-ゴスドラマ過去ログ:11001-11100- |
ト書き「敵が落とした拳銃を、小林社長の後頭部に向かって蹴る村上。」 安岡優「「あら命中。うわ、血が出てる。」」 ト書き「倒れて気を失った小林社長に駆け寄ると、素早く診断する安岡。」 北山陽一「まだ…多分、『長生き』出来るのに何で、現実を見ようとしないんですかねー。」 酒井雄二「とりあえず…騙され易い事は、キミと共通してるやね。カオルくん。」 黒沢カオル「じゃ、さっきの話は。」 村上てつや「俺と、安岡とで共謀した。ウ・ソ。」 安岡優「身体能力を、ちょっと、低下させるだけだったんだ。でも…」 ト書き「両手を軽く払い安岡は頭を傾げて言った。」 安岡優「不安がってたら、その分身体の具合とか悪くなっちゃうの。当たり前だよね。」 北山陽一「『呪い』とかと同じ原理ですね。」 酒井雄二「それ…ちょっと違うんじゃ…。」 北山陽一「では、病は気から?」 酒井雄二「いや・・だからそれも・・・」 ト書き「そんな事よりと・・社長を見下ろす酒井雄二」 北山陽一「そうですね、これどうします?(かおるの方を向き)お父上をどうされたいですか?」 黒沢カオル「ゥゥゥ・」 ナレーション「押さえ切れない声がかおるの口から漏れ、それと同時に涙が床をぬらしていた」 安岡優「…カオルちゃん…。」 酒井雄二「泣かないで…ね?お兄さん方は麗しき女性に泣かれると困ってしまうんですから。」 ト書き「さり気なく、酒井はハンカチで黒沢の顔を拭ってやる。」 黒沢カオル「で…国王をどうしますか?弾劾するもよし、糾弾するもよし。」 酒井雄二「黒沢さん…それ、俺の台詞。」 黒沢カオル「えっ…あ、ああ。嘘っ!?」 村上てつや「え〜…、で、本当にどうしたいんだ?後悔しないように…良く考えろ。」 黒沢カオル「うん。でも、ちょっと待って…自分の中でちゃんと収拾ついてないの。」 安岡優「そりゃ、いきなりじゃね。」 村上てつや「じゃ、とりあえず国王には勝手なことされないように拘束させてもらおっか。」 北山陽一「「ところでお父上はどうなったの?」」 酒井雄二「そこで倒れてるけど…。」 安岡優「ひとまずロープで縛っとく??」 村上てつや「そうだな…はいよ!!」 ト書き「村上はカバンの中からロープを取り出した。」 黒沢カオル「……お父様……。」 酒井雄二「…カオル君次第だからね…コレは。」 黒沢カオル「酒井さん…私…お母様に会いたい…本当の事聞きたいの…。」 酒井雄二「…ぅうん…困ったなぁ…。」 黒沢カオル「それから決めても遅くはないでしょ?お願い…間違った選択はしたくないの…。」 ト書き「黒沢は酒井の袖をつかみ必死に目で訴えた。」 北山陽一「…大丈夫でしょう、時間はたっぷりありますから…。」 安岡優「少しだけ睡眠薬を注射しておけば、3時間弱は寝てると思うよ。どうする??」 黒沢カオル「てつ兄ちゃんお願い。お母様のところに連れて行って。」 ト書き「今度は村上の袖をつかみ、黒沢は目で訴えた。」 村上てつや「酒井、イイだろ??俺場所知ってるし、ヤスも睡眠薬打てば時間稼げるって言ってるしさ!」 酒井雄二「ったく…甘いんだから!!…じゃ、行きますか。」 村上てつや「お前だって甘いじゃねぇーか!!」 ト書き「村上は酒井にどっついた。」 黒沢カオル「ありがとう。だからみんな大好き…みんなは信用できるから…。」 北山陽一「光栄です。さて、村上さん早いに越したことはありません行きましょう。」 ト書き「5人は社長を縛り物陰に隠し、その場を後にした。」 ナレーション「階段をたくさん登ると、そこには立派な扉があった。」 村上てつや「…実はさぁ…俺も王妃を見たことないんだよなぁ。」 