-ゴスドラマ過去ログ:17801-18000-
黒沢カオル「あ、そだ。バスローブ着せちゃお。」
北山陽一「黒沢さん!リーダー寝ちゃったんですか?!」
ト書き「バタバタと3人が駆けつける」
黒沢カオル「そなんだよ。シャワー中にそのまんま・・・バッタリ倒れて頭とか打ってないといんだけどさ・・・とりあえず部屋に連れてくの手伝ってもらえるかな?」
北山陽一「もちろんです。」
酒井雄二「あったかい部屋で寝かせないと風邪ひきますね・・発作が併発したら大変だ。急ぎましょう」
ト書き「男3人掛かりで村上の『大移動』である。安岡は先に村上の部屋へ行き、暖房をつける。」
北山陽一「うーん・・・村上さんってけっこう重いですね」
酒井雄二「まぁ、身長もありますし。」
ト書き「主に酒井の背中におぶさった形の村上。移動中の振動を感じ、ちょっと目を開ける」
村上てつや「・・・・・・(んあぁ・・・?)・・」
黒沢カオル「あっ。てつ!てつ分かるか?俺、黒沢だよ。てつ?」」
村上てつや「くろ・・さわ・・・?・・・」
北山陽一「俺は北山です。分かりますね?頭とか打ってないですか??」
村上てつや「・・・・・・・うぅん・・・」
ト書き「ハッキリとした言葉を喋らないまま、また村上は目を閉じてしまう。」
酒井雄二「なんか嫌な予感がしないこともないんですが・・まぁ無事な事を祈りましょう」
安岡優「あ。酒井さん大丈夫?今だいぶ部屋温まったからもぉいいよ!!」
ト書き「ようやく部屋につき、ベッドに村上を寝かせる」
酒井雄二「ふぅ・・・・」
黒沢カオル「酒井・北山、おつかれ。ありがとな。」
酒井雄二「こんなの、当たり前です。俺達のリーダーですよ」
北山陽一「そうです。大切な存在なんですから!」
黒沢カオル「やっぱお酒、もうちょっと規制させれば良かったかなぁ・・発作でたから薬も飲んでるもんね・・・」
酒井雄二「そうですね・・・でも、あんな『辛そうに』はしゃがれたら・・・」
北山陽一「えぇ。ヤスは絡まれ役でちょっと大変だったろうけど」
安岡優「あはは。まぁ・・ちょっとマジで痛かったけどねぇ。ほら。腕が青ズんじゃったし」
黒沢カオル「あぁ・・ヤスごめんな。ほんとに。いつもそんな役回りだよな」
安岡優「わおぉ。なんで黒ポンが謝るの?!それにさ、まぁ確かに損な役回りだけど、この立場もまんざらじゃないんだから」
北山陽一「安岡。偉いぞ。自分じゃなければ、他の誰かがこの立場にたつことになる・・ってちゃんと分かってるんだね。」
安岡優「まぁね。それに、これは僕が一番のはまり役でしょ♪」
黒沢カオル「安岡・・・・・」
ト書き「ニッコリ笑顔を向ける安岡を見て、黒沢はとても嬉しくなった。」
酒井雄二「さて・・我々も荷物まとめて休まないと・・明日はもう東京ですし・・」
黒沢カオル「そだね。俺はもうちょっと片付け残ってるから、終わらせたら休むよ。皆もおやすみ」
ト書き「四人は村上の部屋から出、それぞれの部屋へ戻った。ただ、黒沢は片付けのために台所へ。」
黒沢カオル「はぁあ…。」
ト書き「皿を片付けながら、黒沢は深々と溜息をついた。」
黒沢カオル「ちょっと疲れた…かな。」
ナレーション「目元を押さえて、壁づたいにずるずると座り込む。」
黒沢カオル「俺も・・・ちゃんと休まないとマズイかな・・・。」
安岡優「黒ぽん!どうしたの?」
黒沢カオル「…なんでもないよ…ちょっと疲れただけ・・」
ト書き「左目で安岡を一瞥すると、そのまま項垂れてしまった。」
安岡優「黒ぽん…働き過ぎだって。ここは僕が片しとくから、もう寝なよ。」
黒沢カオル「あ…そう?」
ト書き「黒沢の腕に肘を引っ掛けて立たせると、安岡は洗面所へと送りだした。」
安岡優「(…正直になってる時程恐いモンはないよねぇ。」
