-ゴスドラマ過去ログ:2301-2400-
05/20 16:22 村上てつや「嘘でも冗談でもない、これが事実だ・・・結局、おれは黒沢を・・・・うっ!!」
05/20 16:23 ナレーション「突然、目をおさえながら倒れこむ村上。」
05/20 16:24 安岡優「か、監督!? 」
05/20 16:25 北山陽一「俺救急車呼んできます!!」
05/20 17:41 酒井雄二「まさか黒沢みたいに監督まで…?(パニック)」
05/20 17:43 安岡優「バカッ!そ…そんなことある訳ないだろ!」
05/20 18:03 北山陽一「変なこと言うなよ、雄二!!」
05/20 18:10 酒井雄二「ごめん、ちょっと気が動転してて・・・・。」
05/20 18:22 ト書き「北山は颯爽と職員室へと向かった。」
05/20 18:43 安岡優「どうしてこんな・・・どうしてだよ・・・!」
05/20 18:55 酒井雄二「先輩・・・。俺、自分で確かめるまで信じません!!絶対に大丈夫だって信じてる!」
05/20 18:57 安岡優「そうだ・・・そうだよな!黒沢は無事だって俺も自分で確かめるまでは信じる・・・。」
05/20 18:59 北山陽一「救急車、頼んできた!先生の様子は・・・?」
05/20 19:00 安岡優「ずっと意識が無いままだ・・・。きっと張り詰めていたものが切れたから・・・こんな時に!!」
05/20 19:17 ト書き「一方、病院では。」
05/20 19:18 一般人(男)「(医師)…っ…(もう少し処置が早かったらこの子はきっと…)」
05/20 19:19 効果音「……ピ…ピッピッピッ…」
05/20 19:19 一般人(女)「(看護婦)」
05/20 19:20 一般人(男)「どうした!?」
05/20 19:20 一般人(女)「せ、先生!この子の心拍数が…戻って…まだ生きてます!!」
05/20 19:21 一般人(男)「本当だ…よし、急いで手当を!それと付き添いの方を呼んでくれ!」
05/20 19:32 小林社長「…薫が!?」
05/20 19:39 一般人(男)「はいっ急に心拍が…!とにかくこっちへ!!(集中治療室へ案内する)」
05/20 19:40 小林社長「薫、薫っ、頑張れっ!頼む、頑張ってくれ…!!」
05/20 19:41 黒沢カオル「…み…せい…らかみ…先生が…お兄ちゃ…行ってあげて…先生が…!」
05/20 19:42 ト書き「途切れ途切れに言葉を発する黒沢。」
05/20 19:57 小林社長「薫?何だ?・・どうした?」
05/20 20:06 黒沢カオル「村上先生…危な…行ってあげ…お兄ちゃ…はぁ、はぁ…っ」
05/20 20:07 一般人(男)「あ、喋っちゃいけません!今無理をすると…!」
05/20 20:08 小林社長「村上に何か在ったのか…?薫っ、もう喋るな!」
05/20 20:15 黒沢カオル「おに…ちゃん…(ニコッ)」
05/20 20:16 ト書き「その頃安岡たちは村上の乗る救急車で薫のいる病院に向かっていた。」
05/20 20:18 北山陽一「ふう……」
05/20 20:19 酒井雄二「なんだか…全部嘘だったらいいのにな…」
05/20 20:20 一般人(男)「(救急隊員) 着きました!付き添いの方もこちらへ!」
05/20 20:21 ゴスペラーズ「北酒安>はいっ!」
05/20 20:21 安岡優「おい、あれ…小林先生じゃないか?」
05/20 20:22 小林社長「何だお前たちまで…って、村上!?」
05/20 20:23 酒井雄二「今度は村上先生まで倒れて…黒沢も…くっ」
05/20 20:25 小林社長「黒沢は……黒沢は!」
05/20 20:26 酒井雄二「……ぇえ?」
05/20 20:27 小林社長「死んじゃいなかったんだ…。あいつ、ぎりぎり自分の身体の代謝を低くして…」
05/20 20:28 北山陽一「雄二!俺達先生の方に付いてるからっ!」
05/20 20:29 ト書き「村上を乗せたストレッチャーへ、北山と安岡が付き添い、小林と酒井はその場へ残された。」
05/20 20:30 酒井雄二「ど…どういう事なんですか?…黒沢が…生きていて…代謝をギリギリまで低くしていたというのは…」
05/20 20:31 小林社長「…俺にも信じられない。だが…事実だ。」
05/20 20:32 ト書き「近くにあったソファへ、身を投げ出すように座ると、組み合わせた手を、額へ付けた。」
05/20 20:34 小林社長「人間の心拍は…約60から緊張時に120まで、赤ん坊も200近い事は…知っているか?」
05/20 20:34 酒井雄二「赤ん坊は知りませんでしたけど…。」
05/20 20:35 小林社長「じゃあ、冬眠時の動物は?知っているか?」
05/20 20:36 ト書き「思いも掛けずに、関係の無さそうな事を尋かれ酒井は戸惑う。」
