富士見ファンタジア文庫 <卵王子>カイルロッドの苦難 D 野望は暗闇の奥で
著:冴木 忍氏 挿絵イラスト:田中 久仁彦氏
■ あらすじ ■ |
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北国の春は遅い。堅い花の蕾、芽吹いたばかりの草----。 渡る風がやけに冷たく感じるのは気温のせいか、それとも去って行った男に対する淋しさからか……。 「それにしても。いなくなって初めてその人の価値がわかるっていうけど本当だなぁ」 今まで頼りきりだったイルダーナフに愛想をつかされ、カイルロッドは今、自分の力で歩かねばならなかった。 だが、天はカイルロッドに感傷に浸る暇を与えない。フェルハーン大神殿の、あるいはムルトの刺客が、 またしてもカイルロッドの身に迫る。その中で、彼は自分自身に関わる新たな謎に直面した。 |
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■ 登場人物 ■ |
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ホー・シェンはカイルロッドを手招きし、まだ形がはっきりと残っている、遺跡の中で一番大きな |
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5巻「野望は暗闇の奥で」より抜粋させて頂きました。
今回は、朝日の中連れ立って遺跡へ向かう、比較的明るめなシーン。たまにはほのぼの〜。
(でもまたすぐ一騒動あるんですが)
後半に出てくる”子供の村”のお話がまたやるせないです。
ところでレイブンは通常徒歩で1時間の距離を20分で踏破するそうで。
足の長さからして違うんだろうけど、羨ましい。