-ゴスドラマ過去ログ:24901-25000- |
村上てつや「そう言う心配性って言うかどん底に考えこむっていうのはからだによくないと思うぞ」 安岡優「気をつけるよ……なぁ、てつや。ワガママ聞いてくれて、サンキューな」 村上てつや「ん?何が??」 安岡優「ほら、オレの留学のこと……。結局オレのワガママでてつやに迷惑かけてく訳だし、今回だって、いきなり決めたイタリア行きを認めてくれたわけだし……」 村上てつや「まだ言ってんのかよ。別にオレは迷惑だなんて思ってねーし、やりたいことがあるなら思う存分やってもらいたいし。だいたいオレは中途半端なことが嫌いなんだよ。やるならやる、やらないならやらない。お前が自分でやりたいって言うならそれをやればいいんじゃねーか?」 安岡優「……そうだな。オレもちょっとナーバスになって……」 ト書き「優はふと、知らず知らずこぼれた雫に驚いた」 安岡優「あ、れ……なんで、こんな時に……?」 酒井雄二「たっだいま〜……っと、ゆた兄?!いったいどうしたんだ?」 北山陽一「どうかした……あっ、ホントだ。まさかてつ兄、いじめて泣かせたんじゃないでしょうね?」 村上てつや「バカ言えっ、んなわけねーだろ! どうしたんだよ優、急に泣くなんて」 黒沢カオル「ゆた兄、どうしたの? なんかあったの?」 安岡優「なんでも、ない……ちょっと……」 ト書き「そう言いつつ泣きやまない優に、てつやは少し考えてから彼を自分の腕の中に抱きしめた」 安岡優「て、てつっ?!」 酒井雄二「いくら兄弟でも、そう言う行為を公衆の面全でするって言うのは……」 北山陽一「問題ありですね」 村上てつや「お前ら、うるさい。」 黒沢カオル「雄二兄ちゃん、陽一兄ちゃん、早くお店いこうよ。チュロス売れきれちゃうって」 酒井雄二「し、しかしだな……」 黒沢カオル「そう言うこと言ってると、雄二兄ちゃんには食べさせない問」 北山陽一「こらこら、語尾が変だぞ……」 黒沢カオル「陽一兄ちゃん意地悪……もう、先に行っちゃうよ〜」 酒井雄二「こら、置いてくな〜薫〜〜〜」 北山陽一「もう、先に行かないで、薫!」 ト書き「先にすたすたと行ってしまった薫に、兄二人は慌ててそれを追いかけた」 ナレーション「そのときふと、薫がこちらを向いてニコッと笑った気がした」 村上てつや「(気を利かせやがって……)」 安岡優「薫のやつ・・・。いつまでも子供だと思ってたのにな。」 村上てつや「あぁ・・・薫は薫なりに俺たちの知らないとこで大人になって行くんだよ・・俺たちだって・・・」 安岡優「あぁ・・・もうそろそろ弟離れしなきゃな(ニコ)さっ!チュロス食べに行くか!てつや!」 村上てつや「おぅっ!」 ト書き「元気に3人の後を追い掛けてゆく優の後ろ姿を見てホッとする、てつや。」 黒沢カオル「チェロス♪チェロス♪(スキップ)」 ナレーション「やっぱ子供ですね〜スキップまでするなんて!」 黒沢カオル「あ、ポップコーンも食べたいなーーーー。やっぱりーー。」 安岡優「よ〜し、何でも買ってやるぞ〜、カオル!!」 ゴスペラーズ「やったーーーーー!ふたぱら」 黒沢カオル「何味にしようかな?メイプル、蜂蜜、塩味…」 北山陽一「貯めてるから、こういう時に威力を発揮するんだよなーー。」 安岡優「お小遣いはお前と一緒だよ。要するに遣い方がうまいの、おれは。」 北山陽一「俺、この前望遠鏡買ったからなあ。」 村上てつや「あれ、結構いいよな。」 酒井雄二「でも、お年玉まではたいて買うなんて、俺には真似できん。」 安岡優「ちょっと尊敬するけどな。あ、いたいた、チュロスのワゴン。