ところで、自転車メーカーって組み立て屋さんなんですってね。

まあ、自動車メーカーも組み立て屋ではあるんですが…
色々な部品メーカーから部品を調達して組み立てるなんて、わりと簡単なのかもしれませんね。
だって、電気メーカーのナショナルとかタイヤ・メーカーのブリジストンが参入して、あっという間に高級自転車ブランドになりましたもんね。

異業種メーカーの参入

なんで異業種メーカーが参入したんだろ? と思っていたら、知り合いが教えてくれました。
自分たちの製品を使用して、新たなビジネスを開拓するために参入したんですって。 自分たちの製品って、ナショナルは自転車のライトだけ、ブリジストンはタイヤだけですよねえ。
こんなんじゃ、営々と自転車事業を展開してきた宮田さんや丸石さん達は、歯ぎしりしまくったことでしょう。

とは言っても、ママチャリといわれる今じゃ、どこのメーカーか誰も気にしませんものね。 殆どが中国製なんでしょう? まあ、小泉さんに苛(いじ)められっぱなしの老人風に言いますと、「時代の流れですねぇー」ってことになるんでしょうが。

IBM互換機という時代を築いた、あのパソコン老舗のIBMですら、事業を中国に売っちゃいました。
世界の工場、中国万歳! なんてね…でも、むこうではマジにそう思っているんですよ。

自転車の重さ

ところで、変速機の付いた自転車に乗られていますか? 自転車の値段はピンキリですね。安いものは一万円を切り、高いものは何十万円もする競技用のものもあります。ロードレーサー
値段のちがいは、主に材質からくるようです。高価な自転車は、軽くて丈夫なカーボンやチタンを使った精度の高い自転車です。基本的に、軽くて丈夫な自転車が良いようですね。
以前、娘が他業種の有名ブランドの付いた自転車をデザインが気に入って買ってきたことがあります。家に乗ってきたので持ち上げてみたら重いのなんのって、こりゃあすべて鋳鉄製かあってほど重い自転車でした。6段変速機は付いてましたが、乗ってみても重くて疲れる〜って感じでしたので、まあ、暫くして乗らなくなるだろうなぁ、と思いました。 案の定、三ヶ月程で全く乗らなくなってしまったのですが…
ママチャリあんな重い自転車に有名ブランドを付けて売っていること自体に驚きました。とにかく、自分でヒョイと持ち上げられないほど重い自転車は、本当にダメですね。自転車を購入するときの要注意ポイントです。クロスバイク

自転車の種類

また、色々な形がビックリするほど沢山ありますね。大雑把に、競技・スポーツ用、通勤・通学用の軽快車、普段の買物や荷物運搬用(三輪車もあります)、子供用、及び折りたたみ式自転車に分かれるようです。
競技・スポーツ用は、専用のヘルメットやスーツや手袋や靴などを揃えて楽しまれる方々が主な使用者でしょう。たまに、そのような自転車で颯爽(さっそう)と走っている人を見かけることがありますよね。
折りたたみ式

     クロスバイクとマウンテンバイク

私は安いクロスバイクマウンテンバイク(MTB) を持ってます。クロスバイクは中国製で一万二千円の値札に引かれて買いました。ずいぶん乗り回し、大分くたびれてきましたので、最近、二万九千八百円のMTBを買いました。(ニッキュッパですね、ハハハ)

中国製のクロスバイク

中国製のクロスバイクの金属製部分の殆どが鉄製で、車輪が27インチより少し大きいと言われました。でも、重さはママチャリよりは軽く、持ち上げて移動させるのに、それほど苦労はしません。どういうわけか、タイヤが日本製のクロスバイクより、ひとまわり細いです。そのせいか、雨で路面が濡れている時は怖いですよォ〜。低い段差でも、チョット斜めに乗り越えようとするものなら、必ずツルっと滑るんです。転びそうになり、瞬間ヒヤッとしますよ。まあ、慣れてしまえば快感と思ってしまう変な人もいるかもしれませんが…

中国製ブレーキの鳴き

買うときにサイクルショップの人が、「この自転車は、どういうわけかブレーキが鳴くんです。ブレーキのゴムを取り替えても鳴きは直りませんので、そういう自転車だということを了承の上で買って頂くしかありません」と、特別に珍しいことではないという雰囲気で曰いました。
確かに、特に前輪のブレーキがキーッと甲高く鋭い音を出して鳴きます。こりゃあベルがいらないや、と得した気分に最初はなったんですが… ブレーキをかける度に耳障りな音が甲高く鳴るものですから、周りのヒンシュクを買ってしまう気分になり、肩身の狭い思いをし続けてきました。

