-ゴスドラマ過去ログ:2601-2700-
05/22 13:08 黒沢カオル「あの…ヤス先輩、チョットいいですか?」
05/22 13:09 安岡優「えっ?うん…良いけど。」
05/22 13:09 ト書き「黒沢の突然の言葉に驚きつつ答える安岡。」
05/22 13:10 安岡優「…ってことでちょっと俺ちょっと抜けますね。」
05/22 13:13 ト書き「黒沢と病室を出る安岡。」
05/22 13:13 安岡優「で…どうした?急に。」
05/22 13:14 黒沢カオル「…俺ずっと考えてたんです、なんで自分が喘息持ちで生まれてきたのかって…。」
05/22 13:14 ト書き「廊下を歩きながら話し始める黒沢。」
05/22 13:15 黒沢カオル「正直言ってマネージャーなんて嫌なんです…キーパーをこの大会だけでもやりたいんです、本当は。けど…やっぱりこれ以上、先輩達にもお兄ちゃんにも…村上先生にも心配かけたくないから。」
05/22 13:16 安岡優「うん…その方が良いと思うよ。勝ち抜く可能性は明らかに低くなってるけどな。」
05/22 13:17 黒沢カオル「…俺…」
05/22 13:17 安岡優「…黒沢?お前…」
05/22 13:19 ト書き「その時、部屋から小林が出てきた。」
05/22 13:20 小林社長「…首を突っ込んですまないが…二人とも、ちょっといいか?」
05/22 13:21 ゴスペラーズ「(安岡&黒沢)なんですか?」
05/22 13:22 小林社長「最初に、もう一度だけ聞いておく。薫は本当にサッカーやりたいんだんな?もし心配する人間が居ないんだったら…続けたいんだな?」
05/22 13:22 黒沢カオル「決まってるよ!やっと俺が自分でしたいと思うものを見つけたのに…!」
05/22 13:23 小林社長「俺は監督頼まれたけど…村上に指導権はある。村上と話してみたらどうだ?」
05/22 13:24 安岡優「小林先生っ!!」
05/22 13:25 小林社長「…もう一つ、俺から提案がある。俺の病院に今アメリカからある有名な医師が来ててな…手術でお前のその体を治せるかもしれない。だが…もし失敗すれば…」
05/22 13:25 黒沢カオル「…失敗すれば?」
05/22 13:27 小林社長「二度と…動けない体になる。成功の確率は30%だそうだ。俺が頼めば明日明後日には準備は整う。」
05/22 13:28 黒沢カオル「……。」
05/22 13:28 小林社長「厳しい選択だけどな…。」
05/22 13:29 安岡優「黒沢…サッカーを愛してるのは分かる。けど、これから先のことも良く考えた方が良い…!!」
05/22 13:29 効果音「ガタンッッ!」
05/22 13:30 ト書き「音のした方を見るとそこには北山が立っていた。」
05/22 13:30 北山陽一「…スミマセン、盗み聞きするつもりじゃなかったんですが…。」
05/22 13:31 安岡優「…聞いてたんだ。北山はどう思う?」
05/22 13:33 北山陽一「…黒沢は…誰のためにサッカーをやりたいんだ?」
05/22 13:33 ト書き「貫くような視線が、黒沢に突き刺さる。」
05/22 13:34 北山陽一「もしも俺たちや監督のためだって言うんだったら…そんな手術俺たちが許さない。」
05/22 13:35 黒沢カオル「…それは…。」
05/22 13:37 ト書き「少しだけ、沈黙が続く。」
05/22 13:38 黒沢カオル「…最初は、監督や先輩達の期待に応えるためだったのかもしれません。でも、今は…今は、自信を持って自分のためにやりたいって言えます。」
05/22 13:39 ト書き「そう答える黒沢の顔は、溌剌としていた。」
05/22 13:40 黒沢カオル「…やります、俺。一回生き返ったんだ、確率があるなら1%も無駄にしたくない…やっと見つけた『俺がやりたい事』だから…!」
05/22 13:41 北山陽一「実際問題、今回の大会で全国制覇は0%…確実にね。俺達の力だけじゃ無理だよ…優秀な選手が少な過ぎるし。それでもやりたいって言えるか?!」
05/22 13:43 黒沢カオル「確かに村上先生に全国制覇プレゼントは出来ないと思います、けど、それ以上に自分がやりたいから…サッカーが好きだから…っ!」
05/22 13:49 安岡優「…よく言った!」
05/22 13:51 ト書き「ボスっと片手を黒沢の肩に乗せる安岡。それにつられて、北山も黒沢の背中を叩く。」
05/22 13:51 安岡優「こんな後輩持って、俺は嬉しいよ!(にっこり)」
05/22 13:52 北山陽一「滅多に居ませんよね、こんな後輩…(といいつつ黒沢の頭を撫で回す。)」
05/22 13:52 黒沢カオル「わわっ?!痛いですよぉ、先輩〜」
05/22 13:53 ト書き「そんな黒沢を見て、小林は小さく笑みを浮かべる。」
05/22 13:55 小林社長「(昔から一人だった薫に、本当の交友関係が出来たか…もう俺がお兄ちゃん役する必要もなくなっちゃったな…(苦笑))」
05/22 13:56 酒井雄二「酒井雄二!只今復帰しました〜…ってアレ?何してるんですか、皆で黒沢とじゃれて…」
05/22 15:04 安岡優「こいつがあまりにもかわいいから。」
