T−走塁
12 盗塁
牽制で刺されるのは、「走者の勲章」であり、今までどうにもならない遅い走者が、牽制で刺された話しは聞いたことがない。盗塁は、思い切りの良さと、大きなリードオフ、良いスタートが成功の鍵である。
(a)二塁への盗塁
まずリードオフし、投手の牽制でスライディングなしで帰塁できれば、もう一歩リードできる。次に、また同じように帰塁できれば、もう一歩このようにして、自分のマキシマムのリードを知れ。
盗塁する時、一塁で牽制アウトになる方が、3mも手前で盗塁死するよりも良い。(盗塁は、あくまで冒険である。そのためには、走者の積極的意思が必要だ。)
しかし、ヒットエンドランの時は、絶対に投手の投球開始を待ってから走れ。
以上のように、盗塁とヒットエンドランのスタートは根本的に違う。だから盗塁可能の走者と、打者との間にランエンドヒットを使う戦法が最も成功率が高いのは、チームの考え方の根底に積極性があるからだ。ヒットエンドランは、併殺を防ぐという消極的が主となる場合があるから・・・。
(b)ディレードスチール
@セオリー
このスチールは、二塁手・遊撃手と捕手の隙をつくプレーで、普通二塁手・遊撃手は、投手が投球を始める時、走者の動きを見ている。この時いつもと同じリードオフのサイドステップをする。守備側がこの動きを見て、眼を打者に移動させた時、クロスオーバーして二塁に向かう.もちろんこの時期は、捕手も安心しているから送球の準備が遅れ、二塁手も遊撃手も走者から眼を離しているからカバーが遅れる。このため、もし捕手の準備が良くても的のない(カバーが遅れている)塁へ、捕手は投げることができない。このプレーの成功率は上がるため、打者が左打者の時或いは、二塁手・遊撃手の守備位置が深い時(例えば、二死一塁の状況)が有利となる。
また、走者一・三塁、ダブルスチールの状況で、打者が弱く捕手に二塁へ送球させたい時は、ストレートスチールよりもディレードスティールの方が効果的な場合が多い。
Aシステム
走者は、投手の投球が確実に始まった時、いつもと同じリズムのサイドステップでリードオフし、投球が中間点に達する頃、クロスオーバーステップでスタートを切る。この時のサイドステップは、できるだけ大きく進むように。