-ゴスドラマ過去ログ:24201-24300-
村上てつや「だぁ〜〜!!もう、イイだろ?面倒くせぇ〜。」
北山陽一「ホラ!!コレも、ココも、この3枚とも全然内容が矛盾してる!!」
村上てつや「助けてぇ〜〜〜〜!!!!」
ナレーション「ヤレヤレといった感じの兄・てつや。」
安岡優「じゃあ、明日の午後にこっちを出発だね。」
ト書き「父と母が住む家に着き、打ち合わせをしている。」
佐々木真理「なんだかワクワクしちゃうわね♪3年ぶりの日本なんて〜!」
小林社長「みんな大きくなってるんだろうなぁ〜、うんうん。」
安岡優「ったくねぇ…向こうに帰ったらちゃんとてつやにも話すんだよ、親父、お袋。」
小林社長「あぁ、わかってるよ…覚悟はしている。」
佐々木真理「ドキドキしちゃうわね!なんて言われるか分からないけど…!」
安岡優「なんだかスゴク楽しそうだけど…はぁ。」
ト書き「相変わらずの母親を見て溜息が出る安岡。」
ナレーション「日は流れ両親と優が帰国する日…。」
北山陽一「ただいまぁ…!」
酒井雄二「ったく、あの社会の先生どうにかして欲しいものだ!」
黒沢カオル「仕方ないよ…もうお爺さんだし。」
北山陽一「ハイハイ、雄二は文句言いすぎだよ。」
ト書き「玄関からリビングに入る元気な高校生3人。」
黒沢カオル「ただいまぁ〜!…てつ兄?」
酒井雄二「ナニ部屋をウロチョロしてるんだ…新しい癖?」
村上てつや「落ち着いてられっかよ!!!」
北山陽一「どっ、どうしたんだよ…。」
村上てつや「今日!!…今日、優が親父とお袋連れて帰って来るんだよ。」
ゴスペラーズ「(酒・北・黒)>エッえぇ〜〜〜〜〜!!!???」
ト書き「驚きの声もハモっている3人。」
黒沢カオル「どうしててつ兄早く言ってくれなかったのさ!!?」
村上てつや「俺だって今電話がかかって来て初めて知ったんだよ!!」
北山陽一「で、今何処だって?」
村上てつや「さっき電話かかって来た時に”○□駅”だって言ってたから…。」
酒井雄二「もうすぐ着くじゃないか!!!」
効果音「ガチャ」
安岡優「ただいまぁ〜!もうみんな帰ってきてる?てつや〜!」
ゴスペラーズ「(村・酒・北・黒)>わぁ〜〜〜〜〜!!!!!!」
ト書き「大パニックの4人を尻目に、安岡はリビングへ上がる」
安岡優「なんだよ…人を化け物扱いしてぇ、それが久しぶりに帰ってきたお兄ちゃんに対しての礼儀?」
ゴスペラーズ「(村・酒・北・黒)>…お帰りなさい・…。」
佐々木真理「ただいまぁ〜♪みんな元気だった?まあ!みんな大きくなって、もう嫌ね☆」
村上てつや「お袋…若作りしすぎだろ、ソレは。」
酒井雄二「嫌ね☆って・・・」
小林社長「ただいまぁ!やぁ、スッカリ見ない間にこんなに育って!父さんは嬉しいぞ、感無量だ!」
北山陽一「と言うか本当に人の話を聞かない親だね…。」
黒沢カオル「お帰りなさい父さん、母さん!」
小林社長「薫ぅぅぅvvv」
村上てつや「おやぢ……。」
ト書き「背中を見て育つはずの人物の姿を見て、村上は項垂れた。」
酒井雄二「若いですな…えぇまぁ。本当に…。」
安岡優「なんだよ…雄二の方が、一回り以上若いんだぞ?」
酒井雄二「…精神年齢は、勝てません。」
北山陽一「そう言ってるあたりおっさんという感じが……」
酒井雄二「普通に比べて、人生苦労してんのよ。俺は…」
安岡優「どうでもイイからさ、帰ってきた両親と兄貴にお茶の一杯ぐらいくれないか?」
