-ゴスドラマ過去ログ:17701-17800-
ト書き「そう言うと安岡は鍋を持ち、キッチンへ。北山は部屋へと戻るのであった」
村上てつや「おい黒沢、コレどこ入れるんだよ?」
黒沢カオル「その皿はコッチ・・右のおっきなお皿の横・・」
村上てつや「おっ。ココか・・へへっ。なんかたまにはこうゆうのも悪くないな。」
ナレーション「村上は恥ずかしそうに微笑んだ」
黒沢カオル「てつ、きつくなったらすぐ言うんだぞ。無理はするなよ。」
村上てつや「わあってるよ!任せとけ!ほら、次洗ったらこっちよこせよ」
黒沢カオル「(クスっ・・・)はいはい」
ト書き「まるで愛しく子供をみつめるように微笑み皿を洗う黒沢。そして安岡は、あまりの良い雰囲気にいつ鍋を持って入ろうかと躊躇していた」
安岡優「困ったなぁ・・・・(汗)」
ナレーション「鍋を持ったままキッチンの入り口で立ちっぱなしの安岡」
黒沢カオル「あっ!!!!」
ト書き「突然大きな声を出す黒沢」
村上てつや「おわっっ・・なんだよイキナリ(バクバクバクバク)←心臓」
安岡優「(小声で)僕もびっくりした・・・(バクバクバクバク)」
黒沢カオル「あ・・いやぁ。鍋を忘れてたと思って。まだ持ってきてなかった」
村上てつや「そんな大声出すなよ。いくら最近シャウトしてないからってさ(爆)」
黒沢カオル「おれ、鍋とってくるわ」
村上てつや「あぁ〜あ〜いいよ、俺がとりに行く。お前はココで続きやってろ。」
黒沢カオル「そ?じゃぁお願いしよっかな。コンロもあるからさ。」
ナレーション「安岡さ〜ん、出るなら今じゃないですか??」
安岡優「あ。ナレーションさん。やっぱそうだよね?」
ナレーション「えぇ。まぁ別に安岡さん悪い事してるわけじゃないんだし。大丈夫です!ほら!行った!!」
ト書き「大仰に頷くと、安岡は一歩、踏み出した。」
BGM「ばしゃっっっっ」
効果音「あ・・・ソレ・・やっと私の出番だったのに(涙)」
BGM「すまん・・・(汗)」
村上てつや「・・・・・・ってぇ・・・・・」
ト書き「あまりに勢いヨク飛び出した安岡。丁度一緒にキッチンから出てきた村上と派手にぶつかってしまった様子」
ナレーション「てゆうか・・『ばしゃっっっっ』っていいましたよ?!」
安岡優「わ・・てっ・・てっちゃんごめん・・・(真っ青)」
村上てつや「ヤス・・」
ト書き「余りの物音に、黒沢も飛び出してきた」
黒沢カオル「なに、てつどした?!・・・・あ。安岡いたのか!」
北山陽一「どうかしました?!なんかすごい音が・・・」
村上てつや「鍋くせぇぞ!!」
安岡優「いっ・・今タオル持ってくるから!!」
ト書き「部屋に居た北山が目にしたのは、鍋の残り汁を頭からかぶってしりもちをついたままの村上」
黒沢カオル「てつ、ソレはもぉお風呂でスッキリした方がいいと思うよ」
村上てつや「そうする…。」
ト書き「おいしょっ、と立ち上がった村上が着ていたシャツをその場で脱いだ。」
黒沢カオル「あ・・俺てつの部屋から着替えもってくるわ」
村上てつや「頼む…。あぁあ、一気に酔いが抜けちまった…。」
安岡優「てっちゃんごめんね」
村上てつや「まあいいってことよ。気にすんな。」
安岡優「お、おわびにお背中流しましょうか…?」
村上てつや「いいよ!黒沢に流してもらうよ!(笑)」
黒沢カオル「えっ?おれ・・・?」
村上てつや「・・・いやなのかよ」
黒沢カオル「嫌にきまってるだろ!馬鹿っ!ほら、さっさと入って来いって、風邪引くよ!」
