-ゴスドラマ過去ログ:24801-24900-
黒沢カオル「早く行こうよ!」
北山陽一「ほんとにいいの?」
安岡優「俺、やっぱり帰ろうかな。」
村上てつや「俺も。悪いけど、薫。」
黒沢カオル「え・・・なんで・・・?」
北山陽一「もしかして……。」
酒井雄二「兄弟水入らずなのに。なんかさ〜。」
北山陽一「盛り下がっちゃうよな。」
安岡優「ちがうよ!そうじゃなくって!!」
黒沢カオル「なに?」
ナレーション「安岡の顔を覗きこむ黒沢。それでも言いよどむ安岡に黒沢は不安になった。」
黒沢カオル「僕、何か悪いことした…?ごめんなさい、気がつかなくって…。」
安岡優「薫は悪くないよ。ただね…。」
村上てつや「待てよ、優。俺から先に喋らせてくれ。」
酒井雄二「も〜、みんなどうしちゃったんだよ。な、薫?」
村上てつや「ここ、知ってるやつ多すぎ」
黒沢カオル「…で?」
ナレーション「今にも泣き出しそうな顔でみんなの顔を見回す薫。」
北山陽一「まぁてつ兄たちの言いたいこと、わかるような気がするけど・・・。せっかく来たんだし、みんなで楽しまない?薫がかわいそうだよ。」
酒井雄二「そうだよ。ゆた兄もてつ兄もどうしちゃったのさ?俺にはさっぱりわからんよ。」
安岡優「う〜ん・・・」
黒沢カオル「やっぱり僕がいけないのかな?ゆた兄たちを怒らせるようなことしちゃったんだ・・・?」
村上てつや「ち、ちがうよ!そんなことじゃねぇ〜よ!」
ト書き「てつやはそう言って視線をそらした」
黒沢カオル「てつ兄、ゆた兄、ごめん・・・。」
安岡優「薫が謝ることじゃないから。」
黒沢カオル「で、でも、みんな怒って・・・えっぐ、えっぐ・・・。」
ト書き「たまらずに泣き出してしまう薫」
酒井雄二「薫は泣かなくて良いんだよてつ兄も優兄も頼むよ〜」
安岡優「陽一ももうチョット気聞かせて優しく言ってよ・・違うぞ薫・・」
北山陽一「ご・ごめんそんな気持ちで言った分けじゃないんだ・・」
村上てつや「もーイイや違う所に行こーゼ知ってる奴に会うとせっかくの兄弟水入らず台無しなんゼ薫も泣くな!!」
黒沢カオル「ごー・ごめんで〜えっぐえっぐ」
安岡優「薫・泣かなくて良いよ【ニコ】」
黒沢カオル「(ぐすっ)怒って・・・ない?」
安岡優「ぜーんぜん!さてっと、気を取り直して・・・どこいこっか?薫、どこか他にいきたいとこあるか?」
村上てつや「俺、ハラへった。」
安岡優「お前には聞いてないだろ。でも、まぁ、そうだな。」
北山陽一「ですね。確かにおなか空きました。」
村上てつや「取り敢えず、ここはチュロスで我慢するとしよう。いいよな?」
黒沢カオル「あ、あの限定の!いちごのやつがいいな!!」
北山陽一「それは確かパーク内で1箇所しか売ってなかったはず…。」
酒井雄二「じゃあ、みんなで探そっか?」
安岡優「俺、さっき見た気がする!!」
村上てつや「取り敢えず、向こう行こっか?な?」
北山陽一「パップコーンじゃだめなの?だめだよねえ、薫?」
安岡優「あ、あれだよきっと!行くぞー。」
黒沢カオル「待って〜。あっ!!」
酒井雄二「おおっと!薫、こけやすいんだから急に走らない!OK?」
黒沢カオル「もう遅いよ…。いた〜い。」
北山陽一「今日で二回目。 薫も大変だねぇ」
酒井雄二「おいおい、冷静に分析してる場合じゃないって。でも、その様子なら大丈夫だな、カオル?」
黒沢カオル「うん!急がなくちゃいちごチュロス、売り切れちゃうよぉ!」
