-ゴスドラマ過去ログ:21601-21700- |
酒井雄二「違いマスよ。薫さんと、オフロ???」 安岡優「別の人とも一緒になるね。…朝早かったら、黒沢さんと一緒だけど。」 酒井雄二「興味はありますが…うーむ……。」 黒沢カオル「フルーツ牛乳おごってやるよ。飲んだ事無いだろ?」 酒井雄二「でも、あの、薫さんと混浴、は…シゲキが……」 黒沢カオル「は?照れてんの?」 安岡優「・・・・・」 黒沢カオル「創造主なんだから、意味ないっしょ?」 酒井雄二「うゥっっっ!!!鼻血が……っっ」 安岡優「銭湯で俺・・・・酒井に・・・なんて事を期待してたの?」 黒沢カオル「・・・・酒井〜」 安岡優「ぎゃははははは」 黒沢カオル「男が男に…欲情っていうのか?これって。」 安岡優「そう言うことになるよねぇ〜。」 黒沢カオル「俺、なんか回路とか入れ忘れたかなぁ…。発想がおかしくなってないか?」 酒井雄二「そ・・・そんなあ・・・・」 安岡優「わかんないでもないけどね、」 黒沢カオル「まぁ、いっか…。えっと、安岡?だっけ?いろいろありがとうな。部屋使わせてもらう。ほら、酒井も礼を言いなさい!」 酒井雄二「…ありがとう…ございます…。」 ト書き「ペコリと頭をかわいらしく下げる酒井」 安岡優「あっ…でも北山さんとてっちゃんがココから出してくれるかはわからないよ…完治したって判断するのは北山さんだし。」 黒沢カオル「そうだろうとは思ってるよ…。」 安岡優「まぁ、俺が1番下っ端だし…俺に言ってくれれば何か必要なものとか買って来るから。」 ト書き「じゃあ〜ね、おやすみ☆と言い残し笑顔で去る安岡。」 酒井雄二「変わった方ですね、安岡さんは…。普通は敵にあんな振舞いしないでしょう…。」 黒沢カオル「本当。友達みたいだ……」 ト書き「医療用ベッドに腰掛け、互いの顔を見合わせる二人。」 酒井雄二「ボス…どうして”村上”を倒さなかったんでしょうか?」 黒沢カオル「…それは…、ほらっ一気に倒したらつまらないだろ?」 酒井雄二「まさか…村上に特別な感情を抱いている訳じゃありませんよね?」 黒沢カオル「特別?」 酒井雄二「喜怒哀楽、それ以外のものです。」 黒沢カオル「それ〜は〜……ちょっと違わないかい?酒井よ。」 ト書き「ちょっとどころか、大幅に違うのだが。普段突っ込む人間が、ボケる人間にボケても、突っ込んでもらえないのである。」 黒沢カオル「ゴメンネ、どうせ突っ込み下手だよ!…もう、いい寝る!」 ト書き「アララ、ゴメンなさぁ〜い、黒沢さん。」 酒井雄二「(ったく余計な事を…)…ボス…。…おやすみなさい。」 黒沢カオル「…酒井。そこでじ〜っと立ってられると気になって寝れないんだけど…。」 酒井雄二「ああぁ!!すいません。では、俺は廊下で…。」 黒沢カオル「二つ、ベッドが在るんだから。そっちで寝れば良いだろう?」 酒井雄二「いや、俺は寝る必要はあまり…。」 黒沢カオル「ああ、そっか。ん〜でも起きていられると気になるから、とりあえずベッドに入って寝たふりでもしといて?」 酒井雄二「分かりました。では、失礼して…。」 黒沢カオル「うん、おやすみ。」 ト書き「鎮痛剤の効果もあってか、黒沢はすぐに寝息を立て始めた。」 酒井雄二「…やれやれ。別に、寝るフリの必要なんて無いじゃないですか。」 ト書き「ベッドから起き上がると、視覚の邪魔になった前髪を除けて酒井は呟いた。」 酒井雄二「ボス……。」 ト書き「右手でそっと、黒沢の頬を撫でる酒井。」 北山陽一「…(冷汗)コレは…少なくとも酒井の方には‘ボス’以上の感情が芽生え始めているのではないんだろうか…?」 ト書き「監視用モニターにて二人のやり取りを見ていた北山。」 安岡優「北山さ〜ん、出歯亀はいけないんでないのぉ〜?」 北山陽一「うわ!…なんだ、ヤスか…リーダーだったらどうしようかと…」 安岡優「リーダーは今、居ないでしょ?