ええと…このいちごのチュロス6本ください。」 村上てつや「イチゴかよ…。」 北山陽一「良いんですよ、別にてつ兄は食べなくても…。」 村上てつや「食うけどよ…。しかし何で6本なんだ??」 黒沢カオル「僕2本!!」 村上てつや「あっ、なるほどね…。」 北山陽一「納得したところで、ハイどうぞ。」 酒井雄二「温かいうちに食べないとねぇ、やっぱり。」 ゴスペラーズ「いただきまぁ〜す!!!」 村上てつや「美味い!!」 酒井雄二「人気あるだけありますよね」 安岡優「うへ〜・・・予想以上に甘いな、これ。」 黒沢カオル「そう?? こういうもんじゃないかな」 村上てつや「美味い、美味い。俺、他の味も食っちゃおうかなぁ。あと何があるんだろう。」 酒井雄二「太りますよ。」 黒沢カオル「てつ兄、僕の1本あげるぅ…。」 北山陽一「薫、甘いの苦手だっけ?」 黒沢カオル「ちょっと…、僕には甘過ぎる…。」 安岡優「だよねぇ?甘いよな。」 村上てつや「そうかぁ?美味いけどな。んじゃ、薫貰うな?」 酒井雄二「ホントに甘いの好きだねぇ〜てつ兄は。」 村上てつや「良いじゃん、別に〜」 酒井雄二「本当に太りますよ。ねえ薫。」 黒沢カオル「でも、てつ兄の不思議な所は、いくら甘いの食べても太らないって所だよね。」 北山陽一「むしろ痩せてますからね。そういう体質なんでしょうねぇ。」 安岡優「そういう陽一も同じだろ??」 酒井雄二「これで血の繋がりが無いって言うんだから不思議なもんですな〜。」 北山陽一「雄二そう言うこと言わないの」 村上てつや「甘いもん嫌いなヤツの気が知れねーな、俺としては…美味い!!」 安岡優「わかったからさ、大人しく食べてよねてつ。」 黒沢カオル「ダメ…口の中が甘くて…お茶が飲みたい。」 北山陽一「俺のでよかったら飲む?冷たくないけど…。」 ト書き「バックからペットポトルの緑茶を出す北山。」 北山陽一「…はい。」 黒沢カオル「ありがとう。…ゴクゴクゴク…ぷはぁ…スッキリした。」 酒井雄二「てつ兄は口の中甘ったるくならないわけ?」 村上てつや「全然。あぁ〜美味かった!俺の甘いものリストに入れておこっと。」 安岡優「そんなのあるの…?」 北山陽一「女の子みたいだな…てつ兄は。」 酒井雄二「そう言うところ”だけ!!”ですけどね。」 村上てつや「”だけ”ってのを強調するな…。」 黒沢カオル「”女の子”って強調されるより良いと思うよ…。」 ナレーション「確かにそうである……。」 村上てつや「うるせぇーぞ、ナレーション!」 安岡優「さてと…何処行く?」 効果音「〜〜〜♪(着メロ・Everything/MISIA)」 黒沢カオル「てつ兄、携帯鳴ってるよ?!」 村上てつや「あぁ…俺か。」 安岡優「もうそろそろ変えたら?他の着メロに…。」 ト書き「安岡を睨みつつバックから携帯を取り出す村上。」 村上てつや「もしもし、俺だけど誰?…あぁお前か、何?…えっ、俺そんな約束してねーぞ?マジかよ!…だってまだ日にちあんだろ?」 酒井雄二「誰ですかね…また約束すっぽかされた人は…。」 安岡優「大学の友達じゃないの、きっと…。」 村上てつや「だからそれは!…あぁー違う違う、そうじゃねーけど、だってよ…そんな怒るなよ、悪かった…わかったわかった行くよ、行けば良いんだろ?…あぁじゃあな。」 ト書き「電話を切り、ポケットにしまう村上。」 黒沢カオル「どうかした?てつ兄…なんか大変そうみたいだけど…。」 |
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