黒沢カオル「私も…見たこともないし…話をしたこともないの…。」 安岡優「僕もだよ…謎が多いよね、王妃って…。」 ト書き「北山と酒井は顔を見合わせ嫌な顔をした。」 酒井雄二「ってことは…警備硬い?ってことは…強行突破??」 村上てつや「だな…。」 ト書き「黒沢を除く4人は呼吸を合わせると、扉をぶち破った。」 佐々木真理「あらっ?!…あららら…。」 ゴスペラーズ「えっぇえ--------------------------!!!!!!」 平見文生「バレ…ちゃいましたね…真理王女…。」 ゴスペラーズ「真理…王女?!!!!!!!!!!!!」 ト書き「5人はいつも歌うときのような美声&大声を出した。」 黒沢カオル「…お母様…お母様なの…?」 佐々木真理「ごめんなさい…隠すつもりはなかったの…言い出せなくて。」 北山陽一「では、依頼をしたのは…」 佐々木真理「私…です。影武者も仕立てて…。」 黒沢カオル「おかぁっ…ぅうっ…おかあ…さま…」 村上てつや「ホントに、あんたが…?」 安岡優「僕、あの人に食堂で醤油とってもらった事あるよ。」 酒井雄二「一国の王妃が…?」 北山陽一「王妃なんですか?あなたが。」 安岡優「しかも食堂で一緒にご飯食べたりもした事あるよ。」 村上てつや「…あぁ!護衛隊に1回だけ美味い飯が来た時、『私が作ったのよ♪』ってエプロンしながら来たよな??あんた。」 佐々木真理「うん♪うん♪そうそう。み〜んなそうよ。」 黒沢カオル「おかあさまぁ〜〜〜〜。」 ト書き「黒沢は真理さんに泣きながら抱きついた。」 佐々木真理「カオル…ごめんなさいね。ツライ思いをさせてしまって…私が守ることは出来なかったのよ…。」 村上てつや「王妃、あんたは…事のてん末を全て知ってるのか?」 佐々木真理「いいえ…。私は何も存じてませんが。」 北山陽一「しかし、どうして王妃の姿を隠していたのですか?自ら依頼しにも来ましたしね…。」 酒井雄二「普通は依頼に付いてくる事はないですね。しかもどうして娘にまで秘密に?」 黒沢カオル「そういや!!お前、愛人じゃねぇーか!!」 ナレーション「こらこら、急に本性出すんじゃありません、黒沢さん!!」 黒沢カオル「あっ…ごめんなさい…。」 村上てつや「…愛人がナンデココにいんだよ!!?<連れてきたのは自分だが>」 佐々木真理「実はね本妻は…逃げちゃったのよ。」 安岡優「逃げた???」 佐々木真理「えぇ…2ヶ月前ぐらいに…国王がカオルの暗殺のことで忙しく、かまっもらえないからと…。」 村上てつや「子供はどうした??」 佐々木真理「国王が手放すはずがないでしょう。どこかの部屋に居るわ、きっと。」 ト書き「真理さんは黒沢の涙をぬぐうと、酒井に近寄った。」 佐々木真理「酒井さんでしたわね?私は言う通り愛人です。表に出てきてはいけない存在なのですよ。」 酒井雄二「…そうですね…。よく考えもしないで、スミマセン!」 村上てつや「ちょっと待て!!話が全然わからねぇ!」 北山陽一「つまり、愛人ということを隠し城に居座り、カオル君を側で見守っていた訳です。」 安岡優「けど、カオルちゃん暗殺を聞き国王にバレないように北山さん、酒井さんに依頼した。」 北山陽一「カオル君は本妻の顔も本当のお母上(真理さん)の顔も…知らなかった。」 安岡優「城内の関係者もたれ1人顔を見たことがない…唯一知るのは国王のみ。」 北山陽一「本妻が出て行ったなんて公にバレたら大変、そこでココに居るのですね?」 |
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