ト書き「裾を捲り上げて、安岡は片付けを開始した。」
黒沢カオル「あ…ははは……。」
ト書き「寝室へ上がる為の階段が、妙にぼやけて見える。」
黒沢カオル「はは…疲れてるなー…俺。階段どう昇ったら良いか、わかんねーよ。」
ト書き「黒沢の視界の中での階段は、ねじ曲がり、左右に揺れていた。」
黒沢カオル「どうしよ…。」
安岡優「あれ?黒ぽん、何でまだここに居んのさ?…とっくにベッドの中だと思ってたけど。」
黒沢カオル「あ…いや、コンタクトの調子悪くて…」
安岡優「仕方ないなー…ほら、手ぇ貸したげるよ。」「頼む。」
ト書き「安岡に誘導してもらって、ようやく黒沢は寝室に行く事が出来た。」「気持ち悪いとか頭痛いとか、ある?」
黒沢カオル「それはないから…大丈夫…。」
安岡優「そぅ…。じゃあ、おやすみ。シッカリ寝てね、黒ぽん!!」
ト書き「電気を消すと、安岡は静か部屋を後にした。」
黒沢カオル「…働きすぎ…かぁ…。弱いよな、俺…。」
ト書き「ふぅと溜息をつき、布団に潜り目を閉じる黒沢。」
ナレーション「…翌朝…<リビングに荷物をまとめる5人>」
安岡優「黒ぽん、昨日は良く眠れた?顔色悪かったから心配したよ…。」
黒沢カオル「…うん…平気、ありがとう。(まだ頭グラグラするけど…)」
酒井雄二「竹内マネが車で迎えに来てくれるそうですよ、後1時間チョットで着くとか言ってました。」
村上てつや「あぁ〜頭痛ぇ…。」
北山陽一「すき焼き頭からかぶって、それから記憶ないでしょう?!」
村上てつや「…風呂入ってたよな…それから記憶ねぇ…。」
安岡優「お風呂で寝てたんだよ、シャワー出しっぱなしで…。」
酒井雄二「ッたくイイ大人が風呂場で寝るなんて…おかげで腰痛ですよ、私は。」
村上てつや「それはそれはご苦労!…って、黒沢は?」
北山陽一「そう言えば…何処行っちゃったんですかね?」
安岡優「黒ぽん?!ちょっとぉ、大丈夫?」
ト書き「ソファーに倒れこんでいる黒沢を見つける安岡。」
黒沢カオル「悪い…ちょっと…水持って来てくれる…?」
村上てつや「お前、顔色悪いぞ?どうしたんだよ、大丈夫か?」
黒沢カオル「ぅん…大丈夫だよ…ちょっと…気持ち悪いだけだから…すぐ治るから…。」
安岡優「はい、お水…。」
ト書き「冷たい水の入ったコップを受け取ると、一気に飲み干しまたソファーに寝転がる黒沢。」
黒沢カオル「う…ん…。頭いてぇ…かも…。」
北山陽一「黒沢さんまで風邪ひいちゃいましたか?!」
酒井雄二「・・・・・疲労・・・ですな」
村上てつや「とにかく安静にな!!はぁ・・すまねぇな、黒沢」
黒沢カオル「あは・・なに言ってるんだよ。てつが謝る事なんてなんにも・・・・」
ト書き「そう言い終わらないうちに、黒沢は目を閉じ、動かなくなってしまった」
村上てつや「おっ…おい!黒沢!」
ト書き「黒沢の肩を揺さぶる村上の腕を取り、酒井は顔を横に振った。」
酒井雄二「(今は寝かせておいてあげましょう。)」
北山陽一「出発をぎりぎりまで遅らせて…良いですね?」
ト書き「3人は重く頭を振った。」
安岡優「お休み…黒ポン……」
(管理人のミスにより、ログ一部消去)
マネージャー竹内「あ、僕は来る途中で運転しながら食べてきましたから。サンドイッチ。」
安岡優「あれ?酒井さんの袋の中、まだパンが入ってるじゃん。ひとつマネージャーにあげたら?」
酒井雄二「これは私のおやつです!」
安岡優「わかってて言ったの。」
ト書き「二人のやり取りに苦笑いしながら、村上・黒沢・北山は弁当のふたを開け、朝食を食べ出した。」
マネージャー竹内「修学旅行、のノリですね・・・」
村上てつや「なんか言ったか?竹内?」
ナレーション「ジロ。と竹内を睨む村上。」
