坂本の里に、由緒正しきそば処がある。享保初年、およそ300年前から鶴喜蕎麦の屋号で日吉大社、延暦寺、西教寺へのお参りの人々らに親しまれて来たという。
折り鶴のトレードマークを見上げて築120年のお店に入る。壁の大津絵を見、蕎麦を打つ職人の姿を見、お庭を臨みながら、しゃっきりとした堅めのそばを。てんぷら、うなぎなどもお品書きを賑わすけれど、やっぱり大名おろしそば、冷たいやつ!
狭い路地に点在する京都の蕎麦屋さん、と比べると雄大な風景の中に堂々と建つこの店の風格、落ち着きはたいしたもの。こんなに好きなこの店が、家から近いのが又嬉しい! |