05/20 20:38 小林社長「呼吸も…心拍も…酷くゆっくりで…、人間には、知覚されないくらい。ゆっくりにして…あいつは自分の身体の回復をはかっていたんだ。そうとでも説明付けないと、俺はナニがなんだか…」
05/20 20:40 酒井雄二「生きていた…それだけで、俺は良いです。」
05/20 20:41 小林社長「ああ。…だな。」
05/20 20:42 酒井雄二「……にしても。黒沢の身体の状況は…動物の『冬眠時』に近くなってたんですよね…?」
05/20 20:43 小林社長「ナニが言いたい。」
05/20 21:23 酒井雄二「それほどまでに休息が必要だったと…。限界に近かったと言う事ですか?」
05/20 21:25 小林社長「そういうことになるが・・・」
05/20 21:26 酒井雄二「・・・黒沢・・・無理してまで・・・」
05/20 21:31 小林社長「・・・・」
05/20 21:41 酒井雄二「俺たちの…せいですね…」
05/20 21:41 北山陽一「村上先生!黒沢は生きてます!先生っ!」
05/20 21:42 ト書き「集中治療室のガラス戸を叩いて村上に呼びかける北山。」
05/20 21:42 安岡優「死んでなかったんですよ、先生!」
05/20 21:44 村上てつや「……か………よか……った…っ」
05/20 22:27 安岡優「先生、だから先生も!!」
05/20 22:28 ト書き「眼が霞んできてガラス越しの2人の顔が見えなくなる村上。」
05/20 22:29 村上てつや「…(ヤベェ…俺…あいつ等の試合…見れないのか…?霞んできやがった…)…。」
05/20 22:31 北山陽一「先生…村上先生!!!」
05/20 22:31 村上てつや「…見えないのか…もう…。」
05/20 22:32 ト書き「ゆっくり眼を閉じる村上。焦る北山と安岡。」
05/20 22:32 安岡優「北山、どうしよう!村上先生の眼が…眼がぁ!」
05/20 22:33 ト書き「医者が村上の傍に寄り、眼を診察している。」
05/20 22:34 黒沢カオル「(村上の頭の中で聞こえる声)村上先生、頑張ってくださいぃ!俺も頑張るから!!」
05/20 22:35 村上てつや「……?黒沢?」
05/20 22:36 ト書き「暗闇で黒沢を探そうとする村上。」
05/20 22:37 村上てつや「(真っ暗で何も見えねぇ…何処なんだよ…オイ…!)」
05/20 22:37 黒沢カオル「諦めないで!絶対に見えます!だから……」
05/20 22:38 村上てつや「(黒沢…オイ…!なんでこんな真っ暗なんだよ…!!)」
05/20 22:39 ト書き「治療室から医者が出て、北山と安岡の方へ向かう。」
05/20 22:39 北山陽一「先生っ!!!どうなんですか?!村上先生の眼は…!!」
05/20 22:40 一般人(男)「(医者)>…残念だが、今の日本の医者達ではどうにもならない…。」
05/20 22:40 北山陽一「……そんな。」
05/20 22:41 一般人(男)「(医者)>不安がっているだろうから、中に入って声をかけてあげなさい…。」
05/20 22:42 ト書き「北山の肩をポンと叩くと医者はその場から去った。」
05/20 22:42 安岡優「…村上…先生…安岡です。」
05/20 22:42 ト書き「村上の寝ている横に立つ安岡と北山。」
05/20 22:43 村上てつや「…見えなくなっちまった…ハハッ…笑っちまうよな…。」
05/20 22:43 北山陽一「先生……。」
05/20 22:44 村上てつや「頑張ったんだけどなっ…真っ暗でよ、何も見えないんだよ…何にもな。」
05/20 22:45 安岡優「どうして先生が…どうして…。」
05/20 22:46 村上てつや「俺の事は良いから…黒沢の所行ってやれよ…俺の代わりに黒沢の顔色、見てきてくれ。」
05/20 22:46 北山陽一「でも…っ。」
05/20 22:47 村上てつや「なぁ〜に、眼が見えなくても生きてるんだ、心配するなって!なっ、ほら行った行った!」
05/20 22:47 安岡優「…わかりました、失礼します。」
05/20 22:48 ト書き「静かに部屋を後にする安岡と北山。」
05/20 22:50 村上てつや「…こんなに早く来るなんて…真っ暗だな、本当に…。」
05/20 22:53 黒沢カオル「(先生…。)」
05/20 22:54 村上てつや「黒沢……?何だよ、何処にいるんだ?」
05/20 22:56 黒沢カオル「(諦めちゃダメだよ。俺はね、生きたいって、もう一度みんなとサッカーがしたいって強く願ったら、何故だか生きかえる事ができたの。神様ってホントにいるんですよ!だから、先生も願ってみてください!!)」
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