-ゴスドラマ過去ログ:17201-17300-
北山陽一「それはそうと…。さっきの発作、なんで急に治まったんでしょう?吸入器もつかってないのに…。」
酒井雄二「原因究明したがるのはお前さんの悪い癖…っぽいな。」
村上てつや「わかんねぇ…。ただ、黒沢の顔見たらなんか急に治まって…。」
黒沢カオル「俺…?」
北山陽一「黒沢さんが貴方の精神安定剤ってとこですか?」
安岡優「そうなの、てっちゃん?」
村上てつや「俺にもよくわからん…。」
酒井雄二「じゃあ、吸入器要らないじゃないですか。黒沢カオルが居れば、発作は起こらない」
ト書き「吃驚した表情で酒井を見る、村上・黒沢両御仁」
安岡優「…雄二さん…そういう問題じゃないから…。」
効果音「ピーポーピーポー」
北山陽一「救急車、来ましたよ。ひとまず診てもらうだけ診てもらいましょう、村上さん。2回も発作が出てるんですから…。」
ナレーション「ペンションから出て、救急隊員に事情を説明し、病院まで乗せてもらう5人。」
酒井雄二「まぁ・・・・用心するには越した事ないですから。」
北山陽一「そのとおりです」
村上てつや「病院、嫌ぇなんだよなぁ…(溜め息)。」
安岡優「子供っぽい事云わない!」
黒沢カオル「あ…でもさ。歯医者さん苦手な人は結構居るよね。」
一般人(男)「救急隊員>へぇ〜。」
黒沢カオル「子供の時にさ、一人で治療受けに行くと。良い歳したお兄さんとかがお母さんと同伴で来てるの。見た事あって…あれはみっともないなーとか。」
酒井雄二「あ、それは俺も見た事ありますよ。隣に座った良い年齢のおじさんが麻酔する時に手で口覆ってましたから。」
村上てつや「それで?」
酒井雄二「『隣の子供が泣いてないのに…貴方は恥ずかしくないんですか!?』とか云われちゃってねー。」
北山陽一「そのおじさんも立つ瀬ありませんね。」
安岡優「って言うかさぁ、救急車の中でこんなのほほんとした話してるのってたぶん俺たちが初めてだと思うよ。」
黒沢カオル「確かにそうかもねぇ…スミマセンなんか…。」
ト書き「救急隊員にペコリと頭を下げる黒沢。」
村上てつや「ま、それがおまえらしいけどな!(笑)」
安岡優「それは、言えてるね♪」
ナレーション「緊迫感のないところがごすぺらーず・・・・」
酒井雄二「まっ、そんくらいがイイでしょ。下手にピリピリしてもね?」
一般人(男)「救急隊員>はははっ!君達みたいな面白い人達を乗せたのは初めてだよ!」
黒沢カオル「面白い…?うちの中で面白いのは酒井くらいだよね?!」
酒井雄二「何ですと?!黒沢さん、貴方も色んな意味で「面白い」ですぞ!!」
ト書き「ほんとに救急車の中なのか?そんなに落ち着いていていいのかゴスペラーズ!」
黒沢カオル「なんだよ色んな意味って・・・。てつ酒井がいじめるよ・・。」
村上てつや「酒井!黒澤はアル意味面白いか・・・。ソレは言ってくれるな本人の為に」
酒井雄二「分かりました多くは、語らない方がいい時もあるしね」
北山陽一「そうそう・・。」
安岡優「そういう事もアルね!」
黒沢カオル「みんなして言わなくても・・・。」
酒井雄二「そんなこんなで、もう病院に着きましたよ。」
ゴスペラーズ「(酒井の言葉に、窓の外を見る)」
村上てつや「てっちゃん降りないといつまでも救急車に乗ってないの!!」
黒沢カオル「俺のせりふだと思うんだけど・・・・」
村上てつや「だから声が裏返ったのか・・・」
黒沢カオル「はいはい、早く降りる!」
村上てつや「イヤなんだよなぁ…この雰囲気…。」
