-ゴスドラマ過去ログ:20201-20300- |
佐々木真理「何でこんなところにいるの?」 村上てつや「それはこっちの台詞だよ。つーか、さっき誰かにぶつからなかった?」 佐々木真理「え?(汗)そ、そんなこと無いわよ。何言ってるの?!」 ト書き「不必要なほどに動揺している真里女史。」 村上てつや「…何かくしてんだよ?」 佐々木真理「何も!」 村上てつや「何で異常にはっきり喋る?」 ト書き「明らかに不信感をあらわにする村上。」 村上てつや「俺達、一応仕事中だから。改めて電話でもするよ。」 佐々木真理「そう…残念だわ…じゃ、おねーさんは帰るわよ。仕事、頑張ってね。」 ト書き「そう言って、踵を返す真里女史。」 黒沢カオル「何なんだ・・・?ま、怪しかったから、いいか。ついて来る、とか言い出したらかなわねぇし・・・」 村上てつや「いきなり出てきて人の台詞取るな!しかも、逃げ足も速いし!」 ト書き「そんなこんなで」 ナレーション「その頃真里女史は、ってぇと・・・」 佐々木真理「ごめんねぇ〜、酒井くぅん。付いて行けなかったのぉ〜。」 酒井雄二「まったく。親戚だって言うから、その‘仮の姿’をボスにあてがわれたんでしょうが!」 佐々木真理「そぉなんだけど…」 酒井雄二「いいから、早く元の姿に戻りなさい!」 ト書き「ピアスに見せた変身スイッチを押す真里女史。すると、一瞬体が鈍く光り、さっきの喫茶店にいたウェイトレスが現れた。」 ゴスペラーズレディース「済みませんでした。満足に仕事も出来なくて…」 酒井雄二「いや、いいよ…後は俺が尾行するから、君はさっさと元の仕事に戻りなさい。」 ナレーション「女の人がシュンとしてるところに弱い、つーのは変わりませんね、酒井さんは。」 酒井雄二「五月蝿い。ナレーション。」 ゴスペラーズレディース「では、引きつづき、喫茶店で情報収集をしてきます!」 ト書き「小さく敬礼をして、ゴスペラーズレディースは去っていった。」 酒井雄二「さて、余計なことを言うナレーションはほっといて、さっさと尾行するか。」 ナレーション「あ〜、ごめんなさい〜。」 ト書き「ずんずんと、秋葉原の人ごみを進んでいく酒井であった。」 ナレーション「で、地球防衛軍(仮)のお三方は、と言いますと…」 北山陽一「お待たせしました。」 安岡優「も〜。結局北山さんの方が、ハマって買い物してるんだもの!…リ〜ダ〜。そんなに苦虫噛み潰したような顔をしないで下さいよぉ〜。」 ト書き「あまりよろしくない表情をしてる村上に、安岡は少々甘えた声で謝る。」 村上てつや「ったくよぉ…行くぞ!!」 北山陽一「少々怒り気味で…。」 安岡優「そりゃそうだよぉ…30分以上もてっちゃんを外に放置してたんだよぉ・・・。」 北山陽一「村上さん!新しいパーツを買ったんで、これからの戦闘に役立ったりもしますから。」 村上てつや「知らねぇよ、そんなもん…。あ〜ぁ、やってらんねぇー疲れた!!」 安岡優「相当ご立腹だね…。」 村上てつや「『ご立腹だね』じゃねぇーよ、俺もう帰るからなっ!後はお前等で調査続けろ!じゃあな!」 ト書き「吐き捨てるように言うと元来た道を流れに逆らい戻っていく村上。」 安岡優「どうするのぉ…北山さぁん…。本当に怒ってるみたいだよ、てっちゃんが居なくちゃ行動が制限されない…?」 北山陽一「大丈夫です、いつもの事ですから。ても1つぐらいは情報を手に入れて帰らないと…ねっ。」 ト書き「肩を軽く叩くと調査を再開する北山、少々不安そうな安岡。」 安岡優「いつもの事って言ったって……」 北山陽一「元々彼は飽きっぽくて短気なんです。その割りに、人を待たせるのはお構いなしですんで、たまにはいいでしょう」 ト書き「相も変わらず手厳しい言葉を放つと、北山はその場を離れた」 北山陽一「ん???」 安岡優「どうかした??」 