-ゴスドラマ過去ログ:15401-15500-
村上てつや「なんとなくなぁ〜……。」
ト書き「ボーっと車外を見る村上、動揺している竹内さん真理さん」
村上てつや「…なぁ、竹内、真理さん…北山、何か隠してねぇか?」
マネージャー竹内「何かってなにをですか?」
佐々木真理「何で急にそんな事…。」
村上てつや「…さっき俺が”吸入器”落としただろ…いつもならあんなに怒らねぇのに…。」
佐々木真理「気のせいよ。それだけ心配なんだって、みんな…。」
北山陽一「…(やっぱり気にしてたか…平常心を保たなくては、北山陽一…)…。」
ト書き「村上の事が気になり寝たふりをしている北山は、村上の言葉を聞き自分に言い聞かせた。」
ナレーション「ふと見ると、黒沢の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。」
黒沢カオル「む・・・村上ぃ・・・・」
ナレーション「なにか夢を見ているようだ。」
黒沢カオル「お・・・おれ・・・おれ・・・」
村上てつや「…?」
ト書き「訝し気な表情で、村上は黒沢の顔を覗き込む。」
村上てつや「(また俺のせいでないてるのか・・・?」
佐々木真理「黒沢くんほんとアナタの事ばかり考えてるのね」
マネージャー竹内「黒沢の為にも村上には早く良くなってもらわないと!何だかんだ言ってゴスペラーズで最強なのは黒沢だから…。」
ナレーション「村上はそっと、黒沢の涙を指で拭った。」
ト書き「そうして一行を乗せた車は無事軽井沢に到着した」
マネージャー竹内「さあさあ皆さん。着きましたよ。起きて」
佐々木真理「あらあら。安岡君ってばマジ寝ね。ビクともしないわ」
村上てつや「おい黒沢、着いたぞぉ」
ト書き「結局あれから眠れなかった村上は皆を起し始める」
酒井雄二「んん・・あ・・・着いたんですね。リーダー休めましたか?」
村上てつや「まぁな。ほらっ。安岡も北山も起きろ!!楽しむぞ!!」
ト書き「酒井の質問にぶっきらぼうに答える村上。酒井は村上がちっとも休めなかったことを悟った」
安岡優「うにゅー。よく寝たあ〜。」
黒沢カオル「ふあ〜。もう着いたの?」
村上てつや「着いたぞ、早くおきろよオマエら。」
北山陽一「うぅ〜ん…あと7分……。」
村上てつや「何でそんなに半端な時間なんだよ……。」
黒沢カオル「ほら、北山起きなよー。」
ナレーション「北山の顔を覗き込んで、頬をペチペチと軽くたたく黒沢。」
ト書き「そして寝ぼけた北山は黒沢を引き寄せ頬に・・・・」
村上てつや「#&%)"=#(&'#)%#~|"#$&!!'=(声にならない叫び)」
北山陽一「うぅん・・・・あいしてますよぉ・・・・」
BGM「ら〜しんのあーいを〜だきぃ〜しめ〜よぉ♪(なんとなく)」
ナレーション「裸身をBGMに、北山は黒沢の頬に口付けた。しかも謎の言葉を残して・・・」
黒沢カオル「き・・・北山?!」
安岡優「きや-北山さんがっっ・・くっ・・黒ぽんにぃぃぃぃぃ」
村上てつや「『愛してる』って・・なんだよ。オイ・・マジかよ?!」
酒井雄二「いや。この場合完全に寝ぼけてますからね。黒沢さんではない誰かと勘違いしている可能性のほうが高いと思いますが?」
佐々木真理「そうね。とゆ-かそうであって欲しいわね」
安岡優「てっちゃん気にする事無いと思うよ。」
黒沢カオル「そうだぞ、てつ。ほらほら、北山いい加減目を覚ませ!」
ト書き「一瞬あせったもののすぐ冷静を取り戻し、村上に諭す。そして何も無かったかのように北山を起し始めた」
