-ゴスドラマ過去ログ:16401-16500- |
黒沢カオル「村上、ちゃんと”吸入器”持った??」 村上てつや「おうっ、大丈夫だよ。ちゃんと持ってるから、心配すんな!」 酒井雄二「では、行きますかっ!」 ト書き「車に乗り込むゴスペラーズ御一行。」 安岡優「しゅっぱぁ〜〜〜〜〜つっ!!!」 ナレーション「アクセルを思いっきり踏み込むと、車は行きよい良くその場を後にした。」 北山陽一「”勢い良く”だね、ナレーションさん…。」 ナレーション「冷静に指摘しないで下さい…北山さん。(涙)」 村上てつや「ヤス、安全運転で頼むぜぇ」 安岡優「『急』の付く事はしなきゃ良いんでしょ?基本だねっ。」 北山陽一「急発進、急停車、急ブレーキ……後何かあったっけ?」 酒井雄二「必要最低限、ンなこたァしないでくれりゃあそれで良しってなもんさ。」 黒沢カオル「ドライバーは、乗車してる人の事も気づかってよぉ?」 安岡優「アイサーっ、了解いたしました軍曹殿っ!…ワタクシ安岡二等兵はこれより……って、何処行くの?明確な場所は?」 村上てつや「……そーだなぁ……。」 黒沢カオル「やっぱ湖とかの側がいいよね。」 北山陽一「水の周りは”マイナスイオン”が放出されているらしいから良いんじゃない。」 黒沢カオル「また難しいなぁ…北山は。(笑)」 酒井雄二「適度に人に見つからず、羽の伸ばせる所が良いですなぁ。」 村上てつや「平日だから人は少ないだろ、さすがに…。」 北山陽一「ひとまず”ゴスペラーズ”として見つからなければ良いですね…ただの観光客として。」 安岡優「それって結構難しくなぁい?」 ト書き「北山の据わる助手席を見て話す安岡。」 村上てつや「バカッ!てめぇー前運転しろっての!」 黒沢カオル「”前を見て”だろ…村上。」 安岡優「大丈夫だよ、チョットぐらい。『急』は付いてないし。」 村上てつや「そういう問題じゃねぇっての!」 黒沢カオル「ハイハイ、もぉわかったから少しは落ち着けよ。」 安岡優「で?結局は何処に行けば宜しいのでしょうか?」 村上てつや「んじゃ、人気が少なくて五人でものんびりできるとこ。」 酒井雄二「湖でボートにでも乗りますか?」 黒沢カオル「見つかっても取り囲まれる心配ないし、湖だったら」 ゴスペラーズ「おーソレは名案だ!!」 村上てつや「でも・・・・。男五人乗れんのかぁー」 北山陽一「2・3で分かれるのが妥当でしょうね。」 安岡優「じゃあ俺、黒ぽんと乗る〜!」 酒井雄二「私は北山とリーダー?・・・・・・。」 村上てつや「何だよ!酒井何か文句があんのかぁなぁ北山!」 黒沢カオル「俺は・・・・。」 村上てつや「なんだぁー黒澤?言いたいことは言っとけ!!」 北山陽一「そうですよ黒ぽん・・・・。何?」 ト書き「モジモジしながら。(赤面)何かボソボソっと」 黒沢カオル「俺てっちゃんと・・・。乗りたいなんてー・・・。(赤)」 村上てつや「うぉー(感涙)ソレが一番いい!それそれ!!」 酒井雄二「安岡もうー諦めろこうなった二人は誰にも止められないね」 北山陽一「安岡・・。酒井・・・。仕方ない・・。乗るか・・・。」 ナレーション「黒澤、村上はもうボート乗り場、楽しそうに何やら話している」 黒沢カオル「ねえねえ、てっちゃん。」 村上てつや「なんだ黒澤?二人っきりだ、なんでも言っていいぞ!」 黒沢カオル「てっちゃんボートってロマンチックじゃない?」 村上てつや「そうだなー月明かりの下で好きな人と・・・。