくれた。
ちょうど夏休みに入ったばかりだったが、陳校長が村中を駆け回り、私が援助した子供5人を集めてきてくれた 。その他にも10人ほどが集まった。学生たちが「ニーハオ」と声をかけるが、返事をしない。陳校長に促され、
子供たちはあいさつらしき言葉を発した。陳校長は少し恥ずかしそうに、「普通話(北京語)があまりわからないの です。私以外の先生は上手ではなく、普通話で授業をしていません。少しずつ教えていきたいと思っています」と
説明した。村に電気はなく、当然、テレビもない。子供の多くはテレビを見たことすらない。このことも普通話を使えない ひとつの理由だろう。 |
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お土産として買ってきた文房員とサッカーポールを渡した。陳校長はポールをとても喜んでくれた。この春まで 一つだけあったのだが、使えなくなってしまったのだという。さっそく、子供たちと陳校長先生でボール遊びが始
まった。私も誘われて仲間に入った。村は高地にあり、夏でもとても涼しい。それでもこの遊びも長く続かない。 陳校長によると食事が十分ではなく、体力がない子供が多いのが原因らしい。身長や体重も都市部の子供とは差
があるという。
夏、村ではほとんどの子どもが1日2回の食事だ。学校は午前8時から始まり午前u時半に昼休みとなる。近くの 子供は家に帰るが、遠いとそのまま学校に残る。残った子はもちろん昼食をとらない。家に帰った子も何も食べな
いで、そのまま午後2時半に、学校に戻ってくる場台が多いという。放課は午後5時。 冬は午前9時から始まり午後3時まで授業が続く。その間、昼食の時間はない。冬は夜明けが遅く、還くの子ど
もは朝食もとらず、朝暗いうちに家を出てくる。冬には零下20度以下に気温が下がるこの地方の朝は、小さな子供 に厳しいだろう。秋になり寒くなってくると、冬に教室でストーブのつくのを待ちわびているという。 |

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児童の数がどんどん増え続け昨年、村人総出で校舎を増築した。それまでは校長室も3年生の教室になっていた 。しかし、予算が足りず、村で一番大きいと言われていた校内の木を300元(約4500円)で売り、資金の一部
にしたという。陳校長は切り株まで私たちを運れていき、「残念だった」と漏らした。それでもまだ、8000元( 約12万円)あまりの借金がある。
校舎を見せてもらう。1年から5年までの教室はとても狭い。日本の小学校の教室の半分以下だろう。そこに5 0人が座る。先生が机の間を回る余裕はない。 この学校には6年生の教室がない。中国でも小学校は6年までだが、特別措置でこの村では5年で卒業となる。
カリキュラムは他の学校と変わらない。
音楽室はなく当然、ピアノもオルガンもない。「音楽などはどうしているのですか」と尋ねると、「普通どおり 先生の声に台わせて歌を歌っています」と校長先生が答えた。質問の趣旨がわからなかったようだ。
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