-ゴスドラマ過去ログ:13601-13700-
黒沢カオル「じゃ〜これお願いねっ。」
酒井雄二「優、陽一兄貴みたいに頭が良いのも考えもんかもなぁ…。」
安岡優「だぁね。 コワイなぁ〜♪」
酒井雄二「そのとりあえず怖がってみるクセやめなさいっ…。」
安岡優「はにゃ☆」
黒沢カオル「ほらっ、雄二もコレ運んで。 優はお箸並べ終わったら座ってて良いわよ。」
ト書き「トレーの上にたくさんのおかずを乗せ雄二は台所を後にし、優も箸を持って台所を後にした。」
小林社長「おぉ〜エライなぁみんな、お母さんのお手伝いをして関心歓心感心。」
ト書き「”かんしん”」
ナレーション「そんなに使わなくてもねぇ〜小林社長ったら…。」
小林社長「使ってみたくなるのが人の性って物だろう?」
村上てつや「人の性かどうか知らねぇけど、間違った日本語は聞き苦しいから止めとけよ。」
小林社長「ほぉ…そういうお前こそ、正しい国語を学んでいるのかな?」
村上てつや「生憎、俺は勉強家なんでね。」
小林社長「ほぉ〜勉強家ねぇ〜大学でまともに勉強してたって話は聞かないがなぁ〜??」
黒沢カオル「ちょっと、お父様もてっちゃんもいい加減にして!」
安岡優「僕、パパのとなりに座るぅ!」
村上てつや「よぉ〜し、こんなじぃちゃんなんかの隣に居たら飯不味くなるもんなぁ〜。」
小林社長「手を伸ばした優を持ち上げ椅子に座らせる村上。」
ト書き「私のセリフですっ、社長!!」
小林社長「気にするな!」
酒井雄二「さっ!冷めるから食べよう、いただきますっっ!」
ゴスペラーズ「(酒井以外)いただきます!」
小林社長「ったく…こんなに可愛い娘をこんなヤツに渡したなんて…黒沢家一生の不覚だわぃ。」
黒沢カオル「お父様ッ!!いい加減にしてください!私はてっちゃんと結婚した事、後悔してなんかしていません!…どうして、どうしててっちゃんの良い所を見てくれないのですか…?酷過ぎです…。」
村上てつや「…カオル、良いから飯食え、なっ?ほら〜泣くなよ。」
ト書き「優をはさんで隣に座るカオルの涙をそっと拭く村上。」
小林社長「か、薫〜泣かんでくれ!悪かった、わしが悪かった!!」
黒沢カオル「だって…だって…てっちゃん…てっちゃん…。」
村上てつや「俺は良いから、カオル…もう泣くなよ。可愛い顔が泣いたら台無しだろ?俺はカオルの笑顔が好きだよ…だからもう泣くな。」
酒井雄二「…ナンダかスウィートな言葉を朝からねぇ…どうよ?陽一兄貴…。」
北山陽一「さぁな?(…そんな事より、母さんの無くなった記憶は一体…じぃ様が居ては聞き出せそうもないが…。)」
小林社長「どうした?陽一・・・浮かない顔をして。」
北山陽一「いえ、なんでも。低血圧なんです。」
安岡優「”てーけつあつ”ってなぁに?」
酒井雄二「優らしい質問だが、さっきも言ったように日本語はちゃんと話そうな。”低血圧”だ!」
安岡優「”ていけつあつぅ”だね、雄二にぃちゃん!」
酒井雄二「う゛〜む。…まあ、よしとしよう!」
ト書き「百歩譲った、という面持ちで頷く酒井雄二。」
安岡優「雄二兄ちゃん、てぃけつあつってなぁに?」
酒井雄二「またチョットアクセントが違うが…低血圧とはなぁ〜血圧が低いって事だよ…まぁ詳しいことは俺にもわからん。」
安岡優「……そのままだね…?!」
ト書き「村上とカオルと小林社長が色々交わしいてる中、優と雄二は平らな会話をし、ため息をつきながらそれを見ている陽一は黙々と朝食を取っていた。」
佐々木真理「おはようございま〜す!薫帰ってきてるんですって?」
安岡優「だぁれ?」
ナレーション「突然現れたのは、薫のもう一人の幼馴染み、真理さんだった。」
黒沢カオル「あれ〜?真理ちゃん、どうしたの?」
