-ゴスドラマ過去ログ:27401-27500-
安岡優「バリがいるよ」
北山陽一「じゃあ、わたくしとバリ様ふたりでがんばります!」
安岡優「・・・お陽さんってさ、みかけによらず面白い人だよね!僕好きだなぁ〜。」
酒井雄二「こら!」
安岡優「なに」
酒井雄二「旦那に聞かれたらまたきますよ」
安岡優「大丈夫だって」
北山陽一「カオルさんはもうパックして寝てますから平気ですよ」
酒井雄二「旦那のパック顔・・・こ、こわい。」
北山陽一「くすくす・・・。でも安岡様、それは褒め言葉ですか?でしたらお陽はうれしゅうございますけれど。(笑)」
酒井雄二「さてさて、冗談はこの辺にしてお陽さんは寝ちゃってくださいな。明日は早いですから。」
北山陽一「えっ・・・でも・・・。」
安岡優「だ〜いじょうぶ(笑)。さっきのは冗談だからさ。ゆっくり休んでよ、ね?」
北山陽一「はい・・・。では失礼します。お休みなさいませ。」
安岡優「お休み!!」
酒井雄二「お休みなさい・・・。(北山が出ていってから)どうやら旦那と村上さん仲直りしたみたいですね。」
安岡優「うん、そうだね。お陽さん笑ってたもん。明日はきっと大丈夫だよ!」
酒井雄二「さてと、見張りに行きますか。」
安岡優「おうっ!!がんてんしょうちの助だ〜い(にっこり)」
酒井雄二「・・・ヤス・・・まあいいか(苦笑)」
村上てつや「さて、大丈夫だな・・・。確認は・・・。」
酒井雄二「大丈夫です。」
村上てつや「ヤス・・・2人を任せた。俺達2人は援護に回るから。大丈夫、お前なら・・・!」
酒井雄二「そんな緊張されると心配で俺達動けないでしょ。大丈夫、いつもの調子で!!」
黒沢カオル「そうだよ。俺達信じてる。ヤス、お前なら大丈夫だって。」
北山陽一「私も・・・安岡様!!」
安岡優「・・・うん。僕頑張るよ!旦那とお陽さんの為に・・・。お鈴の・・・為にも。」
村上てつや「ああ、頑張れ・・・(微笑)。」
ト書き「朝になり、緊張が高鳴る。村上はお鈴のことを微笑みながら安岡と話せていた自分に驚いていた。」
酒井雄二「では・・・あとで無事にお会いしましょう!村上さん、行きましょう・・・。」
村上てつや「あっ・・・ああ。ヤス、旦那とお陽さんのこと頼んだ。じゃあ、あとで。」
安岡優「うん・・・。じゃあ早速行くとしますか・・・。」
酒井雄二「まさか敵さんもこ〜んな昼間から正面切ってくるなんて思わないですよね。」
村上てつや「それが作戦ってやつだ。・・・今だ、入るぞ!!」
酒井雄二「ラジャー!!」
安岡優「旦那、こっちこっち!!・・・う〜ん、えっとここいら辺りに・・・。あった!!ここから入って。」
ト書き「それは城壁にポッカリ開いた隠し通路だった。」
黒沢カオル「すごいなあ、バリがくれた地図は。こんなのまで載ってるの(驚き)」
安岡優「あれ?知らなかったの??バリって表向きは薬屋さん・医者まがいのことやってるけど〜。・・・忍者なんだよ(笑)」
北山陽一「・・・忍者・・・ですか。本物初めて見ました!それでこの城のこと詳しく知ってるんですね?」
安岡優「うん、そう。さてと、ちょっとココ探すのに手間取っちゃったからチョット急ぐよ!」
黒沢カオル「おう、お陽おいで。」
北山陽一「はい!」
ト書き「3人は足を速めて先へ進んだ」
ナレーション「一方の酒井・村上組は…。」
村上てつや「あいつら、上手く入り込めただろうか」
酒井雄二「ばりさんの地図を持っていったんだし、二人はともかくヤスはある意味プロですよ。信じてやってくださいよ」
村上てつや「そうだな・・・・・・ん?」
ト書き「村上はなにかに気付いたように足を止めると、酒井の腕を取って木の陰に引きずり込んだ」
酒井雄二「ちょ、ちょっとなにすんですか、いきなりっっ」
村上てつや「静かにするんだ。誰か来る……」
ト書き「そう言っているうちに、数人の砂利を踏む足音が響いて来た」
村上てつや「(警備のやつらか……?)」
