-ゴスドラマ過去ログ:28201-28302-
安岡優「?なんでしょう?」
村上てつや「実はな…。」
ト書き「そう言うと村上は立ちあがり窓に近寄り外を眺めた。」
村上てつや「おぉ〜、おぉ〜、今日も女子のテニスクラブは花が満開だぁ〜。(ニヤ)」
安岡優「・・・俺、練習戻っていいっすか?そろそろアップも終わるころだし。」
村上てつや「いやん。ほんのジョークじゃないのよ〜。」
安岡優「・・・(遠い目をして溜め息をつく)」
ト書き「無言で立ち去りかけた安岡を、村上は引き止める。」
村上てつや「で。黒沢のことなんだが。」
ト書き「先程とはうって変わり、真剣な表情の村上。」
安岡優「何かあったんですか?」
村上てつや「あ、あぁ…。」
安岡優「ゴクッ・・・(喉の音)」
村上てつや「あのな・・実は・・・。」
安岡優「センセイ!!渋ってないで早く言ってください!」
村上てつや「いや、まぁ落ち着けよ?」
安岡優「いや、落ち着いてますって・・。」
村上てつや「お前に…黒沢を任せたいと思う。俺の目で見た限り、あいつの才能は確かだ。」
安岡優「黒沢が?…予想外ですね。まぁ拒否はしませんけど…。」
村上てつや「アイツはな、一瞬…一瞬だけ違う瞳をするんだ…絶対良い選手になるぞ。」
安岡優「一瞬ってどんな時ですか??」
村上てつや「見てればわかるさ。…よし、練習試合いくか!」
安岡優「あっ・・はいっ!」
ト書き「グラウンドに駆け出す安岡を、村上は眩しそうに見守る。」
村上てつや「(今年は骨のいいのがそろったな。俺が出来なかった事を…あいつらにやってもらわねぇと。)」
北山陽一「あ、ヤス先輩。遅かったですね。」
安岡優「ごめん!ごめん!さぁ〜始めるぞ〜!!」
黒沢カオル「あっ先輩!早く始めちゃいましょう!」
安岡優「(…なんかのほほんとしてるけど…大丈夫なのか…?まぁ監督が言うんだから何か良い点があるんだろうけど…)」
酒井雄二「ん?ヤス先輩どうかしたんですか?」
安岡優「ううん、別にぃ〜なんでもなぁ〜い!」
黒沢カオル「うわぁ〜〜〜〜!!」
安岡優「エェッ?!なに?どうしたのぉ??」
ト書き「叫び声のした方を見ると黒沢がボールと戯れているのが見えた。」
安岡優「何やってるの…?黒沢…。」
黒沢カオル「ボールカゴに足引っ掛けちゃって…転んだらその上からボールが降ってきたんです…。」
安岡優「あぁ…そう…(こいつに本当に才能なんかあるのか…?不安になってきた、俺)気をつけてね、ケガするからさぁ。」
酒井雄二「大丈夫か〜?」
黒沢カオル「大丈夫です…なんとか」
北山陽一「シッカリしてよ!キーパーは大事なんだからさ!」
黒沢カオル「はい〜」
村上てつや「オーイ!お前等、集合しろー!!」
酒井雄二「監督、遅刻ですよぉ!」
村上てつや「大人には大人の事情があるんだよ!それより…今日から練習試合始めるぞ!」
北山陽一「相手校は決まってるんですか?」
酒井雄二「ありがちな去年優勝校とかですかね。」
安岡優「まさか・・・ねぇ・・・(苦笑)。」
村上てつや「聞いて驚け!私立バリ学園だ!」
安岡優「え〜〜〜〜〜〜!?」
北山陽一「まさかバリ学園とは・・・。言われずとも聞いて驚きました。」
黒沢カオル「あの〜・・そこは有名なんですか??」
酒井雄二「まあ、別の意味で有名というか何というか・・・」
北山陽一「学長がスゴいんですよ。学長らしくないというか何というか・・・」
安岡優「多分黒沢なんか会ったら、ばくっと頭から喰われちゃうぞ。(笑)」
黒沢カオル「え〜そんなぁ、俺食われるのヤダ〜〜〜(;_;)」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)「ヤダ〜〜っ」てそんな問題じゃないだろ・・・・」
村上てつや「(しかも食べるの意味がある意味違うんだよな〜・・・/遠い目)」
黒沢カオル「俺の事を食うってことは、そうとう口がデカイ人なんですかぁ?」
酒井雄二「無邪気だねえ…。」
安岡優「本当に高校生なの?だおじょうぶ」
村上てつや「おい、安岡。大丈夫って言いたかったんだよな.」
安岡優「え!あ、まぁ舌噛んじゃって・・・イタたたた」
黒沢カオル「…ああっそんなこと言ったら僕も痛くなるじゃないですか。練習始めましょう!」
安岡優「あっ、うん。」
村上てつや「よしっ、全員配置に着け!…黒沢、ちょっと来い。」
酒井雄二「はい、なんですか?」
村上てつや「お前でない。黒澤ね」
酒井雄二「あり?まちがえた」
黒沢カオル「はい。なんすか?」
村上てつや「突然だが…お前には今日からレギュラーに入ってもらう。」
黒沢カオル「ええっ?!俺まだ一年ですよ?!」
安岡優「(監督ってば本気だったんだ…。)」
黒沢カオル「俺、みんなの足ひっぱっちゃいますよ〜。」
村上てつや「…嫌なら、退部だ。」
北山陽一「ちょ、ちょっと待って下さいよ!それはあんまりじゃないですか!」
酒井雄二「そうですよぉ。思いっきり無謀じゃないですか」
村上てつや「黒沢、どうするかはお前が決めろ。」
黒沢カオル「…わかりました、やらせて下さい。」
村上てつや「よし、言ったな。男に二言は無しだぞ。じゃ、安岡。」
安岡優「は、はい、わかりました。」
酒井雄二「監督もなに考えてんだかなあ。」
黒沢カオル「俺、がんばりますっ!」
村上てつや「おう。しっかりやってくれ。俺も期待してるぞ!」
北山陽一「ねぇ、ヤス先輩、監督何考えてるんですか?」
安岡優「うぅ〜〜ん・・。僕もいまいち監督の考えてることが分からない・・。」
黒沢カオル「うわぁ〜〜〜〜〜!!!!」
効果音「ドスン」
酒井雄二「…って言った傍から何を…」
ナレーション「見れば、転がっていたボールに足を滑らせ、派手に転んだ黒沢の姿があった。」
安岡優「・・・。どうなるんだろ。」
黒沢カオル「すみません〜!すぐ片付けます〜!!」
北山陽一「この先どうなることやら・・。」
村上てつや「ま、見てろって!!びっくりすんぜ?」
酒井雄二「さっ、練習しようか。」
ト書き「そう言うと、酒井は手近にあったサッカーボールを黒沢のいるゴールに蹴りこんだ。」
効果音「ざしゅっ!!」
酒井雄二「!?・・・え?」
安岡優「酒井?初めだからって手加減すんなよ?」
村上てつや「な?どう思う?安岡?」
安岡優「どうって・・・今のは酒井が・・・」
酒井雄二「…マジかよ…」
村上てつや「(やっぱり…思ったとおりだな。まだラインは甘いが…できる。)」
(以下、CGIの不調によりデータ消失)
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