北山陽一「うん・・・・あ・・・。あれ。もう着いたの?!」
酒井雄二「やっと起きましたか。起こし疲れましたよ(汗)」
安岡優「うん・・ある意味ものすごい疲労感がね・・・」
村上てつや「北山。頼むから普通におきてくれな」
北山陽一「????」
ト書き「どうやら自分の行動に全く覚えがないらしい北山」
酒井雄二「覚えてないならそれでいいかとおもうな。俺。」
安岡優「あははは。ほら、早く外いこうよ!!どんなとこ泊まるんだろ?ワクワクしちゃうぅ〜」
マネージャー竹内「あの角を曲がったとこにあるペンションです」
佐々木真理「さ〜行くわよぉ〜♪」
酒井雄二「やっぱり・・真理さんが一番楽しそうだ・・・なんか嫌な予感が」
佐々木真理「あら。失礼な事言うわね酒井君。楽しみなんだから仕方ないじゃないの。」
黒沢カオル「はぁ・・・・(と、深い溜息)」
村上てつや「ふぅ・・・・・(と、更に深い溜息)」
安岡優「どしたの?二人とも溜息なんてついて…」
黒沢カオル「えっ…いや、別に。」
村上てつや「…あぁ…別に…。ところで何処だよ?ペンション。見渡す限り緑の木々ばっかりだぞ!」
北山陽一「あそこですよ、ほらっ。白い壁で、屋根が赤い。」
酒井雄二「ずいぶんと奥まった所にありますなぁ。」
DJバリ"K"〜ん「オ〜〜〜〜イ!!早く来いよ〜〜〜〜〜〜!!」
ト書き「ペンションの前で爆破した頭の人物が手を振っている。」
村上てつや「わぁ!」
酒井雄二「一瞬原住民かと思ったよ。」
DJバリ"K"〜ん「失礼な!原住民はスクラッチできん!」
田辺恵二「ちなみに俺もいるぞぉ!」
黒沢カオル「色んな人が…まさかレコーディングじゃないよね?」
平見文生「村上元気かぁ?」
北山陽一「みなさん総出で…誰が呼んだんですか?内輪だけの話だったのに…。」
佐々木真理「やっぱり、人は多い方が良いじゃない♪あっ大丈夫、社長はお留守番だから。」
酒井雄二「やはり真理さんでしたかぁ……。」
DJバリ"K"〜ん「あっでも俺たち明日には帰るから。」
田辺恵二「村上の退院祝いで駆けつけただけだから。」
安岡優「もしかしてみんな、黒ぽんの料理目当て??」
平見文生「勿論です。」
黒沢カオル「残念だけど、お酒もないし、たいした料理は作らないよ。」
北山陽一「あくまでも、”村上さんの療養”なんですからね。」
酒井雄二「盛〜大になんか祝いませんよっ!」
ト書き「肩を落とす一同。」
村上てつや「結局俺の退院を祝うより、黒沢の料理で来たんじゃねぇか。」
DJバリ"K"〜ん「だってうまいんだもん、黒沢の料理……。」
安岡優「ねぇ〜ねぇ〜、早く中に入ろうよ!こんな所で立ち話なんかしてないでさぁ…。」
北山陽一「そうだね。黒沢さんそんなに薄着で風邪引きますよ。はら、はやく中へ!」
田辺恵二「そうだぞ!お前病み上がりなんだから。」
黒沢カオル「え?」
村上てつや「だから、病み上がりは俺だっての!!」
DJバリ"K"〜ん「…そっか。わりぃなぁ、何か村上と病気ってのがピンとこなくて…。つい…。」
酒井雄二「鬼のカクラン」
村上てつや「あん?酒井、覚えとけよ。」
酒井雄二「おお、こわ」
ト書き「sousite」
ナレーション「そして皆は寒そうに屋内に入った」
黒沢カオル「取り敢えずてっちゃんは座って大人しくしててね。」
村上てつや「そんな病人扱いすんなよぉ〜」
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