酒井雄二「(いえ、ちょっと違うと思いますよ、これは……)」
ト書き「しばらくして石垣の向こうから現れたのは……」
ナレーション「下〜に〜下にっ、下〜に〜下にっ」
酒井雄二「……これってやっぱり参勤交代の時代なんですね……」
村上てつや「つーか、普通は街道沿いで言うんじゃねーか? あれって」
酒井雄二「まぁ、とりあえず放っておきましょう」
ト書き「そう言って見送った行列に、二人はあっと小さく声を上げた」
酒井雄二「今のって、まさか……」
村上てつや「バカ殿の行列か?!」
酒井雄二「声がおっきいです。どうやらそのようですね。つまり、この城に奴はいないということに……」
村上てつや「マジかよ。ったく、またもや無駄骨ってことか?」
酒井雄二「こういう時文明の利器がないというのはある意味不便ですね。ヤスたちもたどり着いたらもぬけのからってことですし……」
村上てつや「とりあえず、中に行くか。あいつらが行ってるのに戻るわけにもいかないだろう」
酒井雄二「ハイ!行ってみましょう!」
ト書き「そして二人は中に入っていった」
村上てつや「しかし馬鹿みたいに広いな」
酒井雄二「そうですねぇ・・。」
ト書き「辺りはシ〜ンとしている・・・」
酒井雄二「で、我々はどうするんでしたっけ?」
村上てつや「とりあえず、ヤスたちとおち泡」
酒井雄二「なに!?」
村上てつや「ごめん…とりあえず、ヤスたちと合流しねぇとな。」
酒井雄二「そうですね。上手くやってるといいんですがね。」
村上てつや「ヤスなら大丈夫だろ…行くぞ!!」
ト書き「踏み込んだ城では、大勢の居残り組の侍達が村上達を待っていた。」
酒井雄二「わーおう…さっすが一国の城だけあって一杯いますな。こんなに大勢見たのは初めてです。」
村上てつや「酒井っ、ごちゃごちゃ言ってねーで斬るぞ!…おらどけぇ侍どもぉ!!」
ト書き「大勢の侍達を、村上は次々となぎ倒して行く。」
一般人(男)「ひっひぃ―っ…どうか、どうか命だけはお助けをっ!!」
村上てつや「…小林は…ココの城主は何処に行った?答えろ…。」
酒井雄二「(…よく見ると、みんな斬らずに関節だけ外してありますね…相変わらず、凄い人だ…村上さんは。)」
一般人(男)「殿が何処に行くかなんてそんなこと、俺達知らされていない!」
村上てつや「えばるな〜!!・・・酒井、お前ならこういう時どうする?」
酒井雄二「やっぱりこれでしょう…(怪しげな笑顔)」
ト書き「そういうと、酒井はふところから何かを取り出した。…鶏の羽を集めて作った『拷問道具』である。」
酒井雄二「これでわきの下とか…くすぐってみます?効果はヤスで調査済みですよ。」
村上てつや「お前、ヤスで試したのか…何気に酷い奴だよな、酒井って…(汗)」
酒井雄二「悶絶ってぴったりでしたねえ…。くくっ。」
ト書き「こんな同志を持っていて良いのだろうか、と悩む村上。そんな村上をよそに、酒井は敵のわきの下をくすぐり始めた。」
一般人(男)「ああぁぁぁー!!!それだけは…!!!ひひぃー!!」
酒井雄二「こちょ…こちょこちょ…こちょこちょこちょ…うーん、この絶妙にくすぐったいのが腹立つんだよなぁ…でも、まだまだ…ふふふ…」
村上てつや「(……さ、酒井…お前…そういうキャラだったのか……?)」
酒井雄二「おおーお前もしぶといですな。ではもう少し…こちょこちょこちょこちょこちょ…こちょこちょ…っと。…ん?村上さんも参戦します?」
村上てつや「い、いや俺はイイや・・・・(苦笑)」
一般人(男)「うわぁぁぁぁぁぁ〜っっっ!!!やめてくれぇぇぇぇぇ〜!!!」
酒井雄二「どうです?吐くつもりになりましたか?こちょこちょこちょ…」
村上てつや「こっこいつ目がマジだ・・・。(・・・酒井だけは敵にまわさないようにしよう・・・。)」
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