05/22 16:14 酒井雄二「むっ!その言葉は聞き捨てなりませんな!!!」
05/22 16:36 北山陽一「まあまあ、今回は見逃してあげて下さいよ、ね?(微笑)」
05/22 16:40 酒井雄二「ん゛〜まぁしょうがない、ここは陽一に免じて聞き流そう・・・、で、何の話をしてたんだい君らは、ん?」
05/22 16:42 北山陽一「雄二・・・・、お前、随分おっさん臭くなったんだなあ・・・・・。(呆)」
05/22 17:05 酒井雄二「いいから話す」
05/22 17:06 北山陽一「はいはい…。…実は、かくがくしかじかで…。」
05/22 18:02 酒井雄二「ほ〜。そぉーか。だいぶ簡単にされたようだがいいとしよう。」
05/22 18:32 北山陽一「…そう言う雄二は、頭の中整理できましたか?(ひそひそ)」
05/22 19:23 酒井雄二「おう!腹減ったぞ!」
05/22 20:01 北山陽一「雄二…、売店行ってなんか買ってくるか?」
05/22 20:13 ト書き「そう言って、財布の有無を確認する北山」
05/22 20:22 北山陽一「…4、5人分なら足りますね。じゃぁ、雄二と売店行ってきますんで…。」
05/22 20:50 酒井雄二「菓子パ〜ン♪(ご機嫌)」
05/22 20:55 小林社長「じゃあ薫が手術受けるって連絡してくるよ。」
05/22 21:01 安岡優「わかりました。じゃ、俺は黒沢を病室まで連れてっときますから…。」
05/22 21:06 ト書き「そして各々別れる。」
05/22 21:07 北山陽一「(売店にて)酒井…俺さ、一つかなえたい夢があるんだ。昔からずっと考えてたんだけど…」
05/22 21:08 酒井雄二「夢?なんですか?…その表情からするとサッカー以外のように見えますが…」
05/22 21:08 北山陽一「医者に、なりたいんだよ。具体的に目標が出来たのは…さっきだけどね。」
05/22 21:09 酒井雄二「先生の目のことですか?」
05/22 21:09 北山陽一「うん…何とか俺の力で治せればなって…何年後になるかは分からないけど。」
05/22 21:11 酒井雄二「村上先生には言いました?」
05/22 21:12 北山陽一「いや、言ったのは雄二が初めて。サッカーやってる俺がこんな事言ったら大抵のヤツは驚くから…。」
05/22 21:16 酒井雄二「俺だって驚いてるよ!?一応は…。」
05/22 21:16 北山陽一「アハハ…そういう意味で言ったんじゃないよ。(微笑)」
05/22 21:20 酒井雄二「ま、万年学年TOPの陽一ならやりかねないとは思ってたけど。」
05/22 21:20 北山陽一「そーゆー雄二はあるんですか?夢。何気に俺たちももう高2ですし…」
05/22 21:21 酒井雄二「ふっふー♪聞きたい〜?(笑)」
05/22 21:21 北山陽一「もったいぶらないで下さい笑い」
05/22 21:22 酒井雄二「んー…今は『世界征服』とでも言っておこうかな。世界をキノコと菓子パンで埋めるとか。」
05/22 21:23 北山陽一「ある意味怖い世界ですね…キノコと菓子パンで構成される世界…(笑)」
05/22 21:24 酒井雄二「冗談だって!信じるなよ!!」
05/22 21:25 北山陽一「わかってますって、冗談てことぐらい・・・、で?ホントは何なんです、雄二の夢って奴は」
05/22 21:33 酒井雄二「ん゛〜夢ねぇあんまり深く考えた事無かったけどな、最近なカウンセラーになりたいなって思ったりしてるんだ。」
05/22 21:34 北山陽一「カウンセラーねぇ・・・、何でまた?」
05/22 21:39 酒井雄二「何かなここん所色々あったじゃねーか、それでなみんなが隠し事してココロのバランスが崩れてった気がするんだ俺、だから一人でも近くにココロが癒せる奴がいれば、何かと安心かな?って、俺はそう思ってるんだ、だからカウンセラーにって(微笑)」
05/22 21:40 北山陽一「そっか。じゃあ二人とも夢が実現できるように(笑)」
05/22 21:41 酒井雄二「ですな♪とりあえず今の目標はサッカーだけどな。」
05/22 21:42 ト書き「顔を見合わせてニヤリと笑うふたり。」
05/22 21:42 北山陽一「そろそろ帰りますか(笑)」
05/22 21:43 酒井雄二「ん?菓子パンは…?」
05/22 21:48 北山陽一「菓子パンすきだなあ」
05/22 21:50 酒井雄二「今、時代は菓子パンなんだぞ!!」
05/22 21:51 ト書き「自然に、苦笑が漏れてしまう北山。」
05/22 21:51 酒井雄二「なに笑ってんだ!?」
05/22 21:54 北山陽一「雄二、ほら、頭脳パン全種類あるぞ」
05/22 21:57 酒井雄二「おおっ!!いい病院だな〜♪」
05/22 22:08 北山陽一「雄二の病院の良し悪しの判断基準ってソレなわけ?」
05/22 22:08 酒井雄二「おう!!」
05/22 22:09 北山陽一「雄二・・・・。(爆)」
05/22 22:10 ト書き「吹き出して壁とお友達になってしまった北山」
05/22 22:24 酒井雄二「それは失礼ではないかな・・・?(==;)」
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