「徒然虫」
9号
里山だより07「実りの秋」
「小さな夢・第3番」
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実りの秋、収穫の秋です。先日は幼稚園の稲刈りに娘と参加しました。たくましく育った稲(品種はコシヒカリでしょうか?)の実りを実感しながら手で刈り取る作業は、収穫のよろこびもひとしおです。 子ども達は仕事もそこそこにカエルやバッタを追いかけ回していました。勤めている小学校でも稲刈りをしましたが、子どもたちの目はすぐにドジョウやザリガニ、イナゴやカマキリなどに向いていき、自然に生き物調査が始まりました。里山の魅力は、こういうところにもありますね。
さて、我が家は親戚と一緒に稲を作っています。育てやすく美味しい「はえぬき」です。(お勧め品種です!)この他にも試験的にいくつかの稲をいくつかの方法で育てています。中庭では「モチ品種の黒米」を、畑では「コシヒカリ」を作ってみました。植えっぱなしで水もほとんどやらず、草取りを一度しただけでしたが、ちゃんと実りました。お正月には紫色のお餅が食べられます。
保全活動を続けている小野の里山では、シノを刈り取っあとの水たまりにモチ米の苗を植えました。 6月に長靴で歩いて「田んぼ」のようにし、苗を一箱ほど植え、8月に大きな草だけ抜き、10月に皆で刈り取りました。予想以上の出来に一同大喜び!子どもがカマで刈るのをお母さんたちが麻ひもで縛り、お父さんたちが里山の竹とフジつるで作ったはぜにつるしました。何しろ月に一度のボランティアですし、子どもたちは里山観察(虫取り)がメインの活動ですから、これ以上の手はかけられません。それでもちゃんと実ってくれていたのには感謝です。こちらもお正月の活動日にはお餅つきができるでしょう。
ところで、これから私たちがやってみたい「省力田んぼ作り」は、次のようなものです。「稲刈りの少し前、田んぼに麦を播いておきます。緑肥として、クローバーかレンゲも播いておきます。稲刈りはコンバインで一気に片づけます。脱穀後の稲ワラはそのまま田んぼに散らしておきます。出た籾殻や糠も田んぼに散らします。4月から5月に花蜜がとれます。5月に稲の種籾を播いておきます。6月にコンバインで麦刈りをします。麦ワラはそのまま田んぼに散らしておきます。その後水を入れて稲を育てます。夏に草取りを1度します。あとはこのくり返しです。」無農薬・無肥料・不耕起の米麦連続栽培は、うまくいくでしょうか? これも里山の楽しみな試みです。
2006. 10. 29 斎藤 靖明(abusaito)
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