2002年 課題と反省
最後にベンチワークから考えた。
サインは盗塁、ヒットエンドラン、バントの3つだけである。試合前には必ずサインの確認をしておきたい。サインの見落としや忘れたというのはボーンヘッドである。打者はサインを見る前に「この場面ではサインが出るかも?」という気持ちでいたい。サインがわからない時には、聞いたりもう一度出してもらうようにする。
サインは3つしかないが、どこで何を出すのがベストなのか?一番悩むのが3塁に走者がいる時である。ヒットエンドラン、バント、または強行策か。サインを出す前に相手の守備位置にも注目したい。定位置ならたとえ内野ゴロでも得点できる。危険を侵してまで走者を走らせることはない。サインを出すなら打者の技術が重要である。前打席の内容が参考になると思う。いい当たりをしていたなら強行、全くタイミングがあっていないならエンドラン、もしくはバントがセオリーである。どうしても点がほしい時にはエンドランに頼ってしまうので打者は必ずボールを当てなくてはならない。相手の投手が良ければ点は取れないだろうから、時には思い切ったプレーもいいと思う。ランナーが2塁なら盗塁して送球が暴投により得点の可能性もある。1,3塁ならダブルスチールもある。監督は打って点を取るのか走者を動かして点を取るのかの選択となる。
盗塁についてだが、サインが出てなくてもスタートを切りたい。1,2歩でもスタートのタイミングをつかめれば盗塁は成功する確率が高くなる。逆に盗塁のサインがでて初めてスタートを切るのは冒険だと思う。投手に牽制球を投げさせればクセをつかめるだろうし、疲労にもなる。盗塁してベースの2,3m手前でアウトになるなら、牽制でアウトになるほうが「走者の勲章」だと思う。