佐々木真理「竹内から薫が実家に帰ってるみたいだって聞いて…。久しぶりに会いたくなってきてみたのよ〜。もぉ、薫ったら相変わらず可愛いんだから〜!!」
黒沢カオル「きゃっ!ちょっと、真理ちゃんってば!」
ナレーション「おもむろに黒沢に抱きつく真理さん。」
北山陽一「……親父、あの人何者?」
酒井雄二「セクハラ大魔王かっ?!」
安岡優「だいまおう?悪い人なのぉ?まま、助けなきゃ!」
村上てつや「こら、優っ!あいつに近づいちゃダメだっ!」
ナレーション「村上の制止も聞かずに真理さんに向かって行った安岡は…。」
佐々木真理「あら、この子が優君?かぁわぁいぃい〜!!」
安岡優「わぁぁぁぁ!!たぁすぅけぇてぇ〜!!」
ナレーション「すっかり捕まり、真理さんに頬ずりされる。」
酒井雄二「優!!」
村上てつや「あ〜あ…、だから言ったのに…。あいつ、可愛いものフェチなんだよ…。」
北山陽一「は?」
村上てつや「可愛いもんを見ると抱きしめたくなるんだと!昔っから、あいつ薫のことがお気に入りでよぉ、どんだけ邪魔されたことか……。」
北山陽一「なるほど…。母さん、可愛いもんねぇ。」
酒井雄二「…つーか、二人を救出しなくて大丈夫か?」
ト書き「3人を指差して酒井は言った。」
村上てつや「雄二、お前行って来い!」
酒井雄二「なっ…なんで俺がそんな恐れ多い…っ!」
北山陽一「大丈夫、雄二なら!敵は『可愛いもの』好きだから。」
酒井雄二「ひどい!俺は可愛くないってのか!」
村上てつや「………。」
北山陽一「………。」
酒井雄二「へぇ〜親父も陽一兄貴も…覚えて置いてくださいねぇ!!」
ト書き「ドスドスと足音を立ててて雄二は3人の方に向かった。」
村上てつや「あぁ〜あ、怒らしちゃった。俺は知らねぇぞ!」
北山陽一「俺のせい??なんでだよぉ…。」
ト書き「でも雄二さんって”可愛い”って言われると怒るんですよねぇ?!なら良いじゃないですかっ!」
北山陽一「おっ、そうですねト書きさんの言う通り!頭イイ!」
村上てつや「たまには役に立つんだな、ト書きも。」
酒井雄二「(ったくぅ〜なんで俺がっ!!)…あの、スミマセンが?優と母さんを離してもらえますか?…久しぶりの再会とかで嬉しいとは思いますがッッッ…!!!」
佐々木真理「あらっ?この子もカオルの子供?大きいのね〜なんだかその髪の毛可愛いわぁ〜!」
酒井雄二「可愛いって言うな〜〜〜!!!」
黒沢カオル「ちょっとぉ…真理ちゃん、いい加減放してくれない?痛いのよ…それに雄二怒っちゃってるし…。」
安岡優「くっくぅるぅしぃい〜〜…!!」
佐々木真理「もぉ〜しょうがないわねっ♪」
ト書き「にっこり微笑むと真理女史はカオルと優を放した。」
村上てつや「しょうがないのはお前だっつうの!薫、優、大丈夫か?」
黒沢カオル「あ・・・てっちゃん。」
安岡優「うん、だいじょうぶ。」
酒井雄二「親父…。俺のことは?」
北山陽一「……大丈夫か、雄二?」
酒井雄二「うぅっ、陽一兄だけだよ、俺の心配してくれるのは…!」
佐々木真理「久しぶりね、村上!」
村上てつや「相変わらず呼び捨てかよ…どうせお前はカオルと違って可愛くないからなぁ〜、行き後れだろ??」
北山陽一「行き後れね、まぁ〜無理もないだろうけど…。」
佐々木真理「!!もぉ、親子そろって失礼ね!ちゃんと結婚したわよ、7年前に。薫、あの時はお世話になったわね。お礼言わなきゃって思ってたのよ。」
黒沢カオル「え?7年前って…。」
村上てつや「薫、記憶の無くなる前か?」
黒沢カオル「あぁっ!!思い出したっ!そーよ、あの時は真理ちゃんがっ」
北山陽一「思い出したんですか?」
小林社長「これこれ、玄関先じゃなんだから…。とりあえず中で話しなさい。薫もゆっくり思い出したらいいよ。」
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