ってな感じ」 ナレーション「甘いトークを繰り広げる二人に対し若者3人は・・・」 安岡優「3人で乗るのも悲しいからボートで競争しない!!」 ト書き「キラキラした目で見られると、困る二人」 酒井雄二「……俺、歳も歳だから……。」 北山陽一「ヤスみたいに若くないからなぁ…。」 安岡優「ナニ言ってんのっ!俺と1つ2つしか変わらないでしょ!」 ト書き「強引に2人をボートの前に立たせると、安岡はすぐに乗り込んだ。」 安岡優「ねぇねぇ、1回だけ!!ホラ、人誰も居ないし迷惑じゃないしさ。」 酒井雄二「…仕方ないですね…1回だけですよ、筋肉痛になるかもしれないので。」 北山陽一「学生だった頃でもやらなかったぞ、こんな事…。」 ト書き「渋々ボートに乗り込むと、3人はスタンバイをした。」 安岡優「いくよっ!ヨォ〜イ、スタート!!!!」 ナレーション「静かな湖が、必死にボートを漕ぐ3人によって面影もなくなった。。」 村上てつや「黒沢、お前ホント変わってないよなぁ〜高校の頃からずっと。」 黒沢カオル「そうかなぁ?俺的に結構変わってると思うよ…髪とか茶色くしたし、コンタクトだし、最近身体締まった思わない?」 村上てつや「いやぁ・・・外見でなくてさ・・・こう・・・」 黒沢カオル「…こう?ナニ??」 村上てつや「なんて言うかさ…その…なぁ…。」 黒沢カオル「頼りない…?」 村上てつや「イヤ、そうじゃない…俺を見る目とかさ…そう、俺にしか分からない部分が…。」 黒沢カオル「てってっ、てっちゃん!!」 村上てつや「なんだよ…そんな驚くなよそういうつもりで言ったんじゃ…。」 黒沢カオル「そっそうじゃなくて!!うっ、うっ、後ろ!!危ない!!」 効果音「ガコー―――ン!!!!!」 ナレーション「安岡の漕いでいたボートが村上・黒沢のボートに勢いよくぶつかる。…転覆…。」 北山陽一「ヤス!!ナニやってんだよ、アイツ・・。」 酒井雄二「黒沢さん、村上さんのボートにぶつかったっぷりで…。」 ト書き「急いで転覆した2つのボートの側に行く北山・酒井。」 北山陽一「黒沢さん!大丈夫ですか?」 酒井雄二「って、こう言う場合は病人であるリーダーに一番に声をかけるものではないか?」 ナレーション「酒井さん、冷静なつっこみですね…。」 北山陽一「いや、なんとなく黒沢さんが一番危ないような気がして…。」 黒沢カオル「俺は良いから!!早く、村上を!!」 酒井雄二「村上さん、大丈夫ですか??」 ト書き「村上を自力で引き上げる酒井、北山は黒沢を上げる。」 安岡優「…っぷぁ!!ねぇ、俺はぁ?」 酒井雄二「自業自得です!自力で這い上がれ!」 安岡優「えぇ〜〜!ひっど〜い!」 黒沢カオル「酒井!そんな意地悪言わないのっ!ほら、安岡こっちに乗りなよ。風邪引いちゃうよ。」 安岡優「さすが黒ぽん。やっさしい〜。」 ト書き「黒沢の手を借りて這い上がると安岡は水の滴る服の裾を絞った。」 黒沢カオル「おい!てつ!だいじょうぶか??」 村上てつや「………。」 ト書き「水でぐっしょり濡れた髪の毛を後ろに撫で付け、村上は『やれやれだぜ』とでも言い出しそうな雰囲気でため息を吐く。」 酒井雄二「…おい。」 安岡優「え?」 ト書き「無言で、北山と酒井は村上を示した。」 村上てつや「いくらドラマの中の出来事とは言え、なんでこう何度も水に浸かったり病気のフリしたりしなきゃならないんだよ!ったく!」 黒沢カオル「病気のフリ…?」 |
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