北山陽一「……お前、鼻は利く方か?」 安岡優「まぁ、そこそこに……それがなに??って、えぇぇぇっ?!」 北山陽一「ココの電気街にこんなに甘い匂い、すると思うか?」 安岡優「ううん…でも微かにだから誰かが持っている買い物の袋とかじゃないの?」 酒井雄二「なんだ?なんでヤツ等はキョロキョロしている…?!ハッ!!」 ト書き「ふと気がつき自分の体の匂いをかぎ始める酒井。」 酒井雄二「タイムリミットだぁ!!早く帰らねば、バレてしまう。」 安岡優「こっちの方からして来るよ、北山さん。」 北山陽一「行くぞ、ヤス!何か手がかりが掴めるかもしれない。」 ト書き「そう言うとリストウォッチの怪しげなボタンを押し、口にあてる北山。」 北山陽一「村上さん、村上さん!聞こえますか?」 ト書き「リストウォッチには通信機能が付いているようだ。」 村上てつや「なんだよ!?また良いパーツでも見つけたのか?」 北山陽一「違いますよ!今私たちの居る所で微かに甘い匂いがしたんです、こんな機械系のお店が並ぶ中でそんな匂いは滅多にしないでしょう。」 村上てつや「まぁ、そりゃそうだな…。」 安岡優「てっちゃんが今居る所から甘い匂いとかする?」 ト書き「北山のリストウォッチに言葉をかける安岡。」 北山陽一「ヤス、自分の使えよ…。」 安岡優「いいじゃん、面倒くさいし…。で、てっちゃんどうなの??」 村上てつや「何にも…ぅん?!待てよ、嗅いだ事ある匂いがする…。」 北山陽一「今からそっちに向かいます、匂いがきつくなったら辺りを探してください。」 ト書き「通信を切り、微かに残る匂いを頼りに走る北山と安岡。」 酒井雄二「あらっ、向こうには”村上”が…でもこっちへ行けば”北山・安岡”が…ぬぉ〜〜!!どうすれば!!」 効果音「ピピピピピッ♪」 酒井雄二「ボスからだ…!ハイ、『山田』です。」 黒沢カオル「また在り来たりな名前で…。って、そんな事は良いから早く戻って来い!タイムリミットはとっく過ぎてるんだぞ!」 酒井雄二「イヤ、戻りたいのは山々なんですが、挟み撃ち状態で…。」 村上てつや「オイ、そこのお前!!チョット話を聞きたいんだが!?」 ト書き「酒井から3m離れた所には村上の姿が。」 酒井雄二「ヤバイ…ボス!」 黒沢カオル「胸の辺りに付いている青いボタンを押せ!押したらすぐに走れ、いいな?!早く!」 村上てつや「オイ、お前酒井だろ!」p 安岡優「てっちゃん!!うわっ、凄い甘い匂い…けど良い匂い〜♪」 北山陽一「ヤス!酒井だな?変装しても匂いでわかった。」 村上てつや「もう逃げられないぞ!!黒沢は何処だ?」 酒井雄二「エイッ!」 ト書き「ポチッっと胸の青いボタンを押す酒井。 辺りは凄い光に包まれる。」 安岡優「うわぁぁぁっっ!!」 北山陽一「くぅ、眩しくて何も見えない…!!」 村上てつや「ナメやがって…見えねぇ…。」 ト書き「凄い光線はおさまり辺りに普通の光が満ち溢れる。」 安岡優「あれっ?!てっちゃん、北山さん、”酒井”が居ないよ!!」 村上てつや「ちくしょう!逃げられた…」 北山陽一「あれも黒沢が開発した機械なのか?」 安岡優「すごいんだねぇ…黒沢ってひと。」 村上てつや「って、そんな事言ってる場合じゃねぇだろ。早く酒井を探そうぜ!」 北山陽一「…酒井は四次元に移行したようだウフフ」 ト書き「不敵な笑みを浮かべる北山に恐れおののく安岡と村上。」 酒井雄二「はぁハァ…瞬間移動ってこんなに疲れるものなんですかボス…はぁはぁ…。」 黒沢カオル「走って身体を温めないと”瞬間移動”出来ないんだよ、お前の体は特殊だし…。」 酒井雄二「しかしの姿も見られてしまったのでまた変装しなくてはいけないんですね…。」 |
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