それにしても、酒井さんて、本当に黒沢の事、大事に思ってるんだね…」 北山陽一「程度問題を自覚するプログラムは入れられてなかったのか?という気はせんでもないがな…」 安岡優「入れ忘れてたのか、わざと入れなかったのか…それは黒沢に聞いてみないとわからないけどね…北山さん、僕らも仮眠しておかないと。」 北山陽一「あ、あぁ…そうだな。寝るか。」 ト書き「モニターのスイッチを切り、北山は傍のソファに横になった。」 村上てつや「…もう寝ちまったのか…?」 ト書き「隣の部屋から静かに現れた村上、ソファーに横になっている北山を見つける。」 村上てつや「風邪ひくぞ、北山…。」 ト書き「隣の部屋から毛布を持って来て北山にそっとかける村上。」 村上てつや「…みんな寝ちまったのか…寝れないのは俺だけ…か。」 ト書き「打撲の箇所が、熱を持って疼き始める。」 村上てつや「…熱を持つのは、順調に治癒してるんだか、悪化してるんだったっけ?」 ト書き「村上は打撲の箇所をさすりながら溜め息をついた。」 村上てつや「なんかひまだな……」 ナレーション「村上は操作卓に肘をついてつぶやく。と、その肘が監視モニターのスイッチを押してしまい、モニターには眠っている黒沢とそれをそばで見守る酒井が映し出された。」 村上てつや「な、んだよ…?アイツラ…」 ト書き「起きてんのか?あの、酒井ってロボット…。」 村上てつや「俺のセリフをお前が言うな!!」 ト書き「ゴメンなさぁい…。(汗)」 村上てつや「ロボットは寝ないんだっけか?…暇だし…。」 ナレーション「モニターを消すと酒井と黒沢の寝る部屋へ向かった。」 効果音「コンコン!(ノックをする音)」 酒井雄二「…(誰だ?)…はい。」 村上てつや「酒井ってヤツだっけ…寝れねぇなら俺の相手しないか?」 酒井雄二「ボスの見ていないところで貴方を倒す事は出来ません…。」 村上てつや「違ぇーよ…お前に色々聞きたい事とかあるしな、話し相手してくんねぇか?」 酒井雄二「(聞きたい事…)…良いですよ、私も貴方に聞きたい事がありますし…。」 ト書き「扉が開き、酒井が静かに廊下へ出る。」 ナレーション「寝ている北山から距離をおき座る酒井と村上。」 村上てつや「…お前っていつ造られたんだ?」 酒井雄二「3年前です…。」 村上てつや「黒沢の事好きか?」 酒井雄二「えっ…そっ、それは…その〜ボスは、ボスだからして…好きと言うか、憧れと言うか…尊敬と言うか…えぇ。」 ト書き「酒井の思考回路はショート寸前になっていた。」 酒井雄二「そ、そんな事は良いんです!貴方こそ、ボスに対して喜怒哀楽以外の感情を抱いていませんか?」 村上てつや「俺かぁ…?俺は…そうだな、好きだな。」 ト書き「普通に言う村上に対して、驚きが隠せない酒井。」 村上てつや「おかしいか?」 酒井雄二「イヤ、だって…”好き”と言う感情は同姓にはおかしいのではないのでしょうか?」 村上てつや「黒沢はプログラムを正確に入れてないんだな…アイツらしいけど。イイか?”好き”って恋愛感情だけじゃねぇんだよ。」 酒井雄二「と言いますと?」 村上てつや「”好き”だって幅広いんだよ…俺が黒沢に対して”好き”って言う感情は、アイツが俺と違う性格で、アイツの傍に居たら新しい発見が毎回あったからだよ…。」 酒井雄二「よく分からないです…どう境界線が決まるんですか?それをボスはどう思ってるんですか?」 村上てつや「知らねぇよ…黒沢は俺の事もうどうも思ってないだろ、きっとな…今の黒沢はお前が一番大切なんじゃねぇか?」 酒井雄二「私には理解できません…貴方のその気持ちが。私達と貴方達は敵同士です、なのにお互い勝負をつけようとはしない…言葉ではそう言っていても結局はボスも貴方も…。」 黒沢カオル「…やっぱりそう思ってたんだな、酒井。」 酒井雄二「ボス…!」 |
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