レベルアップ野球

１歩目のスタートをうまく切るには

打者が投手に集中したときに動く
内野手はキャッチャーがピッチャーに出すサインを見ることができるので、ピッチャーが次に投げる球種、コースがわかる。ということは、あらかじめ打球の飛んでくるコースも読めるというわけで、優秀な内野手ほどそちらに重心を移し、１歩目のスタートを早く切る。さらに、バッターのクセまでわかっていれば、打球を予測して一歩先に動いておくことも可能である。ただし、あまり早く動くと、バッターに球種、コースを読まれ、逆方向に打たれることもあるので、バッターがピッチャーに集中したときに一歩目のスタートを切るようにしよう。

ボールの球種、コースとは
球種とは、ストレートを含めた変化球、つまり、カーブ、シュート、シンカー、フォークボールなど。コースとは、ボールゾーンを含めた部分。つまり、外角高め、外角真ん中、外角低め、真ん中高め、ど真ん中、真ん中低め、内角高め、内角真ん中、内角低めなどである。

ほんの一歩スタートを切るだけでいい
ピッチャーの投げる球種、コースによって、打球の飛んでくるコースを予測してスタートを切るといっても、極端に動く必要はない。ほんの一歩、スタートを切っているだけでも、その後の動きはまったく違うといえる。
�@スタートの準備・・・ピッチャーが振りかぶるのに合わせて、右足をほんの少し上げる
�Aスタートを切る・・・ピッチャーのステップとともに、右に一歩動きながら、打球を捕りにいく構えに入る
�B捕球体勢に入る・・・すでに一歩分、右にスタートを切っているため、通常ならバックハンドで捕らなくてはならない打球も正面のイージーゴロとして処理できる。

練習のコツ
常日頃の練習のときから、自分のチームのピッチャー、バッターをよく観察し、ピッチャーの球種、コースによって、バッターの打球がどっちへどのように飛ぶかを把握しておく。