野ざらし駐輪ですので、買って間もなくクロスバイクの色々な箇所が瞬く間に錆てきました。泥よけフェンダー(鉄製)は、一年も立たないうちに横に裂けてきて、フレームにねじ止めされている箇所が錆びて外れてしまいました。針金で結わいて、横に裂けた部分はガムテープを貼っています。ですから、見てくれは最悪です。
自転車を日常使いますので、泥よけフェンダーとカゴは自分にとって必需品です。

そんなクロスバイクですが良く走ります(^_^)

そんなクロスバイクですが、シマノの21段変速機を含めた性能上の問題はなく、よく走ります。一日で80キロ程度走ったときも、何らの故障もパンクすらもありませんでした。(夜中に川を渡るときに自動車道を走るしかなかったのです。夜中ですから、大型トラックが凄い速度で何台もビュンビュン追い抜いてゆきます。吸い込まれそうにもなり、大変な恐怖を感じました。まあ、トラックの運ちゃん達は「バカ野郎!チャリンコが何でこんな所を走ってるんだよォ!」と罵(ののし)っていたんでしょう)

安い中国製の脆弱性!?

ただ、前輪とハンドルを繋いでいる首の部分にガタがきていますので心配です。中国製の安い自転車では、その首の部分が折れてしまうという事故が起こっているという話を聞いていますので、遠出で使うのは止めています。尤も、たまたま、そんな事故が何件か起きただけで、中国製自転車に特有の脆弱性ではないのかもしれませんが…

      日本製のマウンテンバイク

そんなこんなで新車を買うことにしたんです。
単純に、一度マウンテンバイク(MTB)に乗ってみたいと思っていましたので、無精ひげを生やした、むさくるしい格好でサイクルショップ(大阪に本店があるアサヒ)に行き、「手頃な値段の軽いマウンテンバイクはありませんか?」 「手頃な値段で軽いやつって言われてもねぇ、ピンキリだから… そうだなあ、これなんかどうかな?」とオヤジは店に置いてある自転車を見渡しながら曰う。なんだ、そんなに勿体ぶって選ぶほど数置いてないじゃんかぁ、と思いつつ、
「これ重すぎない!? 今乗ってるやつよりかなり重いよ」 「お客さん、どんなのに乗ってられるんです?」 「クロスバイクだけど」 「そりゃあ、クロスの方が軽いですよ。坂道や荒れ地を走るMTBは、非常に丈夫に出来てますから、ほら、フレームも太くてタイヤも太いでしょう…ね。だからどうしても重くなってしまうんだなあ。 もちろん、値段次第で軽いやつもあるんですけどね」
「値段次第ってどのぐらい?」 「例えば、これです。アサヒのオリジナルですけどね」

二万九千八百円と値札が付いている。自分は未だかつて一万五千円以上の自転車に乗ったことがない… でも、買えない値段じゃあない。

         軽い!!

オヤジは飾っていた中段からそのMTBを降ろしてきた。
「エーッ、ずいぶんと軽いじゃない。今の自分のよりずーっと軽いよ」 ヨッコラショっと苦もなく頭上まで持ち上げられそうだ。
「そうでしょう。フレームその他がアルミで出来てるんです。だから軽いんです。シマノの21段変速機も付いてます」 コイツ、はなからこれを選ばなかったということは、精々二万円までの客だと思ったんだな。まあ、しょうがない、このナリじゃな、と納得しながら無精ひげを撫でてました。

「どうです、本当に軽いでしょう。もっと軽いやつもカタログで取り寄せることはできますけどね…」
「いいや、それは。あんまり高い自転車買っても、普通に乗れなくなってしまうしね」 「そうです、そうです。特別な高級品を買う人達は、趣味の世界に入っている人達で、日常で使うことなんか考えてませんから。日常で使うぶんには、多少おもくったってどうってことありませんよ」
「でもやっぱり軽い方が良いからこれにするよ」
「エッ… あ、ありがとうござます!」

必需品にもお金が掛かりますよ!?