マネージャー竹内「なにもそんな恐い顔しなくても・・・」
ナレーション「村上の剣幕に恐れおののいて引っ込む竹内。」
酒井雄二「そういえば・・・戻ったら早速仕事はいってるんですか?」
マネージャー竹内「いえ。今日・明日はまだ・・・だから、明日までに黒沢の体調がもどってくれれば・・・・」
黒沢カオル「うん・・・安静にしてるよ。さすがにちょっと辛いみたいだ・・」
村上てつや「俺がついててやるさ。安心しろ!!」
黒沢カオル「たのもしいな、村上(微笑)」
ト書き「それから数十分後。5人は朝食を取り終え、いよいよ東京へ戻ることになった」
マネージャー竹内「さて。出発します。忘れ物はないですね〜?」
安岡優「大丈夫〜ぶかりはないよぉ〜。あ〜でも帰りたくないなぁ〜」
北山陽一「・・・・・ぶかり?!」
安岡優「もぉ。気にしないきにしない!!(汗)」
村上てつや「大丈夫か?黒沢。」
黒沢カオル「えっ?あっ大丈夫。大丈夫。」
ト書き「ぼう、としていた黒沢は村上の言葉で我に帰る。」
黒沢カオル「さ、帰ろう!」
ナレーション「とその瞬間、急に倒れてしまう黒沢。」
村上てつや「!?くっ、くろさわ!?」
北山陽一「黒沢さん!!」
ト書き「その場に倒れこんだまま、身動きひとつしない」
村上てつや「おいっ!?!」
ト書き「慌てて黒沢に駆け寄った村上は肩を揺さぶった。」
黒沢カオル「…ぅ…いててて。」
村上てつや「黒沢、大丈夫か!?…竹内、朝食中止!病院に行ってくれ!」
黒沢カオル「だ…大丈夫だよ。そんな大袈裟な…。」
村上てつや「何言ってんだよ、こんな状況で!?竹内、早く車!!」
ト書き「村上はそう叫ぶと半ば強引に黒沢をおぶって車の中へと押し込めた。」
黒沢カオル「竹内、おれほんといいから。真っ直ぐ東京に・・」
マネージャー竹内「黒沢・・お前がこんな状態で、もし万が一社長が「病院にいかなくていい」と言っても、絶対病院に連れて行く・・・それが僕の今やるべき仕事だと思うんだが・・?」
黒沢カオル「・・・・・・」
マネージャー竹内「分かりましたね?じゃぁ出発です。村上の検診もあるから、入院してた病院まで行きます。時間かかるからゆっくり休んでて」
黒沢カオル「…わかった。迷惑かけてゴメン。」
村上てつや「迷惑なんかじゃねぇって。んじゃ竹内、頼むわ。」
マネージャー竹内「わかりました!」
ト書き「そうして一行は病院へと移動し、黒沢の診察の結果を待つ…。」
村上てつや「先生っ、黒沢の様子は!?大丈夫ですか!?!」
一般人(男)「【医者】まぁまぁ、そんな血相変えなくても大丈夫ですから落ち着いて下さい(苦笑)」
マネージャー竹内「一行は固唾を飲んで医者の次の言葉を待つ。」
ト書き「あっ…私のセリフ(^^;)↑」
一般人(男)「【医者】疲労と心労が重なった故の偏頭痛です。今日一晩ゆっくり休養すれば大丈夫なので安心して下さい(^^)」
酒井雄二「ほんとですか!?」
一般人(男)「【医者】えぇ。とりあえず一週間分の薬も出しておきますね。」
北山陽一「ありがとうございます。お世話になりました(ペコリ)」
一般人(男)「【医者】いえいえ、それでは、また何かあったら呼んで下さい。失礼します。」
黒沢カオル「ゴメンな、みんな。迷惑かけて…。」
酒井雄二「とんでもござらん!しかし大した事なくて何よりっすよ。」
北山陽一「そうですよ。今日は何も考えず、ゆっくり休んで下さいね。」
安岡優「ホントによかったぁ〜。ね?てっちゃん。」
村上てつや「お…おぅ。あ、みんな安心したら喉乾いたろ??俺、飲み物かってくるわ。」
ト書き「そう言うと村上は慌てて病室から飛び出して行った。」
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