黒沢カオル「はい、コーヒー。俺たち着替えて来るからさ、先にコーヒー飲んでてよ。」
佐々木真理「まあ、気が利くわね♪さすが私の子供だわ!」
村上てつや「あのな…俺がココまで育てたんだぞ?俺が!!」
北山陽一「・・・・・」
酒井雄二「着替えよう、陽一兄、薫。」
安岡優「さて、温かいうちに飲むか。」
佐々木真理「そうね♪さっ、飲みましょ〜お父さん。」
小林社長「そうだな、薫の入れてくれたコーヒーだからさぞかし美味いんだろうな。」
村上てつや「お前等〜!!俺の話を聞け〜〜〜〜〜!!!!!」
ト書き「といって聞く連中ではない」
村上てつや「俺ってかわいそうかも…。」
佐々木真理「何言ってんの〜?てつやほど幸せ者はいないわよ♪」
小林社長「そうそう!薫にてつ兄ちゃあんなんて甘えられて…うらやましいぞ!」
村上てつや「いいよ、もう…。」
黒沢カオル「僕そんな風に甘えてないよぉ!!」
安岡優「早く着替えてきなよ。」
黒沢カオル「はぁ〜い。」
ト書き「高校生3人は着替えるために部屋へ向かった。」
村上てつや「……あのよ。」
小林社長「てつやの言いたい事はわかっている…だがみんなの居る席で話そう、その方が良いだろう。」
村上てつや「…どうして今まで隠してたんだよ…嘘ついてまで。」
小林社長「悪かった…だが、これしか方法が無かったんだ…。」
安岡優「てつや…落ち着いて聞けよ…あいつ等の方が動揺するんだから…。」
村上てつや「あぁ…。」
佐々木真理「てつやには本当にツライ、大変な思いをさせてしまったわね…この話の事も今までの事も。」
村上てつや「……。」
ナレーション「沈黙が続くリビング。北山、酒井、黒沢が着替え終わり戻ってくる。」
酒井雄二「ん〜。妙な雰囲気が漂ってますな〜。」
黒沢カオル「どうしたの?」
安岡優「…大事な話があるんだ…座って。」
ト書き「3人は言われるがままに椅子に座る。」
北山陽一「何?大事な話って…。」
村上てつや「薫…この前お前が言ってた事、嘘なんだと…。」
黒沢カオル「えっ、でも俺ちゃんと父さんから聞いたんだよ!?ねぇ、父さんそうだよね。」
小林社長「すまない、薫…父さんは嘘をついた。」
酒井雄二「何の話だかさっぱりなんだけど。」
安岡優「落ち着いて聞いて欲しいんだ…雄二も、陽一も薫も。」
北山陽一「だから何なの?」
安岡優「俺とてつやは、母さんと父さんの子じゃないんだ…つまりお前等3人の血の繋がっている兄貴でもない。」
酒井雄二「そんな…てつ兄と優兄が…!」
北山陽一「嘘だろ?なぁ、父さん母さん!」
佐々木真理「ごめんなさい…でも事実なのよ。」
黒沢カオル「兄弟みんな違うんじゃないの?俺達みんなが違う家庭から生まれたんじゃないの?!」
小林社長「それはてつやと優だけだ…雄二と陽一と薫は、正真正銘父さんと母さんの子なんだよ。」
酒井雄二「てつ兄!何とか言いなよ!騙そうとしてるんだよ、3人でグルになって!」
北山陽一「そうだよ、てつ兄!!俺達5人はみんな本当の兄弟だって言ってくれよ!!」
村上てつや「…俺だって信じたくねぇよ…けど…けどよ、本当の事なんだよ。」
安岡優「俺とてつやはある事情から父さんと母さんに引き取られたんだよ…母さんがとても優しい人だから。」
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