ト書き「黒沢に手を引っ張られ、渋々救急車から降りる村上。」
安岡優「このニオイ…いかにも”病院”って感じだよねぇ〜消毒臭いって言うの?!」
北山陽一「こっちですね…”内科”で良いんでしたっけ?」
黒沢カオル「でもさ、入院していた時って”外科”だったよね??」
村上てつや「どうでもいいから、とっとと診察してもらって帰ろうぜ…。」
酒井雄二「”とっとと”ってのは無理ですなぁ、村上さん。…あなた今日、2回も発作が出たんでしょう?」
村上てつや「…脅かすなよ…酒井…。」
安岡優「確かにねぇ〜…まだ退院してから1週間も経ってないんだし…。」
黒沢カオル「やめろよぉ〜寄って集って村上を脅かすの。」
北山陽一「こう見えても結構”気弱”な所がありますからねぇ…村上さん。」
黒沢カオル「余計なことは言わないのてつが診察嫌がるだろ」
酒井雄二「真実。真実。」
北山陽一「ところで、…保険証は…?」
黒沢カオル「無い。」
北山陽一「えっ?なな・・・ないって?」
村上てつや「荷物と一緒だよ。…誰も持ってきてねーんだよな。」
ト書き「半ば、慌てて来ていたので、誰も『保険証』の存在を脳内に留めちゃいなかったのだ。」
ナレーション「お間抜け5人衆になってますね…。」
安岡優「うるさいよ!ナレーションさん!」
ナレーション「びえ〜ん!怒られたぁ〜〜!!(号泣)」
酒井雄二「…仕方ないですな…ひとまず今日は診察してもらって、明日”保険証”を持ってきますか…。」
村上てつや「えぇ〜面倒くさいじゃ〜ん!」
北山陽一「間抜けな声だしてないで、行きますよ!!」
村上てつや「明日、出直そうぜ〜、なぁ〜。」
酒井雄二「気持ち悪い甘えた声出さないで下さい…29歳でしょ、まったく。」
黒沢カオル「ワガママ言わないの!早いに越した事はないんだから。」
村上てつや「ヤス〜、お前ならわかってくれるよな?この俺の気持ち…。」
安岡優「わかんない。」
ト書き「あっさりとした答えに拍子抜けした村上を連れ、結局一行は内科に向かった。」
酒井雄二「あっ、村上さん。”小児科”なんかどうですか??」
ト書き「小児科の字を見るなり、酒井は笑いながら言った。」
安岡優「良いかもねぇ〜。」
村上てつや「お前ら殴られたいのか?!」
酒井雄二「『ほぉ〜ら、アンパンマンだよぉ!大丈夫バイキンマンなんかやっつけてあげるぞ!』」
黒沢カオル「ハハハッ!!酒井おもしろい!!ハハハハハッッ!!」
北山陽一「周りの子供と溶け込んでたら嫌ですね…。」
黒沢カオル「でも小児科”」
安岡優「ナニ?」
黒沢カオル「ゴメンゴメン…。でも本当に”小児科”でも良いかもね、村上。」
村上てつや「黒沢お前までそういう事言うなよ…。」
黒沢カオル「言われたくないなら駄々こねないの。ね?」
村上てつや「わぁったよ…。」
ト書き「しぶしぶうなずく村上。」
酒井雄二「黒沢さんが居ると、リーダーが「良い子」になるから楽ですなぁ〜♪」
安岡優「うんうん」
村上てつや「どういう意味だよ、酒井?!」
黒沢カオル「コラてつ!ムダ口たたいてないで、さっさと歩きなさい!」
村上てつや「…はい。」
北山陽一「黒澤さんの言うことなら大抵は聞き入れますからね村上さんは」
黒沢カオル「てっちゃん今日2回も発作起きてるのに・・・。今日は診察してもらいなさい」
酒井雄二「大丈夫ですよ」
安岡優「今日はみんな居るししっかり診察してもらってよ今後のグループにかかわることだし」
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