天の橋立の北端、内海に面して「府中」がある。ここには「元伊勢籠神社」という立派な社がある。「籠宮大社」「元伊勢大神宮」「丹後一の宮」などいろいろな名前がある。
府中だとか一の宮というだけで、平安の昔からここに国府があり国司がいたことが判る。丹後半島のつけ根の狭いこの地に国府が置かれたのにも、何かいわれがあるのだろう。
「元伊勢」「お伊勢さんのふるさと」というように社殿も伊勢神宮と同じ 唯一神明造で京都府の文化財指定建物になっている。
何より有名なのが海部(アマベ)氏の系圖で日本最古の物といわれ国宝になっている。ここにはいろんな伝承があるが、大抵の人は簡単に参拝をすませて側にあるケーブルにと急ぐ。
天の橋立の「股のぞき」こそ目当てなのだ。 |