というわけで買ってしまったのですが、元々の製品は、フェンダーもカゴも錠も、さらにはライトも付いておらず、だだ乗って走れるという素ウドンみたいな姿なんです。つまり、追加品を購入し、盗難保険やサドル用の錠も付けますと、支払額は四万円を超えてしまいました。
チョット甘かったかなあ、と思いましたが、これが自分にとって生涯最高額の自転車とすることにして満足することにしました。

錠だけは、クロスバイクを購入したときに勧められて買ったチェーン式ではなく、一般的な輪っか式の錠にしました。ママチャリに付いているような形ですが、ずいぶんゴッツイやつで、ママチャリに付いているものより鍵の部分が複雑な錠です。
たまに乗る人には、チェーン式もどうってことはないんでしょう。でも、日常の足代わりに使用する人にとってチェーン式は、けっこう面倒で煩わしいんですよね。

ところで、上の写真でお分かりのようにサドルにPEの買い物袋を被せてます。サドル盗難防止用の錠を買わされたほど良い品質のものなので大事にして被せている、という訳ではないんです。
どういう訳か、サドルがスポンジみたいに雨を吸い込んでしまうんです。普通は表面をコーティングしていますから雨は染み込みませんよね−少なくとも古くなりすぎないうちは… これが初めから染み込んじゃうんですよ。
雨にあたった後、サドル表面の雨滴を拭い去ってから乗りますと、ジワーッとズボンに水が染み込んでくるんですよォ〜。自転車から降りてみると、ズボンの尻がお漏らししたみたいに濡れているんです。これって変ですよねぇ?

予想以上に軽快に走ります(^_^)

乗ってみますと、予想以上に軽快ですね。軽くて回りの良い自転車という感じです。雨の日以外は殆ど毎日乗っています。
この値段でこうですから、十万円以上もする自転車は一体どんな感じの走りをするんでしょうね……体の運動には向かない!?

変速機

自転車の変速機って本当に便利ですよ。平坦な道ではシャカリキにペダルを回さなくともスピードが上げられますし、多少急な上り坂でも尻を上げずに自転車をこいで行けますもんね。道の状態に合わせてコマメに変速して走りますと、疲れ方が違ってきます。14段程度の変速機が付いている自転車があれば、電動式を考える必要はないように思います。

特に今度のMTBは、グリップを回す変速ではなく、ハンドルの左右に二本ずつ付いている小さなレバーでやる方式です。とても軽い感じで変速できます。

変速方法は単純な機械式ですが、前後に複数の歯車(スプロケット)が付いている多段変速機は調整がチョット微妙なようです。下手に弄ると変速がスムーズにいかなかったり、変速しなくなったりします。前後の変速装置の基本的な位置や角度は小さなネジで出来るようになってますが、通常はサイクルショップに送られてくる前に調整済みのようです。ですから、一般的な調整はワイヤの張り具合の調整だけです。サイクルショップで簡単に調整してくれます。

私のMTBは、前が一番大きなギアの場合に後ろの一番大きなギアへの変速がうまくいきません。調整を頼みに購入したショップのアサヒへ行きましたところ、前の一番大きなギアと後ろの一番大きなギアをチェーンで繋ぐことになる変速と前の一番小さなギアと後ろの一番小さなギアを使う変速は使わないようにして下さい、と言われました。チェーンが極端に斜めに張られるので切れやすくなるからなんだそうです。
でも、何か変じゃありませんか? 製品には21段変速と明示されており、前に3つのギアと後ろに7つのギアが装着されています。それなのに、指示通り2つの変速を使わないとすると19段変速になってしまいます。これでは不当虚偽表示だとクレームしたくなりますよね。

私の古い中国製のクロスバイクにもシマノの21段変速機がついてます。アサヒが言う禁じ手の変速も頻繁に使ってきましたが、変速上の問題はありませんし、チェーンが切れたこともありません。
そのクロスバイクを買ったショップからは、そんな指示もありませんでした。
やっぱりアサヒの指示は変ですよね…

変速機

右写真の中にあるような細い鉄枠の間に前の車輪を入れて自転車を立てて置く駐輪場があります。マンションなどでも見かけますよね。
でも、この方法での駐輪は止めた方がいいです。特にマンションのような所では強風が良く吹きますので、自転車が簡単に倒されてしまいます。倒れたときに、鉄枠に挟まっている車輪のリムが梃子の原理で歪んでしまうことがあるからです。要注意です… 念のため。


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