-ゴスドラマ過去ログ:3901-4000-
06/02 23:24 佐々木真理「そんな…っ、てつ…!」
06/02 23:26 小林社長「落ち着け、真理。ダメだって言われてるんじゃない…長引くんだ。」
06/02 23:27 佐々木真理「でも…でも…っもしてつに何かあったら…私…!」
06/02 23:31 黒沢カオル「せんせ…っ……(…僕がしっかりしなゃ!)」
06/02 23:33 村上てつや「(ん…なんだ?ここ…)」
06/02 23:34 ト書き「その頃、村上は無いはずの意識の中をさまよっていた。」
06/02 23:35 村上てつや「(俺、確か手術中だったよな…お、アイツらが見える…?え、なんでみんな深刻そうなんだよ?!…まさか…俺、ヤバいのか…?)」
06/02 23:35 黒沢カオル「…先生?!村上先生?!居るんですか?!」
06/02 23:36 村上てつや「(…?黒沢には聞こえるのか…?)」
06/02 23:36 小林社長「どうした?薫…」
06/02 23:37 黒沢カオル「今、頭の中に村上先生の声が響いてきて…」
06/02 23:40 村上てつや「(聞こえるのは黒沢だけか…そーいやぁ前にもこんな事あったよなぁ…確か、最初に黒沢と俺が病院に運ばれた時だっけかな…)」
06/03 00:07 小林社長「…どうしたんだ?薫…」
06/03 00:10 黒沢カオル「(えっ?誰にも聞こえないの?先生の声・・・)・・・絶対に大丈夫!!大丈夫だから!!」
06/03 00:11 佐々木真理「薫くん・・・?」
06/03 00:12 黒沢カオル「真里お姉ちゃん、先生は絶対に大丈夫だよ!俺達にうそついたことないもん、だから・・ね?」
06/03 00:14 ト書き「そういってにっこり微笑む黒沢。初めはきょとんと不思議そうな顔をしていた真里だが次第に微笑む。」
06/03 00:15 小林社長「そうだな、村上は約束を破ったことがなかったな(苦笑)。俺も絶対に目が見える様になるって信じてる。」
06/03 00:16 佐々木真理「そうよね・・・私もしんじてるわ!てっちゃんの目が見える様になるって・・・。」
06/03 00:18 黒沢カオル「(聞こえてますか?先生・・・。僕等は先生が絶対に目が見える様になるって信じてます。先生も信じて手術・・・頑張って!)」
06/03 00:19 ト書き「立ちあがって真里の手をとり握り締める黒沢。黙って握り返す真里。そして小林もその上から手を重ねた。」
06/03 00:20 黒沢カオル「(先生・・・絶対大丈夫ですから)」
06/03 00:21 村上てつや「(・・・サンキュー・・・。)」
06/03 00:22 ト書き「村上の言葉が聞こえ、そして消えた。」
06/03 00:23 効果音「カチャ・・・」
06/03 00:25 ト書き「あれから30分後・・・手術中のランプが消え、医師が出てくる。」
06/03 00:25 佐々木真理「先生・・・てつやは・・・?」
06/03 00:26 一般人(男)「医師>成功です。本人は麻酔がまだ効いてますので・・・。」
06/03 00:27 黒沢カオル「成功ってことは・・・先生は目が見えるんですね?!やったー!!!」
06/03 00:28 小林社長「薫・・・気持ちは分かるが・・・ここは病院だから(苦笑)。」
06/03 00:29 一般人(男)「医師>昨日お話した通り、無理は禁物です。2・3日は安静です。」
06/03 00:31 佐々木真理「・・・外への散歩とかは大丈夫なんですか?あの、絶対に安静にしますっ!車椅子に乗って移動ですし・・・よろしいでしょうか。」
06/03 00:32 小林社長「教え子の大事な試合があるんです・・・お願いします!」
06/03 00:35 一般人(男)「医師>本来なら厳禁なんですが・・・そういう話でしたら、2時間という条件をつけて外出許可を出しましょう。」
06/03 00:35 ト書き「そういって医師はにっこり微笑んだ。」
06/03 00:36 黒沢カオル「お兄ちゃん・・・!」
06/03 00:38 小林社長「ありがとうございます!俺これから学校に行って知らせてくるから、2人は村上に・・・。」
06/03 00:39 佐々木真理「分ってるわ!早くかわいい生徒に知らせてあげて、ね?」
06/03 00:40 黒沢カオル「お兄ちゃんいってらっしゃ〜い!!」
06/03 02:12 佐々木真理「まった!」
06/03 03:45 黒沢カオル「へ??」
06/03 06:40 佐々木真理「どうした、真理?」
06/03 06:45 小林社長「お前・・・それは俺のセリフじゃァ」
06/03 06:46 佐々木真理「いやぁ〜ん、ごめんなさい。なんだか、ホッとしちゃって。」
06/03 06:47 黒沢カオル「どうしたの、真理お姉ちゃん?」
06/03 06:50 佐々木真理「私も一緒に学校に行くわ。てっちゃんには、薫君がついていてあげて。田辺先生もいてくれるし。」
06/03 06:51 小林社長「え?!でも、お前・・・」
06/03 06:52 黒沢カオル「そうだよ。僕達よりも、お姉ちゃんが側にいてあげたほうが・・・。お姉ちゃんの体のことも心配だし。」
06/03 06:54 佐々木真理「私は大丈夫よ。それに、手術が成功したんだし、ちょっと外の空気を吸ってきたいの。ね、お願い・・・」