北山陽一「いやいや、心配しなくてもああいうもんは売り切れんでしょう。」
村上てつや「陽一、お前口調が雄二みたいになってるぞ…。」
北山陽一「あれ?そうですか?兄弟ですし、少しぐらい似ていても・・・。(小声で)でもてつ兄に似てなくてよかった。」
安岡優「お前がいきなり『…じゃねぇ〜かよ』とか言い出したら、大丈夫か!?って心配してやるから。危惧すんな。」
村上てつや「…俺はお前らからどんな目で見られてンだよ。」
酒井雄二「こんな目でしょう・・・」
村上てつや「お前は俺を尊敬してんのか?それともバカにしてんのか?」
酒井雄二「もちろん両方ですよ!」
安岡優「自信満々にスゴいコト言い切るなあ、雄二は。」
酒井雄二「自慢のオニイチャンですからねえ。」
村上てつや「…んだよぉ〜。ちぇっ。」
酒井雄二「大丈夫!!尊敬も馬鹿にもてつ兄の事は皆信頼してます!!」
安岡優「そういうことらしいよ、てつ。」
村上てつや「ふーん。まぁ、どうでもいいけどよ。」
黒沢カオル「でも!俺はてつ兄のこと、大好きだよ!(にこっ)」
村上てつや「カオル〜(真っ赤&感涙)」
酒井雄二「薫そんな事言うとてつ兄がどんどん弟離れしなくなるから・・ダメです」
北山陽一「ホントですよ・・・確かにブラコン度が強いですからね。長男二・人は!!」
ト書き「と歩きながら喋ってる仲良い五人」
安岡優「(小声)薫さっきはゴメンな・・俺言葉が足りなかったょ」
黒沢カオル「いいんだよ優兄・・・」
安岡優「俺が言う事じゃないけどてつや見たく家のことばかり考えて自分の事や友達の事我慢見たいな事させたくなかったんだ。」
黒沢カオル「我慢なんてしてないよ・・・」
安岡優「てつやも、あんな言い方しか出来ないけどてつやも同じ気持ちだったんじゃないかな」
黒沢カオル「解ってるよ、皆の気持ち。・・嬉しいですよ?」
安岡優「じゃあ、行こうか!」
黒沢カオル「うん!」
北山陽一「あ、その前に…トイレ…行かない?」
酒井雄二「その言葉、待ってました!」
黒沢カオル「待ってた…って、そんなの我慢してないで早く行って来なよぉ!!」
村上てつや「そういうカオルも行ってきなさい。待ってるからさ。」
安岡優「よし、じゃあ先にトイレに行こうな、カオル」
黒沢カオル「うん!!あ、トーマスのハンカチ、貸してね!!」
村上てつや「で、俺らどこに行くか決めたっけ?」
ナレーション「わ、私に聞かれても…。多分、行き先は決めてなかったと思いますよ?」
村上てつや「だよな…。ったくあいつら、肝心なトコが抜けてるんだよな。やっぱ俺がしっかりしないと!」
黒沢カオル「てつ兄、誰と話してるの?」
村上てつや「気にすんな。ほら、みんな先にいっちゃったぞ。」
ト書き「にやりと笑いながらカオルを促す村上である。」
黒沢カオル「うん!行ってくる!」
ト書き「かけだして行くカオル。途中また転びそうにはなるが、何とか持ち直す」
黒沢カオル「あ〜危なかった、またコケるかと思った」
安岡優「気をつけろよ、薫」
村上てつや「ったく、あぁ言うおっちょこちょいのところはおふくろそっくりだな」
安岡優「だけど、コケ過ぎって言うのはある意味問題かも。そう言う病気、聞いたことあるし」
村上てつや「考え過ぎだ。なわけあるもんか。」
安岡優「そうだな。ちょっと考え過ぎてるな、オレ」
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