村上てつや「ちぇー」
酒井雄二「あの髪の毛だと大変ですなぁ…。」
北山陽一「アレ”べスパ”は?」
酒井雄二「イヤそれが、期待外れに簡単で…終わりました。」
北山陽一「お疲れ様。」
ト書き「余所余所しいお辞儀をしつつ、酒井と北山は笑った。」
安岡優「”すき焼き”だったからねぇ…ベトベトになっちゃったね。」
黒沢カオル「安岡もよく見ないで飛び込んで来るからだよぉ、危ないだろ。すき焼き鍋が頭に当たったらどうするの!」
安岡優「ゴメン…。様子見てたんだよ…2人の雰囲気壊しちゃったら悪いと思ったから…。」
黒沢カオル「はい、じゃあコレ。村上に持っていってあげて。」
安岡優「はぁい…ついでにもう1回謝ってくる。」
黒沢カオル「うん、そうしな。俺、台所に戻ってるから。」
ト書き「安岡に着替えを渡すと、台所に小走りで戻っていく黒沢。」
安岡優「てっちゃん…ゴメンね、大丈夫?」
ト書き「着替えをカゴに入れ、扉越しに声をかける安岡。」
村上てつや「あぁ、別に大した事ねぇよ…ちょっとすき焼き臭いけどな…洗えば落ちるだろ。」
安岡優「なんか軽井沢最後の夜なのにさぁ…。」
村上てつや「…気にすんなって…。黒沢の方手伝ってやれよ、あいつも疲れてるだろうしさ…。」
安岡優「うん、わかった…。」
効果音「バタン」
村上てつや「…明日から東京かぁ…はぁ、なんで喘息なんか持ったんだろ、俺。」
ト書き「一言呟くと、村上は静かにシャワーを浴びた。」
黒沢カオル「…てっちゃん?」
ト書き「中々風呂場から戻ってこない村上を危惧して、黒沢はドア越しに呼び掛けた。」
黒沢カオル「…っかしいな…。いつもカラスの行水か?ってぐらいすぐに出てくるのに…。」
ト書き「不審に思い、脱衣所への扉を開ける。浴室では今だ水音が響いてた。」
黒沢カオル「てつ?」
ト書き「見えるはずの人影が、見えずに黒沢は更に疑問を抱いた。」
黒沢カオル「出たなら出たで…水止めといてくれたら良いのに。」
ト書き「黒沢はため息混じりに浴室のドアを開けた。」
村上てつや「…………。」
ト書き「浴室の床に、全裸の村上が転がっている。」
黒沢カオル「……?……」
ト書き「嫌に酒臭い身体に近付いて、呼吸音を確認するや濡れた身体をべしべし叩く。」
黒沢カオル「おい…起きろよ。」
ト書き「熟睡に入ってしまった村上に起きる気配はない。」
黒沢カオル「ちょっ…てっちゃん、大丈夫?」
ト書き「ピクリともしない村上」
黒沢カオル「てつ。しっかりシロ。風邪ひいちゃうぞ!!」
安岡優「黒ポン??てっちゃんどうかしちゃった?!」
黒沢カオル「あ。安岡・・・。てつ、シャワー浴びながら熟睡入ってるんだよ。このままじゃまた発作でちゃうよ」
安岡優「大変だぁ。てっちゃーん。目あけてよ〜」
ト書き「安岡も心配にナリ、眠る村上を起こし始めた」
村上てつや「・・・・・・・zzzzz」
安岡優「ダメだね・・・お酒もかなり入ってるし・・もぉ起きないかも」
黒沢カオル「うん。そだな。・・・・・・よし。ヤス、酒井と北山呼んできてくれる?」
安岡優「分かった!ちょっと待ってて!!」
ト書き「安岡キッチンを目指し、2人を呼びに行った。その間、黒沢は村上の体を拭いていた」
黒沢カオル「てつってば、ほんとよく鍛えてるよな。俺も見習わなきゃ・・・」
ト書き「村上の体からタオルへと、水気が吸い取られて行く。」
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