06/03 06:56 ト書き「見つめる真理の瞳に、何かを感じる小林」
06/03 06:58 小林社長「そうだな・・・。薫と田辺先生が一緒なら大丈夫だろう。お腹の子にも、新鮮な空気を吸わせてあげないとな。」
06/03 06:59 ト書き「不思議そうな顔で小林・真理を見つめる薫」
06/03 07:00 小林社長「それじゃ、行って来るから。頼むぞ、薫。」
06/03 07:01 黒沢カオル「うん・・・。」
06/03 07:02 佐々木真理「田辺先生、すみませんが薫君と・・・てっちゃんの事、お願いします。」
06/03 07:03 田辺恵二「任せておきなさい。気をつけて行ってくるんだよ。」
06/03 07:04 小林社長「無言で田辺に一礼すると、小林は真理を促して病院を後にした。」
06/03 07:06 ト書き「それ・・・私の仕事ですよ。」
06/03 07:09 ナレーション「まあまあ・・・。村上先生は、ICUに移動したみたいですね。」
06/03 07:10 ト書き「(気を取りなおして・・・)ICU室のガラス越しに、村上を見つめる黒沢・田辺」
06/03 07:11 黒沢カオル「先生・・・」
06/03 07:13 田辺恵二「どうした?なんだか浮かない顔してるけど・・・。」
06/03 07:15 黒沢カオル「僕、村上先生の事が大好きだから、手術が成功してすごく嬉しいんです。」
06/03 07:16 田辺恵二「うん・・・」
06/03 07:19 黒沢カオル「手術が終わって目が覚めた時、先生やお兄ちゃんがいてくれてすごく嬉しかったんです。なのに、先生が目覚めた時に、お姉ちゃんがいないのって・・・。」
06/03 07:21 田辺恵二「黒沢君・・・君を見ていると、君と同じ頃の村上を思い出すよ。」
06/03 07:22 ト書き「優しく微笑みながら語りかける田辺」
06/03 07:24 田辺恵二「サッカーにも、自分の気持ちにも、バカがつくくらい正直に、まっすぐにモノを見ている。だから、誰よりも悩みを抱える事が多かった。」
06/03 07:26 黒沢カオル「村上先生にも、そんな時があったんですか?」
06/03 07:29 田辺恵二「抱えた悩みの分、人に優しくなれるんだよ。人の気持ちを読み取る事が出来る。」
06/03 07:29 黒沢カオル「・・・・」
06/03 07:32 田辺恵二「まあ、小林は昔から器用なやつだから心配は要らないけど、村上は・・・相変わらず危なっかしいなァ。」
06/03 07:33 黒沢カオル「危なっかしい・・・」
06/03 07:35 田辺恵二「強暴で、手が付けられないとかって言う意味じゃないよ。」
06/03 07:35 ト書き「イタズラっぽく微笑む田辺」
06/03 07:42 田辺恵二「周りの状況しか見えなくて、自分の事はいつも後回し。優しいから、無理をする事だってあるんだよ。」
06/03 07:43 黒沢カオル「もしかして、真理お姉ちゃん・・・」
06/03 07:49 田辺恵二「表現は素直じゃないけど、君が村上の側にいて、小林が彼女の側にいるから、素直になれているんだよ。」
06/03 07:52 黒沢カオル「誤解していたんだ・・・僕・・・・」
06/03 07:54 ト書き「ポツリとつぶやく薫の肩に、優しく手を置く田辺」
06/03 07:55 田辺恵二「もう少ししたら、村上も目を覚ますよ。君の笑顔を見たいはずだから、ほら、笑って!」
06/03 07:56 黒沢カオル「はい!」
06/03 07:57 ト書き「笑顔で返事を返す黒沢。再び、ICUの中の村上を見つめる。」
06/03 07:58 ナレーション「一方、小林と真理は・・・」
06/03 08:01 佐々木真理「私……。」
06/03 08:03 小林社長「わかってるよ・・・ゆっくり泣いていていいから」
06/03 08:04 ナレーション「2人はまだ病院の駐車場、小林の車の中にいた。」
06/03 08:05 佐々木真理「情けないわよねぇ・・・。」
06/03 08:06 小林社長「ばか、それが当たり前だろ。でも、良かったのか?村上の側にいなくて・・・」
06/03 08:08 佐々木真理「だって・・・(グスッ)こんな顔、てっちゃんにも薫君にも見られたくないもの。」
06/03 08:08 小林社長「強がっちゃって・・・(微笑)」
06/03 08:09 佐々木真理「・・・嫌いになっちゃった?(グスッ)」
06/03 08:10 小林社長「いや・・・そういう所も含めて・・・好きだよ。」
06/03 08:11 ト書き「優しく真理の手を握り締める小林」
06/03 08:12 佐々木真理「ありがとう・・・。ねぇ、泣いちゃった事、てっちゃんには・・・。」
06/03 08:13 小林社長「わかってる、二人だけの秘密にしておくよ。・・・さて、そろそろ学校に行こうか。」
06/03 08:14 ナレーション「そう言うと、小林は車のエンジンをかけた。一方、学校では・・・」
06/03 08:26 北山陽一「・・・・・・・・・。」
06/03 08:27 安岡優「無事に終わってるよね・・・」
06/03 08:33 酒井雄二「終わってますな…たぶん。」
[TOP|NEXT|BACK]